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2007年7月17日

きのう地震があったので(活断層と地震)

今日は、昨日新潟でまた大きな地震があったので、地震にまつわる話などを。

震度※という数字は、専門的には震度階というもので10段階ではありません。
震度7が最大でそれ以上の数字はありません。
過去は、気象庁の職員さんがゆれの度合を体感で決定していたものです。
現在、地震が起こるとすぐに各地の震度がニュースで伝えられるようになりましたが、
それはゆれを計測する機械が各地に設置され、
その体感に当たるゆれを自動的に震度としてはじき出すようになったからです。
現在の震度階は阪神淡路大震災以降に細分化されたものです。
震度5と6がそれぞれ5弱・5強と6弱・6強に細分化され、現在では9段階あることになります。
大きい震度階が細分化されたのは、
昔はごっつひどい揺れとしてひとまとめにされていたものが、
計測器のデータからひどいゆれの度合が数値化できるようになったからだと思います。
震度階の話は「地震・防災-あなたと家族を守るために」の「1.5-マグニチュードと震度」
に詳しく書かれています。

琵琶湖西岸断層帯についての私見

琵琶湖西岸断層という活断層について、近頃良く話題になります。
活断層の地震確率なんて、意味がありません。
過激な言い方かもしれませんが、私はそう思っています。
活断層の地震確率とは、「地震考古学」等でわかってきた断層の正確な年の履歴などから、
その確率を予測しているのです。
プレート型の地震と異なり、活断層の活動履歴は、数百年~数千年単位
その断層の履歴から今後の確率をはじき出しているようです。
単純にいえば、ちょうど500年前と1000年前に断層が動いているから、
今度動くのは今年あたり?ということです。
モノの本を端っこから読んだだけですが
その中には「活断層の活動が1回だけ確認されている」活断層でも
周辺の履歴やイロイロな原則等からの推測として、確率が数字で書かれていました。
30年や50年は誤差範囲といっても過言ではないと思います。
それらの〇〇%という数字は、
百年を単位して考える土木工事の設計の資料や
統計的に計画しなければならない、行政や保険業界には有用なことかもしれませんが
大人になって、家をどうこうできる歳から死ぬまで約50年
最長のローンの長さが35年の個々の人間にとっては何の意味もない数字です。
実際、阪神淡路や新潟の中越地震では、地震が起こった後に活断層が確認されています。
鳥取西部地震にしても、最近の能登半島沖地震にしても危険な活断層とはいわれていなかった所です。
地震に対して丈夫な家を作ることはとても重要なことです。
しかし、地震確率が高い地域であることと、
個人の住宅の建築とは何の関わりもないことと言ってもかまわないと思っています。

地震に関して私が書いたことなど

地震と建築構造法規は追いかけっこ(MYホームページより)
阪神淡路震災に思う(MYホームページより)
雪と体育館の耐震改修(MYブログ07/06/14)
怒・地震とブロック塀(MYブログ07/03/27)
神社の拝殿が建築できない?(MYブログ06/07/28)
以下は、姉歯事件にまつわる当時の私の感想です。
構造計算偽装その2(MYブログ05/11/30)
構造計算偽装マンション(MYブログ05/11/26)

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