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2006年2月5日
雪と樋
板金屋さんの仕事
町の職人さんの架けた樋はすぐわかるんや。
唐草(カラクサ-板金屋根の軒先の先端に付く金物の名称)の先から
樋の先端までの出が大きいんや。
そうすると、雨はよう受けられるけんど、雪のときにあかん。
雪がぐるっと巻いて落ちてきよる時に、樋も一緒に巻き込まれて落ってしまうんや。
ここらの職人の樋は、ちょっと引っ込めてあるんや。
樋の受金物も丈夫なモン(物)にしとくし、間隔かてコマこう(細かく)打ってる。
設計やさんは「カナモン(金物)が見えんからきれいや」ゆうて、
じき、吊り下げ式の受金物の樋を指定しとかはるけんど、あれも危なっかしいモンや。
金物が樋本体の端の部分をギュッと材をつまんでるだけやさかい
雪の重みで樋が変形すると外れてしまうことがあるんや。
昔からの半丸の樋をちゃぁんと付けとくんが、結局一番安心やわ。
ということで、今日の樋の写真。
湿った重い雪が多いこのあたりと、もっと寒い地方とでは、また造り方に違いあるようです。
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