都市計画法、用途地域指定の皮肉な側面
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マキノの秋の観光シーズン用のこんなポスターが以前にありました。
これを見て、何だか複雑な思いに駆られました。
この写真の撮られた場所は、JRマキノ駅から直線距離にして500m位のところです。
この場所は、マキノ駅近傍ということで、都市計画決定される際、
マキノ町としてはごく狭い地域にしか指定されていない、用途地域が貼り付けられた場所です。
良好な住宅街が形成される予定に都市計画した地域は、
農業振興地域からは除外され、その後町内の殆どの地域で施工された、
圃場整備という農業土木開発事業が施工されず、
コンクリートで囲われていない土だけの川や川沿いの灌木が残され、
また、直線的でない川や畦が残されてしまってのです。
それが今、田舎の田舎らしい風景としてポスター写真になる、
何だか、都市計画された時の思惑とは、正反対の形で
土地の価値が、今評価されている事に皮肉を感じてしまいました。
タワーマンションもこのような例の一つのように思われます。
都市の中心部で商業・業務集積を目指して、近隣商業や商業地域の用途を貼付け
容積率を400%や500%に指定した。
そのような場所に、その指定した思いとは裏腹に、
その高い容積率と高さの制限がゆるい事に目をつけて、
大規模な集合住宅(タワーマンション)が林立する。
良い悪いということではなく、数十年前のままの都市計画決定というマスタープランというものが、
もう、今とずれている感じがします。
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地域特性に造詣の深い地場の工務店や設計士を見直して頂ければと思います。地場で仕事が
完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。 また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。
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