田んぼの環境、植物学者の目
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少し、山や木の環境とは違う話題なのですが
先日、海津西浜知内文化的景観協議会で、自然観察会をしました。
講師には、滋賀県立大学の野間先生をお迎えしました。
先生は、植物学がご専門で、私の地元の周辺には、沼・砂浜・田んぼ・素掘りの小川・湿地など、
様々な種類の喫水域があり、それぞれに多様な植物相があるとのことでした。
それはそれとして、下のような田んぼの景色を見て、先生がこんなことを説明されました。
上の写真の左側のあぜの詳細
「こちらはの田んぼのあぜは除草剤が使われている。
本来の日本の雑草が除草剤によって根絶やしにされ、
その後から入った繁殖力の旺盛な外来のイネ科の単一の植物が繁茂している。」
そして、右側のあぜの詳細
「それに比べ、こちらの田んぼは除草剤を使わず、丁寧に草刈がされている。
アザミ・ヨモギ・スギナなどなど、昔からの日本の種の雑草が混合して生えている。」と
確かに良く見ると生えている植物の違いがわかるのですが、
食べるなら右側の田んぼの米、
そんなことがこの景色をパッと見てわかってしまう植物学者の観察眼に感心させられました。
外来のイネ科の植物と言われたのは、
我々(設計者)がなにげなく、法面(のりめん)緑化に用いる仕上げ「種子付け工」
という工事に良く用いられる草のように見受けられました。
湖西線やR161の道路改良事業の際に大規模に用いられたものが
飛来していると思われるのですが、もしかしたら自分が設計図に書いた一言が、
琵琶湖のブラックバスのように、日本の本来の種を駆逐する事になっているのでは・・・・
環境とは、こんなことにも注意を払わなければならないものなのか、と改めて感じました。
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◎2010/06/29 私が関わっている「いしづみ便り」が、読売新聞に掲載されました
◎2010/06/12 身の回りの草花+自然観察会(いしづみ便り第4号)
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地域特性に造詣の深い地場の工務店や設計士を見直して頂ければと思います。地場で仕事が
完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。 また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。
☆☆ とりあえず、ハウスメーカーを選択肢から外して、家作りを考えてみませんか ☆☆
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