暖房の考え方1-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.11
暖房の考え方1
次はいよいよ暖冷房。やはりもっとも建築的な要素と関連が深いので、
いちばんおもしろい。
私は少し前から「間仕切り断熱」というような提案をしてきた。
なぜこんなことを考えたかといえば、Q値を1に近づけたり切ったりして
全館暖房するというのは、地域によっては不自然ではないかと
ずっと思ってきたから。すべての地域でヨーロッパを目指さなくても
いいのではないか。寒すぎるのはよくないけれど、少々の寒さはそれを
楽しむのがこの国の「文化」だと思う。暑さも同じ。
部分間欠冷房でいいのではないだろうか。
最近になって言っているのは「夏冬の住み分け」。夏は1階で過ごし、
冬は2階で過ごすというもの。この発想も間仕切り断熱と同じ。こんな
住み分けが合理的にできる賢いプランができないものか。
それほど難しくないはずだ。
ということで、暖冷房計画のベースとなるものをこれにしたい。もちろん、
Q値で言えば、最低でも次世代省エネレベルはクリアする必要がある。
暖房については、シンプルな熱取得を行う暖房は取り入れたい。ただ、
できるだけそのシステムは簡単なものにしておく。おもしろいのは太陽光
発電と熱取得のハイブリッドだが、これを採用するかどうかについては、
基礎データを入手していないので、現段階ではこれ以上は述べることが
できない。
いずれにしても、太陽エネルギーの「暖房」「給湯」「発電」における
最適分配バランスを探ることは今後大きなテーマになるだろう。ただ、
残念ながらいまの私の力量と情報量では、この刺繍すら与えることができない。
「究極のエコハウス」目次
◎「究極のエコハウス」考え方の手引きNO1
◎構造は木造が基本-「究極のエコハウス」考え方の手引きNO2
◎基礎はコンクリートで-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.03
◎構造材以外も木材系で-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.04
◎木造+コンクリート基礎を基本に-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.05
◎エネルギーをどう考えるか-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.06
◎エネルギーをどう考えるか-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.07
◎エネルギーをどう考えるか-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.08
◎エネルギーをどう考えるか-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.09
◎暖冷房の基本的な考え方-「究極のエコハウス」考え方の手引きNO.10
◎暖房の考え方1-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.11
◎暖房の考え方2-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.12
◎冷房の考え方-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.13