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ロングスパンPC屋根版の崩落(耐震補強講習会報告03)

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2月17,18日と久しぶりに東京へ行ってきました。
(社)文教施設協会の耐震補強マニュアル講習会を受講するためである。
専門的な話は別として、少し、講習会で聞いたことの中で興味深かったことを書いてみたい。

神戸という大都市直下で地震が起こった、
ということは、様々な有用なデータが取れたことは間違いないようだ。
講習会で始めて知ったことが、ロングスパンPC屋根版の地震による崩落のことでした。

神戸の震災で、学校の体育館などに用いられていたロングスパンPC屋根版が、
地震の揺れによる変形で梁から脱落し崩落した建物があるということである。
ロングスパンのPC版は、鉄骨造の屋根に比べて、耐火性や防音性が高いために
都市部では、体育館などにも採用されたのだろう。
統計的には56棟の内2棟に、もしかしたら相当の死者も出たかもしれない崩落が起こっている。
もし、ここで体育の授業が行われていら、と思うと背筋が寒くなるような光景である。
100315pcroof1.jpg 100315pcroof2.jpg
(写真-文部科学省・学校施設の耐震補強マニュアルより転載)
このようなことは、私の情報収集するアンテナが感度が悪いせいか、今まで全く知らなかった。
基本的には、梁に掛かりの少ない納まりにしている形が危険が多そうだ。
これが、危ないのなら、
T型のPC床版を使った、大きなホール・宴会場などの床はどうなのだろうと思ってしまった。
ネットで調べてみたのだが、どうもニュースとしてはほとんど発信されていない。
この件については、もう少し危険性を知らしめる努力をすべきなのではないかと思いました。

また、このような建物は、改修の方法も中々困難らしい。
そして、限られた予算の中で、耐震改修の進捗状況を上げるために、
本当に耐震改修や建て替えが必要な建物ほど、後回しにされ、
簡単に安く、改修できる比較的安全性の高い建物の方が、改修が先に進められる
という現実もある、というお話もあった。
また、学校関係は予算も付き改修は順次進められているのだが、
民間の建物は、ほぼ進んでいないのが現状である。

関連HP
㈱構研設計事務所>TOPICS>PC版を屋根に使用した構造物の耐震補強
建築構造設計べんりネット>過去の会議議事録No234
     PC版屋根の屋内運動場耐震補強 の項 
PC重量屋根を持つ学校体育館の地震被害分析

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完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。   また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。

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壊れても不思議のない建物が壊れていない(耐震補強講習会報告02)

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2月17,18日と久しぶりに東京へ行ってきました。
(社)文教施設協会の耐震補強マニュアル講習会を受講するためである。
専門的な話は別として、少し、講習会で聞いたことの中で興味深かったことを書いてみたい。

神戸という大都市直下で地震が起こった、
ということは、様々な有用なデータが取れたことは間違いないようだ。
フィールドワークしていると、
壊れても不思議のない建物が壊れていない、という現実が散見されたそうだ。
どうも、地震動が、そのまま建物に加わっていないのではないか?
その原因は、非常に大きな地震動は、その強烈さゆえに、基礎底盤と地盤とが滑ってしまっている
という仮説が立てられた。
少しずれるかもしれないがわかりやすい例でいうと、
以前、堺正章さんがお正月特番のかくし芸大会でやった、
テーブルクロスをタイミングよく強く引っ張ると、食器類が倒れもせずにそのままの状態である、
テーブルクロスが地震動で、食器類が建物となぞらえて、という感じだ。
専門的にいうと、
自然と免震(正確にはスウェイ・ロッキング現象というらしい)になっていた、ということらしい。
実物大に近い建物を、Eディフェンスで実験した結果も、そのようなことが認められたらしい。
しかし、このことは地盤の状況や基礎の工法によっても様々だろうし、
どれくらいの低減になるかということは、まだまだこれからの研究を待たなければならないそうだ。
またこれは、重い大きな建物にいえることのようで、
木造や鉄骨造の小さく軽い建物ではそうならないらしい。
今のところは、ちゃんと設計をしても、多少物事が安全側に起こるという認識程度のものだそうだ。

