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耐震偽装や食品偽装

長い間、ご無沙汰しました。
仕事が少し詰まったのもあったのですが、それよりも、怠け癖が付いてしまったせいだと思います。
知り合いの方から「ブログ更新されてないけどこの頃どうしたの。病気でもしたの?」
とのお声があり、やはりちゃんと続けなくては、と思いを新たにしました。
それと、私の場合ブログといっても日記を書くだけでは、意味のないことだと思っているので、
時々ネタ切れになってしまうことがあるのも正直なところです。
前置きはココまでとして、
今日は、耐震偽装や食品偽装について近頃思うことを書いてみます。

2,3年前、雪印の牛乳の場合は、確か食中毒が出て発覚したのですが、
近頃の食品偽装は、誰も病気などの被害があったわけではありません。
赤福さんの事件でも、これで始めてあれが工場の大量生産品であるという
よく考えてみれば当り前の事実が分かったわけですが、
そんなに大騒ぎするようなことなのでしょうか。
ニュースでは、「その表示を信頼しているのにだまされた」
という消費者のコメントばかりが流れますが、本当に皆そう思っているのでしょうか。
大量生産品が、そこそこの価格で、そこそこの形とお味を出していたから売れる。
食中毒でも出したのなら問題ですが、あの商品ならその辺で納得すれば良いように感じます。
法律違反はいけないのでしょうが、これからも同じように作ってもなんら品質に問題がないのなら、
そのようにした方が良いのではないかとも、思ってしまいます。
そうしないと食べられるものを、大量に無駄に廃棄処分しなければならなくなる。それはそれで、
資源やエネルギーの無駄使いに拍車を駆けることにもなってしまうように思うのです。
 
どうも、法律が変に厳格すぎはしないか。 

耐震偽装に端を発した、建築基準法の改正でも、何だか疑問を感じます。
ちゃんとした品質の建物を建てることは、重要な事に間違いはないのですが、
その法律改正によって、建設工事が半減してしまうというのは、
ちょっと法律自体にも問題があるとはいえないでしょうか。
11.26の日経アーキテクチャには、
学校改築の着工がこの法改正によって大幅に遅れてしまっている
学校法人の経営者の憤りが載っていました。

「設計者やゼネコンを選ぶのは、発注者の責任だ。
だから信用あるところに頼んで、品質を保証してもらう。
何かが起きたら、発注者が責任を取らざる得ない。国に保証してほしいとは思っていない。
逆に、新校舎を利用してもらう時期が遅れてしまったり、
工期の短縮による工事費の増額は、誰が責任を取ってくれるのか。」と。

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耐震偽装報道・マスコミって

13日Yahooニュース(出典毎日新聞)で、「三条で発覚 市、偽装見抜けず」
新潟県三条市でまた2棟耐震強度の不足した建物が発覚したとのニュース。
新聞って、マスコミってという思いがよぎった。
あー、またこれで沢山の人が色々なつらい思いをするなー、と。

私に直接大阪のAPAマンションの住民の一人の方からお電話を頂いたのが、
新聞に京都のAPAホテルの事件が発表される前日、
1月24日インターネット版でそのニュースを見た人からだった。
以前在籍していた設計事務所で、そのマンションの設計監理を担当していた私は、
マンションのその住民の方と以前から知り合いであったために、
設計した会社でははなく私に直接電話がかかってきた。そして、
・そのマンションの構造設計は「田村水落」ではないこと
・当時、違法までするような設計をAPAに強要されていた事実はないこと
・各階の配筋検査時には、毎回私が行って確認したこと
・市役所の中間・完了検査も当然のことながらちゃんと受け、問題がなかったこと
などを説明した。先方は一抹の不安は残しながらも30分を超える長電話は切れた。

