高島の民家のオリジナリティって何なんだろう
紅殻(ベニガラ・ベンガラ)塗り と 焼板かなー。
そんなことを考えていたら、
ちょっと、高島の民家のスタンダードとは言えないかもしれないが、
堂々とした民家を見つけたのでUPしてみた。
紅殻塗の柱梁に、しっくい壁。
地棟(ジムネ / 建物中央に走り登り梁を受けるメインの梁)の小口が
妻梁をまたいで外壁へ大きく突き出している。
このスタイルも案外、高島の民家の特徴だと聞いたことがある。
次は、そのお宅の玄関。
昔よくあった大戸(オオド)、障子の比較的細かい桝形の桟組と対になって、
昔はこんな扉良く見かけたなー、とも思う。
最後は、焼きっぱなしの杉板の目板張り。
昔は(といっても私の若い頃)大工さんが、タオルを口に巻いて、
「爪の間から皮膚の中まで真っ黒になるわ」と、愚痴りながら張っていた外壁である。
炭の焼けた跡のボコボコした感じが懐かしい。
シブキ板と言っていた。土壁を「雨シブキ」から守るという意味合いだったように思う。
でも、それらにしたところで、実は昭和以降。
戦前、農村はほとんど藁葺き(茅葺き)屋根だったようだ。
壁も土壁のまま、柱も素地のまま、というのが多かったのではないだろうか?
「クズや下ろし」と言って、今も古いお宅だと、
藁葺き屋根の小屋組みだけを瓦葺きに改修した建物もよくある。
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