喜・嘉田知事の対談記事
滋賀県国道事務所が発行している情報誌「湖国の道だよりすいすい」の14号に
嘉田滋賀県知事と滋賀国道事務所長安藤氏との対談記事がありました。
その中の嘉田知事の発言で以下のような文章があります。
これまで地域社会学を研究してきたのですが、日本には「川普請」「道普請」といって、
昔から公共物の維持管理に地域住民が参加していたんです。
普請というと建物の建築のようなハードなイメージがありますが、
普(あまね)く請(こ)う、大勢にお願いするという公共的な意味なんですね。
私の知っている高島市マキノ町では、年に4日間の「義務人夫」制度があるんです。
1日でも欠席すると「出不足金」を払わなければいけない。
特に滋賀県は地域を住民が維持するという伝統が強いんです。
これは、嘉田知事が琵琶湖研究所時代、
マキノ町をフィールドワークされたときの経験に基づいていると思う。
近頃、里山や湖辺の維持管理の手不足を、
都市のボランティアの方達がされることは、ニュースなどで時々見かけるが、
地元で黙々とそして営々と続けてきた取り組みについては知られることが少ない。、
そのようなことを、少しでも表に出して発言して頂いた、
そしてそういう取り組み自体を知事が良く知っている、
ということがうれしくなる発言でした。
知事のそういうスタンスがあってか、
現知事就任以前から計画されたものかはわかりませんが、
今年度(4月以降)知内区では「世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策」
という県の事業に参加します。作業負担は少し重くなりますが、補助金が区に入ります。
しかし、地域では義務人夫などの作業負担ついて不満や問題があるのが現状です。
先日の区の役員会でも、毎年のごとく議題に上がる高齢者所帯の「義務人夫」免除や、
今までは農業者が主にやってきた田んぼ関係の河川維持管理の地域住民参加の増加要請
など、人手不足に伴いそのような作業の増加するばかりです。
一昨年の知内区の状況
06/05 溝掘(主に河川の草刈)農家及び地域住民の一部
06/12 百瀬川草刈 全戸
06/19 浜掃除(キャンプ場の夏のシーズンに向けての清掃等)全戸
7~8 浜掃除(キャンプ場期間中の清掃等)数人づつ分担して
07/24 唐崎神社清掃(夏祭りに向けての清掃等)地域住民の一部
07/31 床掘(河川の草刈・どろ上げ)全戸
08/07 墓地清掃(お盆へ向けての共同墓地の草刈)地域住民の一部
10/16 幹線排水路清掃(主に河川のどろ上げ)農家及び地域住民の一部
たいていは午前中半日の作業ですが、
草が育つ夏前は毎週日曜日出席ということもあるのが現状です。この外にも1~2時間ですが、
市や県のクリーン作戦などもあります。
これ以上の負担はとてもしんどい、というのが本音です。
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