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2008年4月20日

宮沢りえさんの伊右衛門のCMに違和感が

宮沢りえさんの伊右衛門のCM(サントリーみんなにねぎらい編)は、
最初見たときから何だか違和感がありました。
2,3回目にちゃんと見て、すぐ気づいたんですが、屋根瓦の位置が異常に高い。
暖簾の長さが長すぎる。
テレビの画面のタテヨコの比や商品の写し方からそうなってしまったとは思うのですが、
普通、商家の瓦の軒先の高さは地面から、7.5尺~8尺(225~240cm)
あのCMで宮沢りえの身長からするとゆうに3mはある高さ、見ていてどうも気持ちが悪い。
コマーシャルの絵面だけの話でどうでもいいことなんですが、妙に気になってしまう。
「和風」じゃない。
設計事務所で勉強していた頃、以下のようなことを、
「和風」とはこういうものだと何度も叩きこまれた私としては。

当時良く参考にした、建築家村野藤吾の作品や写真集。
そのなかの「村野藤吾和風建築集」には、以下のような文があります。

私は日本建築について特別に学んだことはない。学校で教わった程度である。
すべて見よう見まねで覚えたようなもので、
関西に住みついて、ほんものの日本建築を見る機会に恵まれたこと、
優れた茶方の宗匠や棟梁たちの仕事を見たことも幸いであったが、
私にいくらかの日本建築について、もし私流という言葉を許していただけるなら、
自己流の道を模索する糸口のようなものを与えてくれたのは泉岡さんではなかったかと思う。
次に泉岡語録の二、三を紹介しよう。
一、玄関を大きくするな。門戸を張るな。
一、外からは小さく低く、内に這い入る程広く、高くすること。
一、天井の高さは七尺五寸を限度と思え。
   それ以上は料理屋か、功成り名をとげた人の表現になるので普通ではない。
一、柱の太さは三寸角、それ以上になると面取りで加減したり、ごひら(吾平・長方形)にする。
一、窓の高さは二尺四寸、風炉先屏風の高さが標準。
一、縁側の柱は一間まに建て、桁にむりさせぬこと。これで充分日本風になる筈である。
一、人の目につかぬところ、人に気付かれぬところ程仕事を大切にして金をかけること。
一、腕の良さを見せようとするな、技を殺せ。
まだあるがざっとこの程度である。伝統的で関西風な薄味のする考えかたではあるが、
控えめなところがあり、何でも表そう訴えようとするのとは味が違う。
蓋し、日本建築の真髄にふれた言葉ではないかと思う。泉岡流の手法は真似られても、
作品の品格に至っては生活の良さと趣味の高い人だけが持っているもので如何とも致し難い。

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