地震は、突き詰めていくと、まだまだわからないことだらけのようです。

関連HP
ウィキペディア>免震(めんしん)
◎上記のEディフェンスで実験
実験の概要
Eディフェンス>加震実験映像実大3層鉄筋コンクリート造建物の震動台実験(2006年10月)の項

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地震の「ゆれ」の方向が幸いした(耐震補強講習会報告01)

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神戸周辺の活断層は、下図のように、東西に走っている。

100303figure08.gif

上下二つの図 from兵庫県南部地震データ集>で地下で起こったこと

断層というのは 100303figure07.gif のように動くのだから、
断層が東西に走っているということは、主な振幅は南北方向になる。

学校などは、普通に作ると下記のように、南北方向が強固になる。

100303image026.gif

それが、阪神淡路の震災では、幸いした、

これが、東西方向のゆれだったら、昔の学校のような建物は、もっと多くの被害を受けただろう、
とのことだった。物事には、色んな偶然が関わりあうらしい。

関連HP&ブログ

神戸市教育委員会>神戸の大地のなりたち>兵庫県南部地震データ集
名古屋市・福田消防団>地震のしくみ>淡路島野島断層
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今日は、科学的地震予知を始めて行った日となりました

静岡県地震防災センター>東海地震の予知情報と警戒宣言
という、一般向けパンフレットによると、
警戒宣言というのは、2,3日(又は数時間以内)に大地震が起きるかも知れないという警告
とのこと。
今朝、そのような状態にはないとの報道発表で、
国(気象庁)は、始めて、そのような地震はおきないであろう、という、
科学的知見に基づく地震予知情報を発表した事になります。
これは、地球上でも始めてのことであり、9時の会見の時にも、
本部長さんが
「召集のメールに本番という文字が最初にあり・・・」
という発言をされておられたときに、その発言の重みをひしひしと感じました。
これが、実際に起こりそうだという情報の発表なら、大変な精神的重圧になりそうです。
しかし、TVの生中継を見ていて、
それを科学的知見としてさらりと、淡々と言う技術者魂が、
会見されていたお二人にはあるのだろう、という雰囲気がそこにあったようなきがします。
建築関係者の私としては、頼もしく思えました。

関連ページ&関連MYブログ
気象庁>東海地震関連情報>現在発表している情報
気象庁ホーム > 気象統計情報 > 地震・津波 > 東海地震について
◎MYブログ08/05/17四川省関連の地震報道のちょっとおかしいと思うところなどを

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四川関連の地震報道を笑う。あまり笑ってもいられないのですが

起震車に乗った女性レポーターの一言
私が体験した震度は7なのですが、これ以上の地震だったらどうなのでしょう。」

震度階は0から7まで、震度7より上の地震はありません。
彼女は震度とマグニチュードの違いを理解していないみたいです。
というかこの放送を流すまでの経緯に至った全ての人が
この常識を知らなかったこと又はその事に気づかなかったことが問題です。
震度階とマグニチュードの用語解説
「地震・防災-あなたと家族を守るために」の「1.5-マグニチュードと震度」

中国は耐震の法律はちゃんとしているから、手抜き工事が原因だ。

崩壊した建物の建築年次と法改正の時期とを、ある程度統計的調べもしないで、
断定的な結論を導き出すのは早計過ぎる。
耐震関係の法整備がきちんとしている、ということと、
(この点についてもちゃんと確認する必要がある)
現状の建物が耐震的にちゃんと作られているということは全く異なる次元の問題です。
ちゃんとした法律が作られ、その法律に従って全ての建物が建てられているという前提でも、
建築された時期、法律の適用範囲によって、
その基準以前に作られた古い建物や小規模で法律の適用が除外されている建物があったり、
田舎であるためにその法律の適用を除外するような地域があったりして
その耐震関係の基準に合わない建物は多数存在するものです。