それから1週間くらいは、新聞・テレビなどで大々的に報道されたのは皆さんご存知の通り。
実は、APA社は問題になった2棟以外にもう2棟京都市内でホテルを経営している。
1棟は中古のホテルを買ったもの、そしてもう1棟「アパホテル京都駅前」は、
私の在籍していた会社のY社長とK君が担当していた。
そのホテルについては、当時調査中との報道しかなされていない。
3週間後くらいに、Y社長に会って話を聴いたら、
「大変やわ。新聞社からも取材があったし、
APA社・マンションの関係者などからの電話対応だけでも、仕事にならへん。
こっちでも別の構造設計に依頼して再計算してもらって、
安全やと確認は取れたんやけど、新聞にはこっちがいくらOKやったと言っても
それは、載せてくれんしなー。
それにこっちは「アパホテル京都駅前」あっちは「アパヴィラホテル京都駅前」
勘違いされてることも多いし」
と、別ルートで裏を取った自信からか建物自体には心配していないようでしたが、
雑務が増えたこと、社会的信用をどのように回復していくかなどに頭を悩ませていました。
その後、1ヶ月以上たった3月29日「市内の4物件 営業再開へ 市が安全性確認」
という小さな記事社会面に出て、とりあえずは、一段落つきました。
Y社長、K君ともやっと一つ肩の荷が下りたと思います。
しかし、事業主-APA・設計-※設計事務所・構造担当-田村水落・工事-熊谷組
の同じ組み合わせでも、こちらはちゃんと建てていた、と声を大にして言いたいのです。
そのことは新聞の一面トップやテレビには取り上げられません。
ニュース・マスコミとはそんなものかもしれませんが、普通の皆さんは、
京都市内に偽装したホテルが2軒、調査中の疑惑のホテルが2軒、のままだと思います。
Y社長は今後、その話が出たなら一々個別には説明して納得して頂けるとは思いますが、
社会全体的には「疑惑のホテルを設計した事務所の社長」のままです。
このようなことは、何とかならないのでしょうか。

耐震偽装関連
確認審査ひやひや(MYブログ06/05/31)
ヒューザー小嶋、逮捕(MYブログ06/05/20)
ヒューザー、総研、東横イン(MYブログ06/01/30)
地震と建築基準no2(MYブログ06/01/28)
構造計算偽装その2(MYブログ05/11/30)
構造計算偽装マンション(MYブログ05/11/26)
姉歯さん(MYブログ05/11/26)


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完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
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ヒューザー小嶋、逮捕

ヒューザー小嶋社長が、詐欺容疑で逮捕されました。
木村建設の社長も再逮捕、最初の逮捕は粉飾決算。

木村建設の最初の容疑を聞いた時、情けなくなってしまいました。
同じ建設関係でメシを食ってる者の一人としては、
悪い事して金儲けしたなら、せめて脱税で捕まってくれよと。
それが、赤字の粉飾決算? 東京まで進出して、このザマか。
政治の公共事業カットで、最も大きな影響を受けていると思われる
田舎の中手ゼネコンの情けなくも厳しい現状を垣間見たような思いがしました。

特別な技術的特色を持たない会社が、わらをもつかむ形で、総研の指導などを受け
結果として、過当競争・価格競争という、泥沼へ沈み込んでいったような気がします。

ただ、だからといって、許せるべきことでは、到底ありません。 

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ヒューザー、総研、東横イン

ヒューザー、総研、東横イン

なんだかなー(阿藤快風)。
みんな、元々のコンセプトは、着眼点も良く、すばらしい。
だから、急成長したり、全国に何十棟と建てたり出来たんだろう、と思う。
当初の理念を考え実行した人は相当の先見性があったはずで
その通り進めば、賞賛こそあれ、非難などなかったハズなのに。
どこで、その理念が捻じ曲げられてしまったのだろう。

別の正しい新しい「ヒューザー、総研、東横イン」はみんなを幸せにしてくれるはず。

正しいヒューザー 30坪のマンションを安価で供給する。
色々なしがらみの中で、
大きくても25坪位のうなぎの寝床型立体住居しか計画できなかった私としては、
ヒューザーの平面プランは、うらやましく思えました。

正しい総研 世の中に必要な多くの同じような形の建物を安価で供給する。
有名建築家や有名になりたいかけだし建築家のヘンなデザインの公営住宅には、
辟易するものがあります。

正しい東横イン これは、違反さえしなければそのまま、
ターゲット客を絞ったローコストで宿泊できるビジネスホテル。

既成の秩序を構成している、
大手財閥系マンションメーカー
大手のゼネコン(建設会社)
一泊12000円に胡坐をかいているホテル

そんなものに風穴を開ける真の正しい「ヒューザー、総研、東横イン」は、
世の中に出現が期待されているはずだ。 

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構造計算偽装その2

マンションの構造欠陥について

構造設計の偽装が問題になっていますが
姉歯さんの問題は相当特殊な事例だと思います

1.構造欠陥の問題

◎昭和56年以前の建物の問題
◎いい加減な改装の問題

マンションの構造に関しては
上の2つの方がもっと普遍的に存在する大きな問題だと思います。

こんな事例があります。

大阪府住宅供給公社の
http://www.osaka-kousha.or.jp/news/051102b/kanaoka.pdf

建築資料館というホームページにのってました。

構造上主要な鉄筋を切断したということは、鉄筋が入っていないことと同じことです。

知り合いの構造事務所の話では、
1Fが貸店舗のマンションでは同じようなことがあるそうです。
テナントの改装によって
飲食店の排気ダクトなどで梁がかけていたりする場合です。

