ホーム »  d 打合せが上手くいかない - 一級建築士 本田明のブログ

打合せを上手に進める

このブログは、日記というよりは建築に関する様々なことのエッセイですので
過去の文章でも一度は目を通して頂きたいと思っている文章があります。
そんな中の一つが 打合せが上手くいかない(01~06+end) です。

打合せが上手くいかない01 (MYブログ07/04/20)
打合せが上手くいかない02 (MYブログ07/04/21)
打合せが上手くいかない03 (MYブログ07/04/22)
打合せが上手くいかない04 (MYブログ07/04/23)
打合せが上手くいかない05 (MYブログ07/04/24)
打合せが上手くいかない06 (MYブログ07/04/25)
打合せが上手くいかないend(MYブログ07/04/26)結論だけ手早く知りたい方はこちらからどうぞ
住宅設計と打ち合わせ

設計段階で打合せがうまく進む、お客様とのコミュニケーションが良好である、ということは、
完成した建物が本当に喜ばれて門出ができる重要な要素であると共に、
お客様・設計者双方が変なストレスを抱えることをなくし、
また物事を合理的・経済的に進めるためにも欠かせません。
そのような「打合せ」という仕事を20数年間続けてきた私の失敗の積み重ねをまとめたものが
それです。
良く考えれば当り前のことばかりですが、教科書や住宅関連雑誌にはあまりない情報なので、
若い設計者の方々や初めて家を建てる方々に一度読んでいただければと、思っています。 

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以下は、私の仕事のコマーシャル
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◎ はじめて家をと考えている方へMYブログ08/09/08-みんな打合せをうまく進めたい
土地込、940万円のセカンドハウスのプランを作りました(インフォメーション08/04/02)
住宅・セカンドハウスは、随時ご案内(室内も)出来ます(インフォメーション08/02/11)
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地域特性に造詣の深い地場の工務店や設計士を見直して頂ければと思います。地場で仕事が
完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。   また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。

☆☆ とりあえず、ハウスメーカーを選択肢から外して、家作りを考えてみませんか ☆☆

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住宅設計と打ち合わせ

ネットの質問に、答えてみました。
Q
新築を考えています。
実際建築をお願いするのは、色々と交友関係と言うかつき合い上大手ハウスメーカーになります。(どうしても仕方ないのです)
ただ、提案されるプランが納得いかず困っています。
建築方法、構造等でプランが違ってくるのは分かるのですが、出来れば別会社の専門の設計士の方に、プランだけお願いする事は可能でしょうか?また、費用はいくらくらいかかるのでしょうか?

Ans
基本的には大手ハウスメーカーで建てるという条件の下では、その会社の設計技術者に設計を依頼しなければならないと思います。
そして、大手のハウスメーカーであれば、お客様のご要望に合わない設計しか出来ない、
ということはあまりないのではないかと思います。
ご質問のようなことが起こるのにはいくつかのパターンがあるようなきがします。

1.お客様のご要望が正確に設計者に伝わっていない。

設計者もお客様もそれぞれの人生経験から、物事を判断します。
打ち合わせの受け答えの中で、どうもピントがあっていないことがありませんか?
それらは、「これは、当然こうなるもの」「このことは、当然知っている」
というどちらかの思い込みによる、微妙な意思疎通のズレです。
そういうものを放っておいて話を進めていくと、少しの溝が、どんどん広がって行くことがあります。
「言ってることがわからない。」とか、
「なぜそうなるのか、わからない」などということを、正確に設計者に伝えて
言葉の溝を無くす努力をすれば、意外と物事がスムーズに進むのではないかと思います。

具体的なことでいうと、お客様のうまい要求の出し方として、
「この壁を動かして欲しい。」という言い方ではなく
「この家具をここに入れたい」とか「この部屋が少し小さいような気がする」とか
その壁を移動したい理由を、正確に伝えることが設計をうまく進めることになると思います。
また、「出来ない」という答えの中にはその前提として
予算に合わない・法律上・建築構造上、などなど、色々なケースがあります。
出来ない理由をちゃんと把握しながら、打合せを進めてゆくことも重要かな、と思います。

2.設計者が未熟、又は肌が合わない

1.のようにお客様が、心を砕いて打合せをしてもその要求が伝わらない、又はどうも肌が合わない
というのはありえることです。下手をすれば、自分のメーカーの商品知識さえ充分でない若い設計者に当ったりする場合もあるかもしれません。そんな時は、お客様のおっしゃる交友関係をうまく利用して、設計担当者を変更してもらいましょう。大手ハウスメーカーには、何人もの設計者がいるはず、かつそういうクレームがあれば、それなりの人材を派遣できるのが、大手大手である所以ではないかと思います。

3.ハウスメーカーの作り方のガイドラインに合わない。

ハウスメーカーは、当然のことながら、各社それぞれの作り方のノウハウというものがあります。
お客様の要求が、その作り方のガイドラインに抵触してしまうと、
そのような間取りや作り方は出来ないということになります。
作り方のガイドラインは、そのハウスメーカーのシリーズによっても、多少変わってきますので、
そのあたりのことも確認する必要があります。
それらをわかって上で、お客様の要求を満足する手法が見出せない場合は、
その理由を明らかにした上で、そのハウスメーカーに依頼するのは止めるべきです。
そして、あるハウスメーカーでお客様の叶えられないとわかった場合は、
他のハウスメーカーもそのような高度な要求には答えられないということが多そうなので、
設計専業の方に設計を依頼する方がよいと思います。