・崩壊した建物を見ていると手抜き工事のような事件的要素よりも、
一般の地震に対する教育や知識、建築を専門としている技術者全体の知識が、
皆無なのではないか。
その辺から話を始めなければならない問題で、
ワイロを要求する官僚やそれに答えた悪徳業者を処分すれば足りるというようなものでなく、
社会全体の知識と技術の底上げから始めなければならないようなことに思える。
何枚かの映像を見ていると、穴の開いたブロックのようなコンクリート片がよく映っている。
どうも、ソ連の鉄筋コンクリートプレハブ床版に似ているような気がする。
中国の中層ビルタイプの建築は、ソ連と仲の良かった時代、
ソ連の鉄筋コンクリートプレハブ建築の技術から始まっているのではないだろうか。
床を構成する鉄筋コンクリートプレハブ床版があれば、
とりあえず形態的にはビルタイプを作ることができる。
ソ連の技術を翻案しローコストで建築できるように、壁はレンガ、床はコンクリートの
建物が作られていったのでないのだろうか。
そう考えはじめると、地震の少ないロシアではあまり被害が伝えられたことがないのですが、
地震の多い、シベリヤ沿海州や、カラフトの都市で地震が起こったら
似たような全壊の倒壊形式の被害が発生しそうな気もしてきました。

インフラがずたずた、というコメントがありましたが・・・

道路はたしかにそうかもしれないが、
電気ガス水道については元々インフラ自体が整備されていないところも多いのではないか。
日本の常識的なインフラはない。その辺をわかってしゃべっているとは思えない口ぶりでした。
神戸でガスが大問題になったが、そのようなニュース報道が一つもないのは
元々都市ガスなどが整備されていないことを物語っているような気がする。
建物が半分全壊し室内の壁が露出している状況の映像にも
鉄筋や電気・給排水の配管・配線のちぎれた状況がほとんど見られない、
単なる箱だけの建物だったのだろうか、と疑問を感じてしまって、
ああ、元々設備なんてほとんどなく、あっても裸電球一個という状況だったと理解しました。

くれぐれも、中国の今回の学校崩壊と、日本の学校の耐震改修が進んでいないことを、
耐震構造的に同じような危険なレベルであるかのように報道するのは止めて下さい。

姉歯事件で、耐震偽装がどうの、構造計算がどうの、構造の審査手続きがどうのと、
色々報道し、多少建築構造について少なくとも報道する側の理解が深まったのかと思っていたら
放送各社でそのような誤解を生みそうなニュースの特集が組まれています。
建築の技術者である私は、その無理解に、情けなく、そして悔しい思いでそれらの報道を見ています。
あのような、全階の床が全て落下し瓦礫の山となるような、崩壊形式は
日本の建物ではありえないことです。
そうならないために、関東大震災以後、日本の耐震構造の学問と法律の歴史と蓄積があったのです。

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08/05/18四川の最初の報道で、神戸の震災がフラッシュバックしました
08/05/17四川省関連の地震報道のちょっとおかしいと思うところなどを
04/10/30地震と建築構造法規は追いかけっこ
07/12/13刈羽崎原発、地震災害の検証
07/07/22他山の石、刈羽崎原発
07/07/17きのう地震があったので(琵琶湖西岸断層帯についての私見など)
07/06/14雪と体育館の耐震改修
07/04/14耐震偽装報道・マスコミって
07/03/27怒・地震とブロック塀
06/07/28神社の拝殿が建築できない?
06/01/28地震と建築基準no2
03/08/03先日、地震があったので、少しつれづれなるままに
00/11/13阪神淡路震災に思う
以下は、姉歯事件にまつわる当時の私の感想です。
05/11/30構造計算偽装その2
05/11/26構造計算偽装マンション

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四川の最初の報道で、神戸の震災がフラッシュバックしました

