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2011年3月12日

刈羽崎原発、地震災害の検証

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昨日(2011/3/11)東北・関東の方で地震があったので、
原子力発電所の緊急停止と冷温停止、ということについて書いた記事を、
日付を変更してUPします。(旧日付2007/12/23)

マキノは、福井県境の赤坂山山系を背にして向こう側に、若狭湾岸の原発立地地域があります。
だから、どうしても原発のニュースには無関心でいられません。
7月に起きた新潟中越沖地震とそれによる刈羽崎原発の被害については、
自分の専門が建築であることも関連して、
特に興味を持って新聞などの細かい続報も注意して見ていました。
一月もたつと、ほとんど続報や検証記事もなくなってしまいました。
しかし、報道では私の知りたいことの大きな部分が欠落したままになっていました。
災害時に、実際原子力発電所の人々は何を心配し、どのような対応をしたのか、とういことが一点、
そして、
今後の刈羽崎原発はどういう判断によって再始動、又は廃炉になるのだろうか、というのが一点です。
その答が、文藝春秋 2008年 01月号の「原発先進国、日本のアキレス腱」という記事にありました。

この記事には、災害時担当職員の様子が生々しく語られています。少し文章を抜粋します。 

・・・10:13AM、突然ドーンと縦揺れが走った・・・4号機プラントの制御室・・・
・・・オペレータらは「立っていられない」と、パネルや机につかまりながら体のバランスを保った。
「炉は大丈夫か?!」「スクラム(原子炉自動停止)は?!」怒号が飛び交った。
警報ランプが一斉に点灯し、警報が鳴り響く。
事務本館と違って頑丈な電源設備があるため停電は避けられた。・・・
・・・全員の目が制御室正面の七つのブラウン管に注がれた。
一番真中にある運転状況を示すパラメーターの色が赤に変わった。運転停止状態だ。
「自動スクラムに成功しました」。担当の当直主任が当直長に伝えた。
当直主任はもう一度パラメーターを覗き「スクラムです」と自動停止を確認し、
運転員らはとりあえず胸をなでおろした。・・・
・・・発電再開準備中の2号機も含め、3,4,7号機の全てが自動停止した。・・・
(1,5,6機は検査で稼動休止中)
・・・トラブル時の安全確保の三原則は「止める」「冷やす」「閉じ込める」である。
「止める」は無事達成できた。しかし、安心するのはまだ早い。「冷やす」作業が残っている。
運転中の炉内は286℃、70気圧の蒸気と水が充満している。
温度を100℃未満にし、気圧は大気圧と同じ1気圧にしなければならない。・・・
・・・7:40PM、起動途上で原子炉圧力の低かった2号機が100℃未満の冷温停止に至った。・・・
・・・外が明るくなった17日6:54AM、(最後に残った)4号機は100℃を切った。
固唾を呑んで報告を待っていた緊急対策室に「全基、冷温停止」の連絡が入ると、
大きな拍手が起こった。
放射能漏出を感知するため外に設けられていたモニタリングポストの数値にも異常はない。
「閉じ込める」も果たすことができた。・・・ 

以上は記事の抜粋です。ここで、変電所が火事だった頃、原子炉は停止したとは言いながら、
その原子炉の後始末にそれどころではなかった様子がわかります。
今度、仮に事故があったときには、
「緊急停止」ではなく「冷温停止」状態になるまでは安心できないということが分かりました。
災害当時このような、大きな危険に関する技術的な報告はほとんどなされず、
火災や微量の放射の漏れの速報ばかりに終始していたニュース報道に惑わされず、
本質的な部分を的確に情報として得なければならないものだと感じました。
私のもう一つの疑問であった再稼動に向けての話が、この記事の多くはさかれています。
(この記事はどちらかといえばそちらの方やトータルとしてのエネルギー問題の方が本旨)
そこでは、安全に停止したということと、安全に再稼動ができるというのは、
技術的レベルが全く違うということでした。
そしてその検証には少なくとも今後、数年の期間が必要だろうとのことでした。
これについても今後の状況をよく見て行きたいと思っています。 

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