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2000年11月13日

私は雪のある地方に成型スレート系の屋根材をお勧めしません

凍った雪が成型スレート系の屋根材にくっつき、
落雪する時の衝撃で、釘で止めつけた所の屋根材がせん断破壊をおこし、
雪といっしょに軒先の方の材が落ちてしまうことがよくあります。
最近の分厚いのは試してないので
(高級なのを使って失敗したくはないので)わかりませんが。

雪のある地方の屋根材(続き)

次に試したのが、当時(1980年頃)流通量が多くなりかけた鋼板の横葺き
裏面に断熱材が張ってあるのは、当時は高級品。
断熱材の張ってないのを使いました。
「雨漏りがする」との連絡で行ってみると、
野地板のコンパネの裏がべっとり結露。
雪で屋根表面が冷やされた上に、小屋裏の換気が少なかったのが原因。
それからは、必ず断熱材裏張りの鋼板にしています。
鋼板裏の結露だけでは、下にルーフィングを施しますので、
大量の結露による雨漏り状態は、発生しないのですが、
鋼板の裏面からの発錆が懸念されるのです。

雪国だと、勾配屋根のような気がしますけど、

設計監理のあるような、中・大規模な建物は、水平屋根のほうが、雪対策的には絶対いい。

高い軒先(2階建て6m以上)からの落雪の危険性
構造躯体にうまく止められない雪止め
大量に落ちた雪の処理
樋の納まり(内樋にしても、軒先に付けるにしても)

どれをとっても、大きなそして高い位置にある勾配屋根は問題が多い。
軒が出て雨水処理が外壁の外側で処理する、
落雪させない水平に近い勾配の屋根、それがベスト。
でもその形ってあまり様にならない?

雪のある地方の屋根材(私なりの結論)

片流れの長さが6m(切妻屋根でスパン10m位)までの小規模な建物なら、瓦か鋼板
それ以上なら、鋼板か、フラットルーフで防水層、
アスファルトシングルは、経年変化によって、へたったり、
砂に水分が残りやすく、メンテが悪いと苔まで生えたりするので好きになれない。

鋼板素材は、当然断熱材裏張りで、
使えればステンレス、普及品ではガルバリウム鋼板、味のあるところで三井金属のサビナシルーフ
銅板は、酸性雨の腐食の関係があるので少し心配。
葺き方は、瓦棒又は、それに似た縦葺き工法が基本。
意匠性を重視するなら、横葺きだが、横ハゼに毛細管現象がどうしも起きやすく、
それがほこりだまりになって、汚れたり、腐食の原因になったりする。
横葺きでも、その辺に配慮した断面形状の製品もあるが高価になってしまう。
また、折板を使う場合は、必ずボルトレス工法。

住宅等の建物ならやはり和瓦がいい。
下地は杉板、和瓦+杉板の通気性の良い工法で、結露の心配もない。
少々の結露なら、天然木の吸湿性にも依存できる。
そして、和瓦の良さは、その標準役物の多さ、
歴史的に育てられてきた工法は、ほとんどの納まりに見合う役物がある。
洋瓦や新型の平瓦よりよほど洗練されている。

以上が試行錯誤を繰り返した、私なりの、屋根仕上に関する結論です。

 

 

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