冷房の考え方-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.13
冷房の考え方
「ハードだけで究極のエコハウスを実現しようとするのは大間違い」
冷房に関しては、徹底的に日射遮蔽技術を盛り込んだものにしたい。
開口部の外側には反射率のよい雨戸的な部材を設け、植物の利用で
外壁に当たる日射量を抑える。もちろん軒や庇は必須だ。
日射遮蔽と通風に関しては、ハイテクな装置もいろいろ思いつくが、
そういう方向ではなく、徹底的に「住まい方」で対応させたい。
そのうえで情報提供やコミュニケーションを充実する。
ハードだけで「究極のエコハウス」を実現させようとするのは大間違い。
「省エネと快適が得られる住まい方」を日本の文化にしてしまうくらいの
気概が必要だと思う。そういう素地はあるのだから。
それを捨てる方向に進もうとしている住宅業界には本質的な知性さが
欠けていると感じてしまうのだが、いかがだろうか。
究極のエコハウス (終)
野池政宏氏が新建ハウジングエコハウス宣言2008秋という雑誌に寄稿された文章転載
「究極のエコハウス」目次
◎「究極のエコハウス」考え方の手引きNO1
◎構造は木造が基本-「究極のエコハウス」考え方の手引きNO2
◎基礎はコンクリートで-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.03
◎構造材以外も木材系で-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.04
◎木造+コンクリート基礎を基本に-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.05
◎エネルギーをどう考えるか-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.06
◎エネルギーをどう考えるか-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.07
◎エネルギーをどう考えるか-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.08
◎エネルギーをどう考えるか-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.09
◎暖冷房の基本的な考え方-「究極のエコハウス」考え方の手引きNO.10
◎暖房の考え方1-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.11
◎暖房の考え方2-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.12
◎冷房の考え方-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.13