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2009年9月27日

重要文化財、北舟木の若宮神社本殿

高島市内には、国の重要文化財に指定されている建造物が2つあります。
一つは、白鬚神社本殿、そしてもう一つはあまり知られてはいないと思われますが
北舟木にある若宮神社本殿です。
この建物は、解体修理された折に棟札から、建設時期が室町時代と特定され、
それがきっかけで、平成7年に指定されたようです。
090923wakamiya1.JPG
神主さんもいない小さなお宮さんの小さな祠です。
普通、このような神社の本殿は一間社流造りといって
一間の本殿の前に庇(向拝)が付く「流れ」の形態が多いのですが、
この建物は一間の本殿の前に屋内の外陣(ゲジン)が付属し、その先に庇が付く
三間社流れ造りという、少し変わった間取りです。
そのため、屋根の箕甲返し(ミノコウガエシ)の部分が、
変に大きく、横から見ると少しバランスが崩れた形に見えました。
090923wakamiya2.JPG
回廊奥の脇障子の彫物は竹、竹の子の彫物はユーモラスな感じ。
彫刻は、植物紋様が施されています。
090923wakamiya6.JPG 090923wakamiya3.JPG
蟇股(カエルマタ)の彫刻は菊や梅か?
090923wakamiya5.JPG 090923wakamiya4.JPG
貴重な国の重要文化財といっても少し規模が小さすぎて、
観光スポットとしてはちょっと物足りない感じです。
案内の看板では、屋根が銅板葺きと記されていましたが、重要文化財になったのを期に
元々の屋根仕上であったであろう、譚ョ(こけら)葺きに改められたようです。
090923wakamiya7.JPG

ちなみに、高島に最も近い国宝の建造物は、距離的には竹生島の神社とお寺
車で行ける所では、
坂本の日吉神社、三井寺、比叡山延暦寺などのように思われるかもしれませんが、
福井県小浜にある明通寺の本殿と三重塔が正解だと思います。
田舎のひなびたところですが、雰囲気のある境内と伽藍です。

関連HP三和総合設計㈱>滋賀の国宝(建造物のみ)

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