廃物利用の佃煮工場の外壁(昭和30年代?)
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とある佃煮工場(今は倉庫)外壁。水飴の一斗缶を切り開いて張った、ブリキ板張り。
こちら(琵琶湖畔の集落高島市マキノ町西浜&知内)では、佃煮の製造が今でも行われている。
冷蔵設備がない時代、時期によって大漁に取れる魚は、
飴焚き(アメダキ)という保存食に加工された。
その頃からこの産業はここで続いているようだ。
その水飴の一斗缶の使い古しを外壁に張った佃煮工場は、私の小さい頃よく見かけた。
何でも無駄なく使い、建築ということが身近にあった。
新築は大工さんの手を煩わすが、つづくり(修繕)は、自分たちで仕事の合間にやった。
そうそう、この外壁にコルタンと呼び習わした黒い塗料(コールタール?)が塗られていた。
土管(陶管)の煙突、佃煮工場独特のにおい、
魚網を長持ちさせるためのそれを浸すコルタンの池、その独特の臭い、
地引き網を手伝って小魚をもらって嬉しかったこと、
暗いうちから鳴り出す、ポンポンという漁船の焼玉エンジンの音。
一斗缶の水飴に割り箸を突っ込んで、くるくると巻いて食べさせたもらったのが、とても甘かったこと
漁港がなかった頃の川の河口の船溜まり、
高度成長前夜、昭和40年前後の私の子供時代の光景を、この外壁を見て思い出した。
こういう景色も、私にとっては、「暮らしと共にある」重要文化的景観。
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