建築家-西沢文隆氏
なぜ、本などを紹介しようと思ったか。
正直いって小遣い稼ぎになるかなっていう事もあるんですが(考えが甘かった6/27)
それにも増して、近頃の本屋に自分の修行時代(18~30才位)
建築や人生に関して感銘を受けた本が、もうほとんど並んでいない、
ということに愕然としたのです。
もうじき50、いい年になりながらいつまでも半人前ですが、
若い人に、多少昔のことも知ってもらいたいという気持ちが芽生えてきてしまった、のです。
西沢文隆氏は、坂倉準三の没後(1969)坂倉建築研究所を率い1986に亡くなられた建築家です。
その著書、西沢文隆の仕事(一)-透ける は、
私に日本建築への理解を深めさすのに役立った、私にとって重要な本の一つです。
多くの写真が収められ、「透ける」という言葉をキーワードに、日本建築を、
あるときは鑑賞者として情緒的に、
あるときは建築家として分析的に、二つの目を持って語られています。
「日本名建築の美」は、氏が選ばれた建物を一つ一つ、紹介されています。
文章は少し専門的な部分もありますが、少し大き目の本で写真図面も大きく見やすいので、
一般の方にも楽しんでもらえるのではと思います。氏の「古寺巡礼」という感じです。
「日本庭園集成(1)」は、まだ、自分でも持っていないんですが
氏が古建築と庭園の実測とスケッチを重ねた膨大な資料の集大成です。
植木なども丁寧に図面化された、このような図面の本です。
いくつもありそうに思われるかもしれませんが
庭園と建物の両者の関係を、実測に基づいた図面として著された、ほぼ唯一の資料です。
「切ったら汁のでる建築を」という言葉も印象的です。
氏が、生き物が合理的で無駄なくかつ美しいということを、建築に比喩し、
所員に対して発した、叱咤激励の言葉なのかと思います。
実際に氏の口蓋に接したわけではありませんので、
その意味するところの深さ、広さは計れない所がありますが、含蓄のある言い回しです。
ネットで色々探したのですが、結局、氏の年表は結局探し出せませんでした。
西沢文隆氏のような、少し玄人受けする建築家が、
忘れ去られていくようで寂しい気持ちになりました。
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かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。 また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。
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