重要文化財、北舟木の若宮神社本殿
高島市内には、国の重要文化財に指定されている建造物が2つあります。
一つは、白鬚神社本殿、そしてもう一つはあまり知られてはいないと思われますが
北舟木にある若宮神社本殿です。
この建物は、解体修理された折に棟札から、建設時期が室町時代と特定され、
それがきっかけで、平成7年に指定されたようです。
神主さんもいない小さなお宮さんの小さな祠です。
普通、このような神社の本殿は一間社流造りといって
一間の本殿の前に庇(向拝)が付く「流れ」の形態が多いのですが、
この建物は一間の本殿の前に屋内の外陣(ゲジン)が付属し、その先に庇が付く
三間社流れ造りという、少し変わった間取りです。
そのため、屋根の箕甲返し(ミノコウガエシ)の部分が、
変に大きく、横から見ると少しバランスが崩れた形に見えました。
回廊奥の脇障子の彫物は竹、竹の子の彫物はユーモラスな感じ。
彫刻は、植物紋様が施されています。
蟇股(カエルマタ)の彫刻は菊や梅か?
貴重な国の重要文化財といっても少し規模が小さすぎて、
観光スポットとしてはちょっと物足りない感じです。
案内の看板では、屋根が銅板葺きと記されていましたが、重要文化財になったのを期に
元々の屋根仕上であったであろう、譚ョ(こけら)葺きに改められたようです。
ちなみに、高島に最も近い国宝の建造物は、距離的には竹生島の神社とお寺
車で行ける所では、
坂本の日吉神社、三井寺、比叡山延暦寺などのように思われるかもしれませんが、
福井県小浜にある明通寺の本殿と三重塔が正解だと思います。
田舎のひなびたところですが、雰囲気のある境内と伽藍です。
関連HP ◎三和総合設計㈱>滋賀の国宝(建造物のみ)
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