彦根 街中の小物達採集
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彦根の町屋。「丸に橘」の隅棟鬼瓦。
真壁造り木部紅殻塗り。壁は墨入り漆喰だろうか。
本屋の出桁の隅の納まりも、ちょっと珍しい。45°方向に腕木を出すのではなく
普通は、隅柱から直角に二方向の腕木を出して隅に正方形の軒天が出来る方が一般的。
彦根の裏通りの倉庫。 地棟小口の水切りトタンの意匠。
上部は、ちゃんと立ち上がり付きの水切りを付加して、
下は切りっぱなし(もしくは内側への折曲だけ)
合理的で、かつトタン板(亜鉛メッキ鋼板)という素材が、
今では考えられないくらい、丁寧に扱われている。
職人の手間に比して、この材料の値段がまだまだ高かった時代の仕事だと思われる。
カブのようなこの形、多分、神道の魂(タマ)の形。
昔の建築のデザインの中ではよく取り入れられる図形である。
木造の倉庫、妻二重梁から上は亀甲網張り、換気と鳥などの小動物の侵入避け
彦根の裏通りの塀瓦
垂れ破風の形状に「オモダカ」の家紋、ウロウロ歩いていると、以外とよく見かける家紋である。
◎沢瀉(omodaka)紋 ・・・その昔、この植物を「勝ち草」といって、 戦いに勝つことにかけていたという。葉の形が矢ジリに似ている、また、沢瀉威の鎧ということばもあって、「攻めても、守ってもよい」ということから勝ち草とよんだという。・・・
とのことで、元々武家の紋らしい。
現代の瓦生産は、ほとんどが型押し・型抜きの大量生産品で、
余程のことがない限り、このような手仕事感覚のあふれた特注品はない。
昔の瓦職人は、家一軒分の瓦を焼き終え、そのお宅の家内安全、家業発展を願い
お施主様への御礼と感謝の気持ちをこめて、
最後に役物の瓦を焼き上げたのではないかと思う。
そんな、昔の建築生産が羨ましく思える。
ビニルトタンのひさし工事でカットされているが、何だかわびしい。
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地域特性に造詣の深い地場の工務店や設計士を見直して頂ければと思います。地場で仕事が
完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。 また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。
☆☆ とりあえず、ハウスメーカーを選択肢から外して、家作りを考えてみませんか ☆☆
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