大工さんが使ってた「小野小町」という言葉の意味
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今度の(2012)6/3(日)は、、高島の木の家づくりネットワークのイベント
「モデル住宅上棟見学会」です。
それにちなん、大工さんの木組み加工のこぼれ話のようなことをひとくさり。
「建て方」っていうと、工事工程上の一つの通過点という仕事っていう感じだし、
「建前」っていうと、上棟や棟上と同様お祝いというニュアンスが付加された感じがします。
こういう言葉が使われなくなるのは、
住宅などの建築生産がシステマチックになっているからかなー、という感があります。
子供の頃の父の建前の現場。
その時が施主さんへの初めてのお披露め、親戚の方々もたくさん手伝いに来ておられる。
大工さんには「今日は、一回も鑿(のみ)や鋸(のこぎり)は使こぅたらあかんで」
(組み上げるように加工された木材に間違いがあってはならない)
緊迫したそして晴れやかな感じは今はすっかり失われてしまいました。
こんな言葉が大工さんの符牒であります。
オノノコマチ(小野小町)
少し下品ですが、平安時代の謎めいた永遠の「処女」から転じて、
あるべき部分に(ホゾ)穴がないこと。
以前は、建て方は、大工の晴れ舞台
施主サンはもちろんのこと、近所や親戚の方も手伝いにおおぜい来られている。
そんな中で、大工の棟梁が恥をかかないように
大工同士、この符牒で知らせ、その場で、わからないようにすぐ手直しをした。
女人禁制だとか、男の職場だとか、何だかイバッたように言いますが、
枘(ホゾ)の長さを間違えてうまく納まらないと、「チ※ポが長くて納まらない」だとか
仕口や継手で使う、「オンタ」だとか「メンタ」だとかいう言葉がが飛び交う現場。
男同士が符牒で使うには問題ないのだが、
一人でも女の人が入れば、変になまめかしくなり過ぎて恥ずかしい。(今だとセクハラ?)
そんなことにも、「男の職場」としたい昔男のメンタリティがあったりして
追記1)
「建前」って言葉、以外と通じませんね。
何度か同じ事を経験して、この地方だけの方言なのかな?
っと思い辞書を調べたことがあるのですが、ちゃんと載っていて、一安心。
ただ、世間で通じなくなってきたのか、と少し寂しくなりました。
追記2)
こういう言葉使いは、私より年配の大工さんが使っていた言葉で、
最近は、あまり耳にしません。
プレカットばかりで、そういう言葉を使う場所がなくなったのか、
それとも、男女平等の世の中、
職人さんたちのそんな言葉に対する「モラル」が高まったのか???
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◎12/05/17 5月19日(土)山から家づくりまでのツアー2012
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かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。 また、地元で
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