品川プリンスホテル イーストタワー
長女が東京で就職するとのことで、引越しの手伝いに久しぶりに東京へ行きました。
泊まったのが、下の写真の品川プリンスホテルイーストタワー(旧本館)です。
これは、品川プリンスの中で多分一番古い建物、
そして、私の記憶が正しければ、坂倉建築研究所・故西澤文隆氏の設計によるものです。
正確を期すためにネットで探してみたのですが、わからず終いでした。間違いかもしれません。
メインタワー客室から見下ろした写真、プールの形がプリンスの「P」になっているところは、ご愛嬌。
室内写真です。この建物の凄いところは、このシングルルーム
ユニットバスが、窓側に付いています。そして、そのユニットバス前のローカの巾が60cm程
ユニットバスの巾も1m程です。
一般的なプランでユニットバスを廊下側にもってくると、部屋の出入口のドアの巾が最低でも70cm
そうすると廊下状の部分の巾は最低でも75cm必要です。
建物の長さに対して、どれだけの部屋数を取れるかという、究極のプランといっていいと思います。
しかし、その部屋の巾の狭さにもかかわらず、意外とゆったりした感じがするのが、
建築家の腕の見せ所なのでしょう。
浴槽の大きさ、足を投げ出す方は35cm位、肩の方の巾が60cm位は、さすがに狭く、
時代を感じますが、それにしても移り変わりの激しい商業建築で、
取り壊されず、リニューアルされ、かつ、完全に原型をとどめているのは、
やはり、建築家の力量だと、思いました。
私の見る限り、形は完全に建築当初のままで(内装仕上や1Fのインテリアなどはわかりません)
エレベーター出入口前の防火シャッターが新たに付け加えられたくらいではないかと思います。
客室数に対して、エレベーターが少ないのか、朝は待ち時間が長かったのにも、
少し時代を感じてしまいましたが。
この外観の、一つの白い帯の中に、二つのユニットバスが収納され、
細長い嵌め殺しのガラスの帯の真ん中で部屋が区切られ、二つの部屋の窓になっているとは、
ちょっと、考えられないと思いませんか。
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