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2006年2月13日

てつさんのコメントに触発されてno1

>むき出しの配線でもいいんじゃないかな~、個人的に。
>見栄えさえ気にしなければ費用も抑えられるし後から融通がきくし。
>日本の一般ユーザーには受け入れられないだろうけど。

っていう、てつさんのコメントに触発されて

そうなんです。その「一般のユーザー」というものが難物です。
マキノで父の後を継承して工務店を始める前、
5~6年間、マンションの設計に携わっていました。
今でも、強く記憶に残っていることを一つ。

分譲マンションには「内覧会」というものがあります。
既に、その住戸を購入の契約をした方々が、
建物の完成に合わせて、自分の住宅の実物を初めて見る機会、
事業主からいえばお披露目、購入者からいえば完成品の検査
という位置付けの、セレモニーです。
その購入者の検査の内容を見てびっくり。
是正指摘事項が2,3個という方から、4十数項目という方まで
その、ばらつきの度合に驚いてしまいました。
建設業者としては、みんなの住戸を同じような感覚で作っている、
一つだけえこひいきして、丁寧に作ったり、また雑に作っているわけではありません。
それなのに、なぜこんな差が出てしまうのか。

一つは、マンションの建築精度に起因していることは明らかです。
水平や直角をそれなりの精度で作るということ自体、そこそこな技術ではあるのですが
車や電化製品などの工業生産品には遠く及びません。
それと同列の目で見てしまったら4十数項目の指摘事項が出来てしまうのは
うなずける部分もあります。
しかし、その建築を使用すると言う立場で考えたら、
それらの大半が問題になることではないことも事実です。
多少床の仕上がり精度が悪いことが、「マンションが傾いている」と
疑念を抱かれてしまうのは、今の世間の状態では、仕方ないことかもしれませんが。

ハウスメーカーや大手分譲業者は、当然、ノンクレームな建物を目指します。
多数のクライアントの中でも、私から見れば、不必要に高い精度のものを欲求する水準で。
そうすると、
寸法精度の高い均質な建材を利用して建物を作るという方向になってしまいます。
自然の素材が苦手とする部分です。
それは、本来、住宅(建物)が必要としているものからは、ずれていって、
必要なものを切り捨て、不要な精度を獲得していると、私は感じています。

私は、ホームページにも書いていますが、上記のことについては
素材が元来持っている品質や見えがかりのばらつきを、
風情として許容できる方と共に、一つづつ仕事に取り組みたい。

と考えて仕事に取り組んでいます。建築に本当に必要なものを外してしまわないために。

 

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