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2010年2月24日
自然との共生、台杉 と やまおやじ
台杉とは、私は和の庭園用に奇形的に剪定されたものだと思っていました。
それはそれなりに面白い形をしているものです。
ところが、それは、北山杉のタルキ丸太大の寸法の材を継続的合理的に生産するために
考え出された、林業生産の手法だったそうです。
photo from藤田林業>商品紹介
そういう目で地元を見てみると、まるで同じようなことが行われているのを思い出しました。
写真家の今森光彦氏が やまおやじ と名付けた、
マキノの里山に散在するクヌギなどの雑木から燃料の薪用の材を継続的合理的に生産するために
自然とできた、迫力のある根っこと同じ生産の理屈です。
photo from マキノ自然観察倶楽部>やまおやじ
根と幹の力を残して、萌芽更新 という植物の力をうまく利用した
昔の人の自然との合理的な付き合いの仕方を教えられると共に、
その 人工 の自然の美しさや、
今の人間が捨て去ったものの多さを見せ付けられるようなきがします。
燃料に化石燃料を使用し、
このような里山の姿を忘れ去ってから、たかが50年くらいしか過ぎていない。
それは、人間の営みの歴史からするとそう長い期間ではないのかもしれません。
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