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信じられない、上海マンション倒壊の原因

上海マンション倒壊の原因発表がニュースになった。
ケンプラッツ>建築・住宅トップ  > 記事>上海のマンション倒壊、「原因は掘削や盛り土」

 中国・上海で6月27日に発生した建設中の13階建てマンションの倒壊事故。上海市政府は7月3日に記者会見を開き、「マンション北側の盛り土や南側の土砂掘削によって、土圧の不均衡を招いたことが倒壊の原因」と推定し、施工に問題があったとの見方を示した。「建物の構造設計や、基礎杭の材質などに問題はない」とも説明した。

とのこと。      とても信じられない。

13階建てにしては、杭の太さや本数が少ないように見受けられる、などということはさておいても

・あのような破損状況で、鉄筋がほとんど見えない破壊の仕方をする杭など考えられない。
・仮に打ち込み工法なら、あのような杭は、施工中に壊れそう。
・アースオーガー工法なら、周りにベントナイト液(セメントのようなもの)が
 一杯くっついていないとおかしい。

杭工事とは名ばかりの、穴を掘ってそっと埋めた無筋に近い杭、としか思えない。
あの基礎杭の顕れた状態だけ見ても、日本の建築技術の常識からかけ離れている。
その点だけ見ても、(倒壊の直接的原因は盛土・切土にあったにせよ)
「構造設計(杭施工工法の指定は構造設計の一部)や、基礎杭の材質などに問題はない」
などとは到底考えられない。
何だか、中国の官僚組織の悪い面が現れた経過発表のようなきがする。
近傍のマンションの購入者のために、また中国の建築技術の発展普及のために、
私の常識から判断するとこの誤った調査結果が、
将来にわたり別の無辜の人間に災いをもたらさないためにも
日本どこかのオフィシャルな機関が、
その発表内容について疑問を差しはさんでくれは、しないだろうか?

関連MYブログ
◎09/06/28昨日、上海の高層マンションが地震でもないのに倒れた
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◎04/10/30地震と建築構造法規は追いかけっこ(15.8.3) (16.10.30追加)
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長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。

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大阪、個室ビデオ店のビル火災

個室ビデオ店の火災で、飲食飲み屋系の雑居ビルの適正なビル管理というのが、
再度、大きな問題で浮上しそうな気がする。

1.自動火災報知器の誤作動について

といっても機械自体の誤作動というのではなく
・もうもうたるタバコの煙による、煙感知の誤作動
・感知器に物を当てる(酔っ払って故意の場合だってある)
・いたずらで、非常ベルボタンを押す
など、ちゃんと火災報知設備がなされているから起こるこのような誤作動に、
無神経になってしまって、現場も確認せずに、集中制御盤でベルを止めてしまう。
今回の事故で犯罪者以外に最も責任が問われるのは、そこのように思われる。
産経新聞10/3/8:01個室ビデオ店放火「報知機すぐ止まった」客ら証言誤作動と勘違い切る?

閑話休題 ふと気づいたのですが、この新聞の、自動火災報知機という言い方は少しおかしい。
自動火災報知設備は、受信機・各種感知器・発信機・ベル・表示灯、等で構成されていて、
設備全体にも部品にも自動火災報知機という言葉はありません。
TVを見ていても、解説で建築基準法と消防法をごっちゃにしているのが気になってしまいます。
速報性が大事だとはいえ、その辺の所はちゃんとしていただきたいものです。

2.テナント入れ替えの時の報告義務について

建築基準法的にいえば、増築を伴わない用途変更の場合は、
全体の半分以上が変わらないと申請しなくていいし、類似用途の時は、そもそも申請の必要がない。
消防の場合は査察があるので、その時点で改装はわかるが、
消防的に不備があった場合でも、是正指導があるだけで
いくら悪質でも、営業停止などの措置は法的には不可能なはず。
旅館などの宿泊施設が新規の営業開始する場合は、
必ず、消防署による消防関係設備の検査済証が必要なのだが・・・
今回の場合は、消防設備的には問題がなかったようだ。
【個室ビデオ店火災】消防法上の重大な欠陥はなし 大阪市消防局

3.防災訓練などについて

消防法では、建物のハードの設備の規定のほかに、
防災訓練や火災時の連絡体制などソフト的な規定がある。
私も宿泊施設の新築をすると、
決められた様式の連絡体制などをオーナーに確認しながら書面を書くことがある。
その消防法の規定を
オーナーが、意識付けされているかが、今回の場合などは特に疑問の残る所だ。
消火器があっても使わなければ意味がないし、
避難誘導も今回の場合なかった(気づくのが遅くて出来なかった?)ようだ。
10/3/15:01 毎日新聞<個室ビデオ店放火>「避難訓練、未経験」 業過致死容疑も

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CGのような高層ビル群の景色(ドバイ)

livedoorニュースの写真が、ちょっと凄かったので転載してみました。
世界一高いビル「ブルジュ・ドバイ」がまもなく完成(08/08/20)という記事です。
080820dubai.jpg

