高島市に用途地域は必要なのだろうか?
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21日は、高島市都市計画審議会がありました。その感想などを
高島市に用途地域は必要なのだろうか?
知合いの大工さんが、自分の工場が、今まであった住居地域内に建てられないので、
田んぼを農転してぽつんと大工小屋を建てた。
今津駅前にあったうどん屋(麺製造の方)がなくなったと思っていたら、
深清水のあたりに新しい工場が出来ていた。
大工さんの例は、明らかに用途規制で大工小屋が建てられないから。
うどん屋さんの例は本当のことは知らないが、
少なくとも製造工場なら用途地区の規制で建てられない、
そのせいで移転したのではないかと思う。
現在の建築基準法の規定では、
工場と名の付くものは、50㎡以上あれば、住居系や商業系の地域には建てる事が出来ない。
又、もっと床面積が小さくても、原動機の出力が0.75kw以下とか、
いつの時代に作られた法律なの?と思うのだが
機械2つもあれば、もうその用途地区規制に抵触して建てる事が出来ない。
大上段に構えて言ってしまえば、田舎の小さな町に、
用途地域というものは必要なのだろうか。
まちの活動というのは、商業だけではない。
当然、職人技から派生したような、小さな工業がそこには必要なのではなかろうか。
まず、起業の第一歩は、自宅の離れや小屋、そんなところでこつこつと始めるしかない。
しかし、現行の用途地域の中では、少し原動機を使うような「工場」だと、
商業や住居系の地域では弾き飛ばされてしまう可能性が大きい。
余程大きな工場は別として、人間が働ける場は、商業・工業を問わず
混在しても差し支えないのではないかと思う。
最近、街中にも空き家が多くなっている、との話も他で聞くことがある。
人口集積地に混在するべきではない、悪臭や危険物・騒音などは、
他町村の公害防止条例などを参考にして、その法律で規制し、
用途地域規制というものをしない方が、旧市街地の活性化に繋がるように思う。
そのような障害がなくし、
町の真ん中で多くの人が、商業であろうと事務系であろうと工業であろうと
とにかく働ける場を作れるようにしておいた方が良いように思う。
建ぺい率・容積率の制限は無節操な建築を規制するためには必要なこと、
しかし、数年前から用途地域以外でも建ぺい率容積率の指定は可能になっている。
今津町松陽台のような、住宅専用地として開発されたような地域以外は、
用途地区の規制はなくし、
建ぺい率と容積率だけのボリウム的規制にとどめた方が良いように思われる。
市(行政)は高島市の将来像を描く中で、いまだに
「無秩序な開発を規制しなければ、」
というベクトルで、物事が考えられているような気がしてならない。
市街化調整区域が制定されてから約35年、
それが指定されていないのにもかかわらず、高島市を変貌させるような、都市化の波はなかった。
その事実を考え合わせると、
今後の土地利用は、農地の農業振興地域と山林の保全さえ、外さなければ、
それ以外の地域の規制は緩和してもいいのではないだろうか?
最近良く、都市との二地域居住などと喧伝されているが、
人口が減少する中では、高島地域内で、二地域居住になることだって珍しくない。
朽木やマキノの家と安曇川や今津の家を二つ所有する形態は
今後決して珍しいことではなくなるはず。
人口が減り経済規模が小さくなるという別の側面は、
一人々々の持てる家や土地などの不動産は多くなるということ。
市の新しいビジョンの中に、開発の規制というベクトルではなく、
そのような多分だぶつくであろう土地建物という不動産の有効な活用方法
リニューアルや規制の緩和、
持つことと使うことを分離して使いたい人が使えるような資産の流動化の手法
などという側面で、
現有の社会資本を効率よく利用する手法を考える部分もあってはいいのではないかと思う。
関連MYブログ
◎10/04/24 失われた風景の最後の砦が又一つなくなるのかなー
◎10/01/11 都市計画法、用途地域指定の皮肉な側面
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地域特性に造詣の深い地場の工務店や設計士を見直して頂ければと思います。地場で仕事が
完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。 また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。
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