林昌二、わが建築人生の青春のスターが又一人亡くなられた
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元日建設計の副社長、林昌二さんが亡くなられた。
設計事務所へ勤め始めた頃、安月給をはたいて1眼レフカメラを買い、一人で東京へ行って、
パレスサイドビル(旧毎日新聞社)・中野サンプラザ・新宿のNSビルなどをウロウロ廻り、
一人でビジネスホテルの泊まったことなどを思い出す。
パレスサイドの外樋とジョウゴに感動し、地下階の手すりに感動し、
(85年当時の私のスナップ)
中野サンプラザは、実物よりもセクショナルパースの方がかっこいいと思い、
NSビルのエレベーターシャフトの虹色塗装に感動し、
日本で始めて出来た巨大なアトリウムに感動し、
空中廊下から真下を見られるようになっているR型にせりだしたガラス窓から下を見て感動し、
上を見上げて、キラキラした感じの立体トラスのガラス屋根に感動した。
新建築に出てくる建物評や建築論などもよく読んだ気がする。
建築に失敗する方法、という本も買った。その中の一節
建築とはどういうものなのか、わかりやすくするために、まず極論してみましょう。
絶対に丈夫な家というのは、石と鉄の塊のような家です。絶対に便利な家というのは、中空に屋根だけが浮かんでいるような家です。
ですから設計とは、矛盾の中のバランス点を見つけることです。完全な建築というものはなくて・・
という文章は、いまだにその文章のイメージが記憶の片隅に残っていて、
今もすぐ本の中から探し出すことが出来た。
大きなビルをたくさん設計されていた氏が、三菱重工ビルの爆破事件の後に、
セミパブリックな空間がどんどん閉じられていくことを危惧したり、
9.11の事件の際、
西洋の産業革命を基点とする現代文明の頂点のような高度な技術を使った、
巨大なビルと巨大な飛行機が、他の文明を源とする犯罪者によって破壊される。
多くの民が幸福になるようにと考えられた、機械文明、大量消費型社会、
そのような文明形式のアンチテーゼのような。
その文明からの歴史の転換点となるような気がする。(ほぼこんな内容だったと思う)
というような、評論なども思い出深い。
林昌二 平成23年11月30日 死去 83歳。合掌。
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地域特性に造詣の深い地場の工務店や設計士を見直して頂ければと思います。地場で仕事が
完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。 また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。
☆☆ とりあえず、ハウスメーカーを選択肢から外して、家作りを考えてみませんか ☆☆
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