世界一高い800m級のビルから、2~300m級の普通の高層ビルを見ると、
このような景色になるそうです。
何だか、浮世離れしすぎて、映画のCGかとも思いましたが、ニュースとして配信されているので、
本物の映像なのでしょう。
凄いという正直な思いと、人間という種の傲慢さの象徴のようだという観念的な思いが交錯しました。
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極端へ走りすぎる建築関係の報道について

天窓落下事故を受けて、まだあまり事後報道がなされていませんが、
これで、樹脂系トップライトドームというものが、諸悪の根源のような報道話になり、
使えなくなくなってしまうのではないかと、危惧します。

森ビルの自動回転ドアによる死亡事故の後、
このドアは、ほとんど使われなくなったように思われます。
事故現場も、普通のスライド式の自動ドアに変更され、良かった良かった、
という話に納まっているみたいです。
スライドの自動ドアだって、大型になれば利用の仕方によっては
スキマに挟まれる危険はあるはず、
何故回転ドアだけが殺人建具のように嫌われるようになったのでしょうか。
これは、その時の一方的な報道が原因のような気がしてなりません。
この回転ドアが森ビルという最先端の建築技術を集めた建物で採用された理由は、
開閉頻度の多い大空間の出入口冷暖房のエネルギーロスを
最小限にとどめるために考えられたものです。
冬の寒いヨーロッパ・アメリカ北部でこの形式が発達した理由もそこにあります。
冬の冷気の進入を防いでくれる開閉形式なのです。
特に吹抜の大空間などがある場合、上下の空気の温度差の関係から、
ドアを開けると思わぬ強い風を受ける経験をされた方は、何人もおられると思います。
強い風はあるということはそれだけ冷暖房のエネルギーをロスしているということです。
エネルギー消費の少ないビルを設計するために考えられたこのドアは、
報道のあとほとんど採用されていないと思われます。
こういうドアを必要とする施設は、商業施設や余程大きな事務所ビルしかありません。
報道で殺人建具のイメージを植えつけられたものを、商業施設のオーナーが
いくら省エネ効率が高いと言っても採用されることにはならないからでしょう。

学校の防煙シャッターで死亡事故が起きたときにも、色々な報道がなされました。
この場合は、シャッター下部にセンサーを付け、安全性が高まるような製品となりました。
回転ドアも防煙シャッターと同じように、安全性を高めるというような、
建設的な方向で物事が進めばよかったのに、と今は思います。
多分両者の違いは、先端技術でほぼ初めて採用されたものと、
既に全国至る所でその製品があったものとの違いによるようなきがします。

話が変わって、学校の耐震補強の問題。近頃良く報道されます。
私は、耐震補強することは良いことだと思っています。
しかしなぜ学校ばかり取り上げられるのか?ということに疑問を感じます。
まだ、40%も耐震補強がなされていない校舎があるだとか、
耐震診断もされていないものが数%あるだとか。
まず物事の前提として、このような技術や診断方法はいつからなされたか。
これは、阪神淡路大震災以後です。それまでは、大多数の建築技術者は、
震災にあって多少でも壊れた鉄筋コンクリートの建物は建て替えるしかない、
と考えていた、と思います。
ところが、都市にあのような地震が起こり、
そんなことばかりいっていたら大きなビルをどれもこれも建て替えなければならなくなる。
そこで、耐震補強という方法が実務的にものすごいスピードで研究が進んだ。
そしてそれが、被災はしていなくても古い基準の建物にも応用された。
広まったのは高々、10年前後の技術です。
その方法で、全国津々浦々の学校のうち60%も工事がなされたというのは、
文部科学省の補助もあり、良く進んだ方だ、と思ってしまうのです。
補助のない市庁舎などは、それが本当の防災拠点かもしれないのに、
そのような割合には、到底届いていないハズ。
災害時にちゃんとしなければならないということでいえば、
例えば新聞社やマスコミのビルで、支局含めた全ての建物で統計を取ったらどうなるだろう。
昭和56年以前の耐震診断をしなければならないビルのどれだけを診断しているだろう。
民間のテナントビルで耐震補強工事がなされているものは、一桁の%だと思う。
そういうことを思うと、なぜ学校だけ、こうも取り上げられてしまうのだろう、
と、疑問に思ってしまうのです。
それは、つい先日の四川の地震のせいの様に私には思われます。
しかし、局地的ではありますが、先日の岩手の地震で、
四川の学校のように床が抜けて建物が瓦礫の山となるような崩壊形式の建物があったでしょうか。
いくら山間地とはいえ、いくつかの鉄筋コンクリートの建物はあったはず。
日本では、中国のあのような崩壊形式はありえないのです。
それなのに、地震が起こるとすぐに学校だけが危険なように
喧伝してしまうのはいかがなものかと思われるのです。

