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2012年11月13日

京都 角屋(日本に残る唯一の江戸期の揚屋建築)

滋賀県立大学,田の浦ファンクラブ滋賀サポートチームが関わっている震災復興プロジェクトlink
≒100%高島産の木と高島の職人による家づくり>モデルハウス完成(設計監理担当)
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(2012)11/9今日は、揚屋建築の唯一の遺構 角屋 ヘも行きました。

注意書きの看板が並んであるところが、昔の客用玄関
この写真、全部が角屋

台所。小屋束に貫や二重・三重梁がないので、
ちょっと寂しいくらい簡素に見える小屋組。

1F 網代(アジロ)の間。
普通杉板の網代といえば巾二寸くらい、三寸もあれば何だか大きいなー
という感じなのだが、ここの網代一枚の幅が五~六寸(15~18cm)もある。
竿縁も北山丸太のコワ板を三寸巾くらいに揃えたの、「竿縁」という感じではない
それなりにきちっと作られているのだろうが、
イメージとしては、東南アジアのバナナの葉っぱを網代に組んだような感じ。
床柱も異常に太い。
大宴会場のような広さだとこうなるのか?
しかし、和組でこの大空間。天井裏はどうなっているのだろう?
余程、大きな材料が使われていそうだ。

1F中庭濡れ縁周り。
天井 ・タルキ北山小丸太真竹交互 ・小舞 竹 ・網代天井
異常に大きい六角吊り下げ灯篭
竹詰め敷の濡れ縁から自然石の手水鉢まで手を洗うには遠すぎる。
機能が忘れ去られ、和のスタイルだけがそこに残っている。

1F 上段の間付きの宴会場。

1F 上段の間付きの宴会場の縁側。
巾三尺はあろうかという松(?)の板が並べられている
そして、上を見上げると、縁桁はあるのだが、それを支える柱が1本もない。
庭園を眺めるのに、邪魔なものは全部とってしまえということなのだろう。
説明によるとハネ木で納めているとのこと。
しかし、下からいくら眺めても、ハネ木と桁を繋ぐ万十ボルトの座が見つからない。
どうやって、縁桁を引っ張り上げているのだろう

1F 上段の間付きの宴会場から見える庭先。
巨大な松、昔は一本の松で出来ていたらしいが、
今は2代目で、3本の松でこのように構成しているとのこと。
そして、向うには大きな枝垂れ桜。良い眺めである。

庭先の茶室。
屋根の形から、とても興味をそそられたのだが、
庭先へは下りられない、ということで、どんな平面
どんな空間、さっぱり想像がつきません。とりあえず、面白い形である。

よく写真などで見かける座敷は2Fで、そこは撮影禁止。
バリエーションに飛んでいて、面白かったのですが、
写真はUPできません。それは、特別拝観の時に現地へ行ってご覧下さい。

実を言うと、すごいな・面白いな、とは思ったのですが、
「いいな」とは思いませんでした。
建物全体に、驚かしてやろう・豪壮だろう、という感じを見せつける、
変な作為、あざとさ、のようなものを感じました。
元々が、揚屋という、江戸時代の歓楽街の用途、
という私の中の思い込みもあるのかもしれません。
天井が、大広間の割に低いのも気になりましたが、
それは、デザインがどうのというのではなく、
江戸時代の町人の建物の建築規制によることかもしれません。

何だか、有名温泉街の有名和風旅館の大広間のルーツ?
でしゃばりの女将さんが出てきて、
この材料は、この掛軸は、この器は、と説明されても、
「うんうん、立派なのはわかるけど、それで何か」 という感じ。
(これ、当日の解説の人のことを行っているのではありません。
解説の方の説明は、理解を深めるの役立ちました。)
ただ、建物全体がそんな感じを発してる???
通りに面する様子や台所の方が、素直・慎ましやかで好ましい。

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地域特性に造詣の深い地場の工務店や設計士を見直して頂ければと思います。地場で仕事が完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。また、地元で長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。

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