四川の最初の報道の、完全に瓦礫と化した建物を見たとき、
直感的に、神戸の震災の時の、あの朝を思い出してしまいました。
これは、かなりひどいと。
早朝でしたが、どうしてだか起きていました。
今まで経験したことのない大きな揺れに驚き、その後、テレビをつけっ放しにしました。
最初は、NHKの神戸支局の映像ばかりで、けが人も一桁の報道ではなかったかと記憶しています。
その後、7時前くらいになって、ヘリコプターからの空撮で、
幾筋もの煙が上がっている映像に接した時、これは容易ならざる事態だ、と思い始めました。
その後亡くなられた方が、二桁から三桁に、最終的には6千数百人になりました。
四川の地震からもう数日経ちました。
あの神戸の震災のようにかなりの被害の広がりがありそうだと思っていたら、
もう既に、昨日の報道では死者5万人、神戸の一桁上の災害となりそうです。

思い出したので、少し阪神淡路大震災当時のことを書いてみたいと思います。

当時私は、自分で設計した3階建てのテナントビルの工事監理をしていました。
外装を終え、内装工事が佳境に入るという時期だったと記憶しています。
出社する時間までテレビを見続け、とりあえず、朝その現場に行きました。
100×50の全面タイル張りの外装に、ひび割れや剥落がなく、
多少の被害はあるだろうな、と覚悟していた私は、とりあえずほっと一安心しました。
と同時に、自分自身の経験としては初めての大きな揺れだったのですが
震災の映像でテレビや書棚が飛ぶような映像を既に見ていた私は、
建物が壊れるほどの揺れとはどのようなものなのだろう、想像がつかないと思いました。
その後、滋賀県建築士会からの要請により、2,3日後に神戸に入ることになりました。
仕事は、避難場所となっている公共建物の被害状況の確認です。
当時は緊急耐震診断といっても、講習会などがあったわけではなく
1時間くらいの説明の後、後は個人の専門的知識による判断で作業が進められて行きました。
私のチームは、避難所になっている自治会館や保育所を廻りました。
その道すがら、阪神高速の横倒しになっているそばを通りました。
ロサンゼルス大地震の時、高速道路がズタズタになる映像を見て、
アメリカは地震に配慮していない、日本ではあんなことは起きない、
といわれていた当時の専門家の常識が見頃に覆された状態を目の前で見ることが出来ました。
神戸の岸壁の辺りはそこここの地面に1mくらいの段差が出来ていて、
埋立地は弱いなーと改めて実感しました。
角地にある木造の店舗だけが見事に崩壊している一角を見て、
偏心率の大きい建物は危険だといわれていた教科書通りの現況も目の前で確認しました。
仕事であった、保育所や自治会館の建物はさほどに被害はありませんでした。
鉄筋コンクリート造の建物でも
スパンが小さく、小さい部屋が多い建物は、当時の構造計算に乗らない「雑壁」も多く、
構造計算以上に余力があったのではないかと感じながら仕事を進めて行きました。
個人の方に「これは大丈夫か?」と道すがら問われることもあったのですが、
「建物が目に見えて傾いているようでは、構造体はもう既に崩壊していると考えられます。
余震があれば危険といわざる得ません。」
時間の制限もありましたので外観だけをパッと見て
心苦しいながらも、そのようなことをお伝えしたりもしました。
一日中埃っぽい震災の現場を歩き回り、一番印象に残ったのが、運不運ということです。
数百年又は数千年に一度しか起こらない直下型地震に実際に遭遇してしまうという不運。
またその被災地域の中でさえ運不運があります。
同じように建築されていた住宅でも、地割れや地面が極端に歪んだ場所は、
その一筋の住宅群だけが見事に壊れたり傾いたりしていて、そのお隣の筋は、
少なくとも外観上に大きな被害を受けていないような箇所がそこここで見受けられました。
1日だけでしたが、私にとってはとても貴重な体験となりました。

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四川省関連の地震報道のちょっとおかしいと思うところなどを

地震があると、それに関連して色々なニュースが流れます。そんな中で、
どうもニュースを発する側の知識不足による何だか変な情報があるように思われます。

その一つが
地震予知に関してです。今回の地震でも、動物の異常行動だとか、
地震研究所の研究員が予知していたのに、当局が握りつぶしただとか、のニュースが
まことしやかにテレビや大新聞社のネットの記事などで散見されます。
このようなことは、ニュースとして報道する価値があるかどうか疑わしいといわざる得ません。
少し、地震予知に関してまとまったコラムがあったので、ここでそれを紹介することにします。
地震を予知するとは(第1~12回)
その第7回には、稀有な事例として
中国の地震-世界で初の予知成功例-(1975海城地域の地震)という項もあります。

