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2007年5月8日
茅葺の門・苗村神社
竜王町にある苗村神社(なむらじんじゃ)には、茅葺の楼門があります。
湖南平野の平坦地にある神域に、その門は、ひとりぽつんとそして堂々とそこにあります。
古建築は、そこそこ見慣れていて大きな建物でもそう驚きはないのですが、
茅葺屋根という珍しさ、そしてその屋根の形のおおらかさ、
からこの門の佇まいには久しぶりに感動を覚えました。
本殿の方は国宝で、門は重要文化財とのことです。
建立年代からする貴重さから、そういう結果になるのかもしれませんが、
建築的には、門の方が貴重なように思えます。
神社にお寺の山門風の建造物があること自体も珍しいことです。
弥生時代の住居跡もたくさん発掘されている滋賀県。
神社には鳥居というスタイルが定まるのはいつの頃からかは知りませんが、
もしかしたらそのスタイルが定まるよりも古くからこの地にあったのかもしれない。
この茅葺の門を中心に、
古代の竪穴式住居などが集まっていた様子を想像しても、似つかわしい気がしました。
苗村神社の祭礼-苗村祭 ・ 節句祭
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