冷たくない床
時々お客様を伴って住宅設備のショールームへ行きます。
先日はINAXのショールームへ行きました。
そこでは、サーモフロアという、ユニットバスの新しい床素材が宣伝されていました。
同じ温度の床板を従来のものと新素材のものとで触って比べられるように展示されていました。
なるほど、ヒヤッとしない。そばに、原理的な説明がなされていました。
あっそうか。
ムクの杉板があまりヒヤッとしないのも同じ原理だったんだ、とそこで気づきました。
そして、その杉板を塗装してしまうと触感が変わってしまう理屈も。
簡単に言えば、冷たいガラスのコップを直接触ると当然ながら冷たいんですが、
そこに紙ナプキン一枚挟むだけで、冷たさが緩和されるのと同じような原理のようです。
サーモフロアが、杉板のあったかい原理を人工的に合成樹脂で作り出した
というほうが正確かもしれない。
床や壁などの表面温度や室内の上下の温度差が少ないことによって、
体感温度が上がる(快適になる)ことは、住宅の断熱の研究の結果明らかになっています。
サーモフロアや杉の床板は、断熱性能の数値的には、
断熱素材として機能するような材料ではありません。
しかし、快適な温熱環境を創造するというトータルな面では、
それに寄与することがあるのではないかと思いました。
INAXの宣伝のようになってしまいましたが、
ユニットバスの床は色々な機能的を持たせた素材が各社から出ています。
TOTOのカラリ床、松下電工の床暖房の標準装備、その他滑りにくい、掃除がしやすい、など
床は直接肌で触れる部分ですので、ショールームへ行かれた際は
色柄や、テレビや浴室暖房乾燥などの付属機能だけに目を奪われずに、
そのあたりも確認されることをお勧めします。
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