もう一つ、
この地震で、学校がたくさん壊れたことでの、日本の学校は大丈夫かとのニュースがあります。
日本の学校でも、現在の耐震基準に合わない、耐震改修が必要な建物があるのは事実ですし、
そのような建物を改修しなければならない、ということに全く異論はありません。
しかし、それを今回の中国で倒壊建物を引用して、似たようなことが日本で起こるという言い方は、
あまりにも現実から乖離していると思います。
日本でも耐震要素が少なく、改修が必要な建物があるのは事実ですが、
今回中国で倒壊した建物の映像を見る限り、鉄筋コンクリート構造とは名ばかりで、
レンガ(ブロック)積みの壁とコンクリート床板の接合部分にコンクリート流し込んだだけ、
鉄筋というものがほとんど入っていないのではないかと思われるような建物です。
そのような建物が地震にあい、
床と壁の接合部が「外れて」数階の床が全部落ちてしまったという状態のように見受けられます。
日本の建物が地震で崩壊した事例では、
ピロティと呼ばる1階の柱だけで構成された部分が崩壊してその階がなくなった事例はありますが、
今回のように建物ごとなくなるような崩壊の仕方は、ありえないのではないかと思っています。
今回中国で倒壊した、耐震要素といわれるような構造部材がほとんど0の建物と、
耐震要素が「少なく」基準に満たないレベルというものとは、相当大きな隔たりがあると思います。
それと、学校だけが耐震的に危ないような、報道にも感じられますが
S56年以前に建築された大多数の建物は、現在の耐震基準には合致しない、
それと同じレベルの話として、学校や公共建物も現在の耐震基準には合致しないということ
も知っておいて頂きたいことです。

最後に、もう一つ、
このような倒壊は手抜き工事が横行しているからだ、という報道がなされています。
手抜き工事がなかったとは言いませんが、
倒壊した建物を見ていると手抜き工事というレベルの話ではありえない。
元々、設計のレベルが地震を想定したような構造になっていない、
としか言いようがない建物が倒壊しているように思われます。
中国の現在の耐震基準はちゃんとしているという指摘がありますが、
その耐震基準はいつ出来たのか、それ以前はどうだったのか、冷静に検討してみるべきです。
地震研究の先進国の日本でさえ、S56年に新耐震といわれる現在の法律にほぼ近いものになり、
その後阪神淡路大震災の経験から、H12年に法律が強化され、
又、その後の姉歯事件で、H19年にも法律が改正されている現状を考えると、
中国で倒壊した建物が、建設当時から設計は耐震的に考慮されていたものである、
という前提は大いに疑わしいものであると、私は思います。
耐震的にちゃんとした建物を倒壊した建物のように手抜き工事したとします。それは、
私の感覚で言えば、その手抜きの内容を知り、ある程度まともな構造の知識のある人間なら、
発注者・設計者・工事施工者、その誰もが、
もし地震がおきたらと考えれば、一日として枕を高くして眠ることなど不可能、
悪夢にさいなまれてとてもまともな精神状態で日常を過ごせないレベルの手抜きです。
それは、ちょっとやそっとのワイロとは比べ物にならない精神的負担です。
いくらなんでもそんなことはしない、
耐震ということに関する知識が皆無でないと出来ないことのように思えます。

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グレーチングの裏表

IMG_0360.JPG
「構造と建築」というほどでもないのですが、グレーチングにも裏表があります。
グレーチングのI型のバーは、側溝巾を跨ぐスパンの梁ということになります。
その梁の面外座屈を防ぐために、側溝と平行に小さなバーが付いています。
ですから、そのバーは上端でなければなりません。
つまり、写真の一番手前のグレーチングは裏表が逆です。
このままにしておくと、重い車が通った場合曲がってしまいます。
町内会などで、溝掃除があった時には、気をつけて元に戻してください。
時々裏表が反対になったグレーチングを見かけることがあるので、書いて見ました。