昭和56年以前の建物の問題については阪神淡路の震災のときにも
話題になっていました。

2.民間確認検査機関の問題

2-1否定的のことばかりが話題になっていますが

この制度の創設により

検査機関の完了検査が、以前に比べて
飛躍的に向上しているはずです。
確認物件の完了検査受検比率は、
以前は30%だったものが70%ぐらいに上がっている
という建築専門誌の記事があったと記憶しています。

また、設計をしたことのない行政担当者が
審査するよりも、実際に設計に当たった人が
審査する方が実務的にはいいと思いますし、
行政の場合はその技術が専門的に高められるよりも
総合職として課長・部長になっていく方に
考え方が引っ張られていくような気がします。

2-2それよりも制度的な問題は

検査する費用を誰が出すかということです。

今の制度では、検査費用はほとんどの場合
建設会社やデベロッパーが出しています。
形式的には、建築主が払うことになっていますが

これを、真の建築主から、直接費用を頂くという形にすれば
検査機関や建設会社の心構えも相当かわっれくると思います。

そういう確認検査機関が誕生し
消費者の皆様がそれを支持し
そんな、確認検査会社が繁盛すればいいと思います。

3.建築士として

建築士という資格を持っているものとして、今回の事件で
最も情けないことは設計を統括する事務所が
表に出ようともしないし
社会の批判も今のところ浴びていないということです。

今回の事件で法的に一番大きな責任は、
偽装された構造計算に基づく設計図書を
作成し、納品した統括する建築士事務所にあるはずです。

本当に一番の当事者が
責任もあまり追及されず、本人たちも出てこない。

こんな状態で建築士の会の中で
「社会的地位の向上と確立」
などといっても、とてもむなしい気がします。

構造計算偽装マンション 
姉歯さん 

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構造計算偽装マンション

純技術的な話として

3割の強度は論外ですが、
現在の設計基準の7割の強度の建物なら
木造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造のいかんに関わらず
現実にゴロゴロあるのではないかと思います。
昭和56年以前の建物は、ちゃんと構造設計と施工がなされていても
それぐらいの強度しかないものがあるということです。
ここのマンションの住民の方が
あわてて、56年以前に建設された建物に移転して、
そこで地震の被害にあう、という笑い話ににもならないことが
ありえない話ではありません。

公共建築物の耐震補強工事は、そのような現実の中で
少しずつ進められているのです。

それらの、現在の建築基準法に合わないが、
建設当時の基準法には合致していた建物を
「既存不適格」といいます。
既存不適格の建物は、現在の建築基準法には違反していますが
違法建築ではありません。
しかし、現在の構造基準に照らし合わせると
構造耐力が不足しているという点については
違法な建築物と同じことです。

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姉歯さん

構造計算偽装問題は私に色々な感慨を与えます。

建築士の「士」という身分について

「士」は武士の「士」だと思います。
「葉隠」の中の有名な一節に
武士道とは死ぬ事に見つけたり、という言葉があります。

陸軍の下士官は「進め」という号令を発しなければならない、状況があります。
そのとき、その号令で進んだ人間のうち何人かは死ぬかもしれません。
しかし、その号令を発しなければ、
小隊や、もしくは部隊全体に大きな被害をもたらすそんな場合もあります。
そんな状況の中での決断は常に理念的には「切腹」という自己の責任において
決断すべきことである、という意味に解釈しています。

人の上にたつ人や、それなりの責任を与えられた人間の心構えとして
非常に重要な一節です。
一つの不心得がどんなに深く社会へ影響してしまうのか、
そんな事が感じられる出来事です。

最初、姉歯さんがテレビに出たとき、なんと厚顔無恥な人かと思いました。
その後の経緯を私なりに捉えると、
今では、彼はあの時、テレビの前で「懺悔」したのではないかと思っています。
これでもう欺瞞の積み重ねをしなくて済む、
少なくともコレで、地震が起こったときの死者が少なくて済む、
そんな思いが、妙に晴れ晴れとした表情に出てしまったのではないか、ということです。
しかし、それは建築「士」として許される事ではありません。

構造計算偽装その2 
構造計算偽装マンション  

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