耐震偽装やその影響による昨年の建築基準法改正についても、
その報道にしっくりしない部分が多々あります。

どうも、マスコミの記事は、建築技術ということに深く理解がないために
極端から極端へ傾いてしまっているような気がしてなりません。
ニュースはニュースでいいのですが、事後報道・解説報道などは
その辺りもちゃんとふまえた上で報道がなされるべきだと思います。
逆な方向からいえば、私から見ればちょっと危険じゃないか、と思われるような
建物や建物の部分があるものを、カッコイイ新築の建物として紹介されたりもしています。
建築に関わる報道は、どうもバランスを欠いているものが多いような気がしてなりません。
一級建築士は全国で30万人、いくらでも報道する前のバックデータとして
話を聞こうと思えば聞ける人がいるようなきがするのですが。

追記) このブログは過去記事に対するコメントやTBを歓迎します。気軽に書き込みして下さい。
ブログが活性化することが、当事者としてありがたい事であると同時に
このブログの性格上、情報交換がリアルタイムである必然性は全くないと思うからです。
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変じゃありませんか。
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杉並の小学校の天窓落下事故の正直な感想

既存のトップライトに後付も出来る、落下防止ネットがあるそうです。
㈱菱光(トップライトのメーカー)の落下防止ネットのホームページ
浅学にも知りませんでした。(以上6/26追記)

杉並で小学校の天窓に穴が開き、児童が落下して死亡。
予想もしない事故、これもその一つだと思う。
壊れたのは多分、アクリルドームだと思うのだが、
こわごわと静かに乗って破損するようなものではない。
亡くなられた方には非常に失礼な言い方になるのかもしれないが、
その上で、本気になって飛び跳ねるようなことでもしない限り壊れるようなものではないと思う。
多分、今までもそのようなおふざけを皆がしていた。
下が妙に透明っぽいし、飛び跳ねると合成樹脂であるため適度な弾力性があったりして、
それなりに遊びとしては面白かったのではなかろうか、とも思う。
先生もそんなことは知っていたけれども、身の危険があるような行為だとは認識していなかった。
屋上の手摺を乗り越えて、転落などの事故がないようには目を光らせていたかもしれないが。
ところが、ほとんどの合成樹脂は日光の紫外線の影響により年月が経つと、劣化しもろくなる。
たまたま、そのもろくなっていたものに極端な力を加えた結果なのだろうと思う。
現在では、こういう形のドームでも、アクリル樹脂ではなく、ポリカーボネート樹脂という
経年劣化のかなり少ない材料が使われている。
アクリル樹脂だって、塩ビなどと比べれば相当経年劣化は少ない方で、
私の仕事を始めた当時(昭和52年)既に、建築材料として一般的な商品だった。
今は、ポリカドームの方が主流になっているのではないかと思う。
公共施設は、蹴っても叩いても壊れない、そんなヘビーデューティーな仕様で作られてはいるが
それでも、経年変化により、こんな不幸なことが、起こってしまうことがある。
少なくともこの事故で、
学校関係者が建物の維持管理に手落ちがあったという結果にはならないで欲しい。
それは、あまりにも予測の範囲を超えている。

アクリルドームトップライトにという物に関しては、
建築年次を調べ、メーカーに経年劣化の度合を確認する必要があるのかもしれない。
総じて、このような物質は経年変化により新品の白い色から、黄味がかった色に変化する。
現物を確認する場合は、
黄味がかっている度合が大きそうな場合は、注意する必要があるかも知れない。
また、上に載ったり衝撃が加えられたりしていると、
取付けボルトの周辺にヒビが入っている可能性もある。そんなものがあれば要注意、
人が多く通るような場所なら、交換も考慮する必要があるのでは、と思う。
このような商品は、一般的に屋根の上に設置されることを想定されているので、
雪などの積載荷重については、充分に検討されているだろうが、
衝撃強さ、などについてはそんなに深く検討されていないもののように思う。

建物維持管理者様のために、アクリルドームトップライトの主なメーカーを記しておきます。
◎ 株式会社菱光 ◎ 株式会社鎌倉製作所 ◎ ナブコシステム株式会社

あっ、それからニュースで
アクリルドームの下にガラスがあって、それも突き破った、という表現がありましたが
このガラスは、このような事故を想定したものではありません。
学校などの建築物は、耐火建築物(建築基準法で明確に仕様性能を規定している用語)
という火災に対する性能が高いランクの建築物にしなければなりません。
アクリル樹脂は基本的には可燃性の物質なので、
それ1枚で、建物と外部とを区切ることは耐火建築物の性能上許されておらず、そのために
6.8mm網入ガラスという防火設備(これも、建築基準法で明確に仕様性能を規定している用語)
が入っています。
それならガラス1枚だけでも良いではないかという話になりかねませんが、
ガラスならもっと落下した時の危険性が危惧されますし、屋上の防水の納まりの良さなどから、
この商品がトップライトとして一般的に利用されているのです。
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ハウスメーカーのAD広告、新聞の全面広告、モデルハウス、チラシ、分厚いパンフレット、
立派な社屋。それらの費用の合計はどれ程でしょう? ある住宅会社の決算をネットで見ると
(原価/売上)が72~75%、建物代金の1/4は、その広告等の経費や利益になる計算です。

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