面外座屈-作用応力方向に変形しないで、作用応力方向以外の方向に座屈変形すること。
と書いても何だか訳わからないと思うのですが、いい解説のリンク先が見つかりません。

 

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他山の石、刈羽崎原発

中日新聞 揺れ、想定の2.5倍 柏崎刈羽原発、最大2058ガル
このようなニュースソースを参議院選挙結果のニュースと重なる30日に発表する事に、
東電の老獪な情報操作術を見るようなきがします。
私は、この事故について興味があったので、新聞でもこの記事を発見しましたが、
見過ごされた方も多いのではないかと思います。
選挙や大事故がなければ、一面又は社会面のトップに据えられた記事だと思います。
ガルという言葉の解説-日本構造技術者協会HP・基準法と地震の大きさ(その2)
ニュースをちゃんと読むと、地盤のゆれの検知した最大は680ガルで
阪神淡路大震災の800ガルより少し少ない程度ということになるかと思います。
この報道で今回の地震が
原発が受けた初めての想定すべき巨大地震であったことが、間違いのない事実となりました。
被害を受けられた方には感情的に許せない言い方になるかもしれませんが、
初めての実物大実験が、出来たことになります。
今後この最大級のゆれに対して、どのような被害状況が見られるのか、
詳細に検討され、原子力発電所の耐震設計の新たな基準が出来ることとなると思います。
それは、日本の一般の鉄筋コンクリート構造物が
十勝沖地震(1968)で最初の大きな被害状況が報告され、その後の研究によって、
新たな耐震基準が定められた事(1981)と似たような経過を辿ることでしょう。
基礎的な地震の研究は当時とは比べ物にならないくらい進んでいるので、
時間的には相当早く結果が出るのではないかと思いますが。
ちゃんとした被害状況の把握にはそれなりの時間がかかるとは思われますが
今回の刈羽崎原発を他山の石として、
原発が地震に対して安全な施設となるように期待します。

今度の原発の件で、詳細に報道して欲しいことがあります。
それは、原子炉が停止に至るまでの経過です。
本当に、自動停止していたのか。
もし自動停止していたとしてその事実を、職員はちゃんと把握できていたのか。
勝谷誠彦さんがTVでポツッともらされたのですが、
火災を何時間も放置していたのは、
それ以外の大変な事に職員が皆おおわらわだったからではないか
という一言が頭に引っかかっています。
原発で大変なことといえば、原子炉の関係しかないので、
その辺の取材に基づく詳細な報道がなされることを期待します。

関連項目
(MYブログ07/07/22) 新潟、柏崎刈羽原発の被害
(MYブログ07/07/17) きのう地震があったので
(MYブログ07/03/21) 原発事故隠し
(MYブログ04/10/30) 地震と建築構造法規は追いかけっこ
 
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新潟、柏崎刈羽原発の被害

昨日、新潟・柏崎刈羽原発の構内が報道陣に公開されの被害の状況の報告が
いくつかニュースになっています。Yahoo!ニュース など
産経新聞の記事には
・・・変圧器の火災の遠因と推測されるのは、施設の重要度で地盤の固さが違っていたこと。隣接した設備の被害状況がまったく違っているという光景は、他の設備にも多くみられた。・・・
と書かれ、それらの施設を繋ぐ配管・配線がその変化に追従出来ずに壊れることが問題、
との報告もありました。難しいことはわかりませんが、こういうことが起こると、

いつも私は、下記のブログに書いた過去の二つの出来事を思い出します。
 
MYブログ03/01/02 施主さんのお話など-原発(町役場職員編)&原発(ある主婦編)
 
原発は、エネルギー的に必要なものなのでしょう。
そして近隣の若狭・敦賀地域を支えている、大きな地場産業でもあります。
原子力発電所の固定資産税だけでも大変な額が、
市町村に入っているんだということを、誰かからに聞いたこともあります。
月並みですが、施設を安全に動かして下さいとしか言いようがないのですが・・・
 
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