近所にこんな建物が(メタボリズム運動の残したもの)
近所の別荘に、こんな建物が残っています。
万博当時の未来の都市・宇宙ステーション・手塚治虫の未来都市のマンガ、そしてその後
建築を学び、菊竹清訓や黒川紀章のメタボリズムの建築形態などを連想させる、
私としては、当時の「輝かしい未来」をイメージさせるカタチの一つです。
それは、時代背景と共に、自分自身も成長途上にあったことが重なりあって、
余計そう感じるのかもしれません。
そのカタチが、今ぽつんと煤けて立っています。
メタボリズムを表象するカタチについては近頃寂しい話題ばかりです。
沖縄海洋博のアクアポリスや万博のエキスポタワーの撤去
黒川紀章の中銀カプセルタワー問題と
菊竹清訓の建って10年そこそこの上野池之端のホテルの解体、などなど。
しかし、当時そのカプセル住居を形作るFRPや合成樹脂のトウメイ板という新しい技術は、
FRPついては、ユニットバス、住宅2Fバルコニーの防水、プールや小型船舶のボディ、
電気や上水道の多種多様なカバー部品など、
合成樹脂のトウメイ板については、
身近な所では、既製品カーポートの屋根やホームセンターで売っているトウメイの波板、
大きなものでは、近頃の水族館の巨大なトウメイの水槽まで、
枚挙のいとまがありません。
1970当時の建築の思想であったメタボリズム、
その精神はどこかに受け継がれているのかもしれませんが、
それを表象するカタチはどうも古びてしまったようです。
しかし、そこで培われた技術は、
太い潮流となって現代の生活になくてはならない素材になっています。
関連項目
ああ、メタボリズム (MYホームページ、建築つれづれ草より)
水族館が面白い (MYブログ06/02/05)
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完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。 また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。
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