桂離宮
1月に桂離宮を拝観しました。
ここは、予約申し込みが必要で、昨年の11月頃に申し込んでおいたものです。
私は、これで2度目の拝観となります。最初は大修理の前、
「昭和51年から6年間の歳月をかけて、昭和のお大修理」とのことなので
もう、30年以上前になります。
一番の期待が、その修理の終わった鮮やかな感じ、
特に新建築の別冊に載っていた紺色の市松模様のグラフィカルな壁などでした。
しかし、修理が終わって25年、私のイメージとは裏腹に、
既に藍色は褪せ、落ち着いた風情に戻ってしまっていました。
桂離宮は、お庭と、そこに建ついくつかの東屋的な建物
(外腰掛・松琴亭・茶席・賞花亭・笑意軒・月波楼)のみ見ることが出来、
桂離宮本体の建物の内部を拝観することは出来ません。
そのことも忘れていました。建築雑誌などで何度も内部写真を見ているうちに、
入ったような気になっていたようです。
2つの「がっかり」があったのですが、
それでも、やはり桂は私の目を楽しませてくれました。
御幸門の皮付きの柱・梁の造形、
池にいくつか架かる土橋。欄干部分のこんもりとしたスギコケ、
その人工の造形物でありながらその自然な感じ。
回遊式庭園のところどころにある、
パースぺクティブを感じさせる、石畳・塀・松などの配置、
桂川沿いの、生きている竹を編みこんだ竹垣、
若い頃に戻ったように、きょろきょろと眺め回しながら、楽しむことが出来ました。
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