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2008年6月19日

林業の問題で、誰か責任を取らないと

林業の問題、昨日の続きです。
今日の京都新聞の一面トップの解説にまた、憤りを覚えてしまいました。

見出しが、回収に道筋、現実的な判断

中味の文章で、・・・両公社の支払能力が生じるのは森林伐採収益が上がる2015年以降で・・・

京都新聞の解説記事を書く人が、負債を出した当事者言葉をそのまま載せている。
収益が上がると狼少年のように言い続けて、今現在に至っている状態なのに、
まだ、将来に収益が上がるなどということを。
これでは、世間に間違った認識を与えてしまう。
経済的には債務整理という、会社でいうと破産状態を作り出し
その使ったお金で、
金にもならない荒れ果てた杉山や、とても搬出できそうにない山奥の杉山を作った。
この責任を誰か取ったのか。
そのけじめがなく、債務問題が「現実的な判断」として評価することは、
今後の林業を間違った方向にもって行く気がしてなりません、
2,30年前の緑のオーナー制度と同じように。
誰かが、山一證券の倒産時の社長のような記者会見をしなければ、
結局、経済的喪失と山の環境破壊をした当の組織が
今後、山の環境を守る専門家の集団として連綿と続いていくことになりそうな気がします。
それは、社会的にも将来的にも絶対に良いこととは思えません。
誰か腹を切ってください(当然抽象的な意味で)。

葉隠れの有名な一節を書いて見たいと思います。

(岩波文庫の原文)
武士道といふは、死ぬ事と見付けたり。二つ二つの場にて、早く死ぬかたに片付くばかりなり。別に仔細なし。胸すわって進むなり。圖(図)に當(当)らぬは、犬死などという事は、上方風の打ち上がりたる武士道なるべし。圖に當るようにわかることは、及ばざることなり。我人、生きる方がすきなり。多分すきの方に理がつくべし。若し圖にはづれて死にたらば、犬死氣違いなり。恥にはならず。これが武道に丈夫なり。毎朝毎夕、改めては死に死に、常住死身になりて居る時は、武道に自由を得、一生越度なく、家職を仕果たすべきなり。
(私のいい加減な意訳)
(高潔で偉大な忠義を尽くすべき主君の下で、旧国の統治を任されている)武士は、いつでも責任を取って死ぬことができる心持で、常に事に当たらねばならない。失敗があればそれぞれの場面ですぐに責任を取って死んでしまえばいい、それだけのことだ。その心持を持つことで、腹が据わる。未来の結果を見てみないと犬死だなどと考えてしまうのは、当世風の上方の武士道だ。将来の本当の結果は、誰もわかるはずがない。誰もみな、生きることの方が好きに決まっている。必然的にその好きな生きることの方に、理屈を付けてしまうものだ。もし、その時点での将来の判断を見誤り、死ぬほどのことではなかったのに死んでしまったところで、それは、バカなあわて者と思われるだけだ。恥にはならない(恥をかいたまま生き続けることの方が武士として余程見苦しい)。これが武士の常に持たなければならない心持だ。毎朝毎夕、自分の行いに、「今日、切腹に値するような間違ったことをしでかしてはいないか」と思っていれば、自分の思考にいらぬ拘束がなくなり大きな自由が得られ、公明正大な間違いのない判断が出来るものだ。そしてその心の持ちようで、一生落度なく、仕事を勤め上げなければならないし、そういう心持ちでいれば実際にそう出来るのものだ。

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地域特性に造詣の深い地場の工務店や設計士を見直して頂ければと思います。
地場で仕事が完結する事は、ヒトやモノの移動が少ない環境負荷を軽減する選択であり、
かつ、住宅建築は個人ができる、大きくて身近な地域振興でもあります。

ハウスメーカーの建物。数億円の豪邸も建売住宅も同じようなサッシや外壁って何だか
変じゃありませんか。
とりあえずそこを選択肢から外して、家作りを考えてみませんか。

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