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2007年4月13日
ガソリンスタンドがオブジェに
近所のガソリンスタンドさんが廃業されてしまいました。廃業して間もなく、
エネオスの大きな文字とオレンジ色のストライプが真っ白なペンキで消されてしまうと、
その物体は見事にオブジェに変身しました。
白く伸びたキャノピー(ガソリンスタンド上屋)、
独立した真っ白のブロック塀、4本並んだ通気パイプ。
それらの清々しい雰囲気は、近代建築黎明期のリートフェルトの作品、シュレーダー邸の
屋根や壁、手摺の鋼管のイメージと重なりました。
「物に通俗的な意味が消されてしまうと「ゲージュツ」に生まれ変わるよなー。」
と現場へ行く車中で同意を求めると「ソウデスネ」と納得した様子。
シュレーダー邸かどうかは別にして、その物の発する何かを似たように感じていたらしい。
その何かとは、
小便器を横において展示した作品、デュシャンのレディメイド「泉」と共通するものだと思う。
(追記)シュレーダー邸の解説を読んでいて驚いた。あの小品が世界遺産だという。
それなら、コルビュジェ・ライト・ミース・グロピウスなどが遺した近代建築の有名な作品は、
どれもこれも世界遺産にしなければならないような・・・
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