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2009年6月28日

昨日、上海の高層マンションが地震でもないのに倒れた

昨日(09/06/27)上海の建設中の高層マンションが地震でもないのに倒れた
という、ニュースに接しました。

◎産経ニュース09/06/27中国 地震でないのに、建設中マンション倒壊
◎その写真集 上海、建設中マンション倒壊、作業員1人が死亡(写真集)
090627shanhai.jpg
ニュースはすぐリンク切れになるので、
一枚だけ産経ニュースの方から写真をコピーさせてもらいました。
今日は、この事件やニュースに関する感想などを

この種のニュースですぐ「手抜き工事」という言葉が踊るのですが

このニュースの写真を見る限り、手抜き工事というより、手抜き設計ではないのでしょうか?
私が思うに、「手抜き工事」という用語は、設計や設計図はちゃんとしているのだが、
工事がいい加減、という場合に用いる言葉です。
今回の場合は、どうもそのようなものではなく、元々の設計図からしてちゃんとしていなかった、
又は、ちゃんとしていない設計図にいつかの時点で変更された、としか思えません。
中国の建築生産がどのようなシステムで行われているのかは知りませんが、
何もかも、十羽一からげに「手抜き工事」という言葉を用いてしまうのは、
建築生産というものを、一般の方に誤解させてしまいそうな用語の用い方です。

そして、なぜこのような手抜き設計をする建築技術者が存在するのか、
ということに、思いは移りました。
どうも、中国の建築構造技術教育の中に、
失敗の歴史が教育されていないないからではないか? と、思ってしまいました。
私が学校で建築構造の授業を受けたときは、
沢山の地震で倒壊した建物の写真の実例などを、見せてもらったような覚えがあります。
そして、その倒壊した原因について一つ一つ技術的に克服して行ったのが、
日本の建築構造技術や構造法規です。
そのようなことを、概要でも頭の中に入っていると、
とても怖くて、倒壊した建物のような構造を設計できないようなきがします。
それが出来てしまうのは、
構造の技術や数字が、自身の血となり肉となるような、教育のされ方がなされていない、
又は、そのような教育をされた人間が、この大きな建物を建築する際に、
一人もコミットしなくても、作れるような社会システムでしかない、
ということではないかと思いました。
それは、現在の日本の政治状況が、
民主主義というシステムを自らの流血の上から獲得していった西欧とは異なり
それを机の上だけで学んだだけではどうも上手く根付いていないようにみえる、のと同様、
実際に地震計の針を観察した人(先生)や、
被害状況を調査しそれを元に技術指針を手直していった(又はそれをサポート)人(先生)達から
直接学んだ日本の建築構造の授業を受けた我々と、
その大きな成果を学問として机の上だけで学んだ人間の違いのようにも思えます。

その他の感じたことなどを

・リンクの写真集の上から2番目の写真、壊れた部分がオレンジ色に見えている、
このような高層建物の外壁にレンガ積みを用いているみたい。
・杭の切り口からほとんど鉄筋の残骸が見えないのはなぜなのだろうか?
・杭の周辺にセメントミルクの残骸が全くないのはなぜなのだろうか?打ち込み杭?
以上3点は、日本の建築の常識から外れている。
・中国語のニュースみると、マンションのことを「商品房」と呼んでいるみたいです。
何だか、中国語の語感の方が日本語より実態に近いようなきがしてしまいました。
・写真を見て、コンクリートも曲がるのだなー、ということがわかります。
全体には無数のひび割れで曲がっているのかもしれませんが、
多分このような形でしか、コンクリートの湾曲した変形は見ることが出来ない、
珍しい写真に接した思いがしました。
・基礎の深さや杭の形式がこの規模の建物にしてはあまりに貧弱である、という感じですが、
どの程度どうなのかということについては、もっと詳しい方に聞いて見ないとわかりません。
・どのようにして倒れたのかはわかりませんが、ガラスがあまり割れていないのはなぜなんだろう?

関連MYブログ
◎08/05/19四川関連の地震報道を笑う。あまり笑ってもいられないのですが
◎04/10/30地震と建築構造法規は追いかけっこ(15.8.3) (16.10.30追加)
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かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。   また、地元で
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