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2009年4月19日

地震考古学発祥の地、高島市今津町北仰

(高島役人列伝03)
とかく役人さんは批判ばかりされがちで褒められることがありません。特にメディアでは。
少し、私の知っているすばらしい方々の事を書いてみたいと思います。
といっても、あまりたくさんは知りませんので、長続きはしません。

高島市今津町の北仰(キトゲ)西街道遺跡は、わが国の地震考古学発祥の地、
といってもいいくらい、エポックメーキングな場所です。
現在の、北仰の草の根ハウスの周辺の地下に眠っている遺跡です。

その発掘現場で、旧今津町の職員Kさんは、奇妙なものを発見される。
それは、遺跡から人為的か自然的なのかはわからない、砂の棒状の垂直なもの。
それが、過去の地震で起こった、
砂質地盤の液状化現象の現象の一つ、墳砂(フンサ)の跡であったことが、
後日、研究の結果わかるのである。
多分、Kさんは、最初は考古学の観点から、色々な文献を当られたのだろう。
しかし、そのような現象はわからない。
なおも文献アサリをされて、
地震と地層の関係の寒川さんという研究者に出会ったのではなかろうか?
Kさんの熱心さが探究心が、考古学者ではない方にまで調べる範囲を広げられ、
そして、この調査に最も適任な人を探すことが出来たのだろうと思います。

その研究の成果は、今も、
独立行政法人産業技術研究所HP>地質文献データーベース>
滋賀県高島郡今津町の北仰西街道遺跡において認められた地震跡
という場所に、UPされています。そこには旧今津町職員さんの名前も挙がっています。

ネットで探した地震考古学のあらすじ的論文?
◎遺跡が語る巨大地震の過去と未来(寒川旭)リンク
にも、一番最初に今津町が出てきます。

そして、この発見から、文献にある地震が、実際に地層から確認できたり、
逆にその地震の痕跡と考古学的は地層の研究の双方から、
文献の残っていない先史の地震の年代がかなり明確にわかる場合が出てきたのです。
そしてこれらは、現在では、
地震の周期や確率を出すためのデータベースとなってきているのです。

そんな、素晴らしい発見の端緒を作ったKさん、今もマイペースで仕事をされているようで
近頃は、ボランティアで手品の出し物をされておられるのをお見受けしたりしました。

また、今は産業技術研究所におられる、寒川旭氏(2009.4当時)はその研究の成果を、

  や    などの

中公新書に納められています。詳しくお知りになりたい方は、そちらをご覧下さい。

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(2016.4.19リンク部分修正)

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