プラッツ近鉄京都が、ヨドバシカメラに衣替えすることになりました。
JR京都駅に入っている伊勢丹との競争に負けたというのが一般的な評価のようです。
少しネットで調べてみたら
京都では、お中元・お歳暮は「大丸」、地蔵盆の景品は「近鉄」でっていうのがある。
というブログの文章を発見しました。
これで地元での百貨店の「格」みたいのがわかる。
伊勢丹は、元々東京の資本。
関西で言うと高島屋や大丸ではなく阪急に似た位置付けのような気がする。
客層がすごくオーバーラップしていたのだろう。そこへ持ってきて、
元が東京というオシャレなイメージ、JR駅ビルという立地の良さ、
建物も国際設計コンペで原広司という有名建築家に委ねられた計画。
具体的にいうと、吹抜などもゆったりととられ、
屋外大階段の裏側の一直線のエスカレーターという他に類例のないとても見通しがいい、
広々と見えるプランニング。
全てに一歩も二歩も劣っていた。
そこで2000年3月に近鉄京都店からプラッツ近鉄に衣替えし、
新たな客層を発掘しようとした。
しかし、シャワー効果(注)を狙ってテナント入居させた、
新星堂・旭屋書店・SOFMAPの顧客層と、その下の従来の百貨店と
変わらない専門店街の商品アイテムのミスマッチがあったような気がする。
だから、その衣替えも丸7年の寿命で終わってしまったのはないかと。
私自身本屋やソフマップで買い物をしたことはあるが、
下の階で買い物をした記憶がない。
よく思い出してみると、家族連れの場合は、伊勢丹か四条の高島屋か大丸、
プラッツ近鉄の方は開店の時には一度は家族で行ったような気もするが、後は一人だった。
新星堂・旭屋書店・SOFMAPという店舗構成は、
それなりに当たっていたのではないかと思う。
その下の店舗構成がその客層にあったものに衣替えすればまた足を運ぶような気もする。
地元の商工会に入っていて、小売業は大変ということは良く聞かされているが、
大きい所は大きい所で大変だなーと思うニュースでした。
(注)シャワー効果-エスカレーター設備の機能と同じく、上の方の階までお客に足を運ばせる方法の一つ(阪急創業者の小林一三考え出したといわれている)
集客力が見込めるレストランを最上階に作り、一度最上階までお客を上がらせ、
そこから下の各階へ買い回り客の回遊させるよう考えられた百貨店の階構成。
その後シャワー効果を生み出すものとして、屋上遊園地や大催事場、最近ではシネコンなど
種類は変遷するがそのシステムは今も変わらない。
最近は、デパ地下の食品関係の売り場に有名テナントなどを配して集客力を高めることに
力を入れている。これは「シャワー効果」とは反対の地下からお客を押し上げるという意味で
「噴水効果」と呼ばれている。
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