合わせ梁に関する見学会
先月、26日に開催されました「合わせ梁に関する見学会」に参加して来ました。
5寸角の木材を重ねて組み、梁や桁として使用できれば、
地元木材を活用することができるのではないかという取り組みです。
高島地域の若い杉を活用することが目的です。
朽木の体育館の設計をされた東京の設計事務所さんにより、
梁の組立てから強度実験、設計施工マニュアル作成が行われているようです。
5寸正角材を上下に組み合わせます。3段は大梁、2段は小梁として、長さは2間を標準とし、
5寸角の通し柱と共に主要な架構は5寸角だけでつくれる工法を目指しているそうです。
梁の接合方法として金物を使う方法「ホゾパイプ+ドリフトピン」と、
昔からの込み栓により留める方法「板ダボ+込み栓」を取られているそうです。
接着剤を使うとさらに強度は増すが、接着剤は使用せずに2つの方法で合せ梁に強度を持たせるそうです。
金物の方法の組立て前です。
プレカットでは、このような加工ができないため、大工さんの手作業となります。
上写真の右側にあるのが、2段に合わせた梁です。
込み栓の方法です。
それぞれ三段の場合は、下の写真。
見た目の問題もあるため、5段まではしないようなことおっしゃっていました。
込み栓で合わせた後の、様子。
金物で合わせた様子。
それぞれの接合部分の間隔も、いろいろと試されているそうです。
これは、棟木となる合せ梁です。
一部3段になってる部分に柱が支える形となります。
2段の込み栓の方法で合わせている所を見学させていただきました。
梁同士を合わせたところです。かけやで、叩いていきます。
込み栓で留めているところです。
1月には、香川県で若い杉材を活用した家作りに取り組んでいらっしゃる
六車氏による講演があるようです。
お知らせまで。
竹中