ほとんどの場合は(1)をうまく進めれば納得するようなプランが出来るのではないかと思います。
最後に、私(設計者)から見た打ち合わせに関するMYブログのリンクを張っておきます。
打合せが上手くいかない01 (MYブログ07/04/20)
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以下、私の仕事のコマーシャルです。

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木のコースター、ドイリーを販売することにしました。(MYブログ08/04/17)
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地域特性に造詣の深い地場の工務店や設計士を見直して頂ければと思います。
地場で仕事が完結する事は、ヒトやモノの移動が少ない環境負荷を軽減する選択であり、
かつ、住宅建築は個人ができる、大きくて身近な地域振興でもあります。

ハウスメーカーのAD広告、新聞の全面広告、モデルハウス、チラシ、分厚いパンフレット、
立派な社屋。それらの費用の合計はどれ程でしょう? ある住宅会社の決算をネットで見ると
(原価/売上)が72~75%、建物代金の1/4は、その広告等の経費や利益になる計算です。

とりあえずそこを選択肢から外して、家作りを考えてみませんか。

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打合が上手くいかないend

・打合せというのは、物事の決定権を持つ人としなければならない
・考え方に芯がない
・ガンコ・ワガママ(二律背反が理解していただけない等)
・私の力不足(器の違い、ついていけない)

打合せが上手くいかない理由は以上の四点に、ほぼ類型付けられそうな気がします。
現実的には、いくつもの要素が重なり合っているとは思います。
また、「ガンコ」と「私の力不足」などは、どちらがどうかと考えると紙一重の部分があります。
当の私自身、計画が頓挫した当座は、
私の力不足とは考えられず相手が聞く耳を持たなかったという風にしか思えません。
しかし、時間がたち多少冷静に振り返られるようになると
あの時は「私の力不足」だったかなーと思えるケースもある、という感じです。

打合せが当初かみ合わない理由には、
元々常識と思っている感覚というのも人それぞれであるということがあります。
例えば、広いリビングといって、10帖くらいを想像する人もいれば、
50帖以上の広さを想像する人もいます。
それを手探りで探りあてるのも打合せの重要な要素です。
こういうことは、こちら側の責任で探りあてるべきものと考えます。
私は、その共通認識を持つ手段として、住宅雑誌やハウスメーカーのパンフレット、
住宅設備機器のカタログなどの、写真メディアはいくらでも見せて下さい、と言っています。
言葉では伝わりにくいことが、「百聞は一見にしかず」でわかるからです。
それに、何枚もの写真や、
その雑誌に出ているほかの写真と比べてなぜそれがいいかを尋ねることによって、
住宅に求めるイメージやお客様の趣味嗜好のようなものも伝わってくるからです。
しかし、そういうものは共通認識を持つための手段であって、
全くこれと同じようにと言われると困ってしまうことになります。
その写真と実際に計画しているものとは、イロイロな前提となる諸条件の違いがあるからです。

最後になりますが
打合せは、両者の溝を埋めあっていく作業という部分があります。
やはりある程度は、両側から埋めていかないとダメだと思います。
いくら「お客様は神様です」といっても
片側だけからしか埋めようと努力しているだけでは、どうしても上手くいかない様です。
こちらは、様々な制約の中で要望を最大限かなえるように努力するつもりで
お客様のお話をお伺いしていますので、よろしくお付き合いの程お願い致します。

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打合せが上手くいかない06

私の力不足(器(うつわ)の違い、ついていけない)
・外国の友人がいるので、ちゃんとした正餐(せいさん)が出来るダイニングと
シェフが腕をちゃんとふるえる厨房をお願いしたんです。
・10人位で、ジャグジーに入ったり、飲み物を飲んだりして、ゆっくりすごしてもらうんだ。
・こちらから見える景色より、湖の反対側からの景色がすばらしかったんで、
改めてそちら側に土地を求めて、みたんだ。
 などと、TVの豪邸拝見番組のインタビューがあったりする。
そのようなことは、知識としては知っていても、現実の皮膚感覚として持ち合わせていない。
仕事で世界中を飛びまわり、
夏用冬用に何軒もの家を持つような人と私とは意識や感覚が違う。

そういう私の尺度からかけ離れた、とんでもない発想の持ち主や
セレブな生活をしている方というのは、世の中におられる。
庶民的な感覚しか持ち合わせていない私と、そういう方との打合せは、
結局話がかみ合わないまま計画は頓挫することとなってしまう。
自分の度量が小さいとは反省するのだが、結局はやはり「ついていけない」
そんな方にはまたそれなりに合う人がいるのだろう。
自分の尺度とあまりにかけ離れた発想の持ち主、
自分の皮膚感覚として持ち合わせていないものの持ち主、
そういう方と無理して背伸びしてお付き合いしても、結局は上手くいかない。

スケールは少し小さい例になりますが、セカンドハウスの打合せをしていて。
材料などの見本を見せても、お客様がどうも話に乗ってこない。
なぜだろうと思っていて、
打合せで、一度図面を持ってお伺いすると、思いもかけぬ高級住宅の一室に通される。
いつも打合せはマキノで休日のラフな格好で来られるので全く気づいていなかったのだが
やっとそこでピンと来る。
あっ、ローコストって言っておられたのでそれなりの材料を見せていたけどこれじゃダメだ。
もう少し高いグレードの材料にしなければ。

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打合せが上手くいかない05

ガンコ・ワガママ(二律背反が理解していただけない等)
丈夫で、且つ自由な間取り。明るく快適で断熱性の高い家。
両方とも当り前の要求なのですが。
丈夫な建物とは、丈夫な太い柱や厚い壁が、バランスよくたくさんある建物ですし、
自由な間取りとは、屋根や床が空中に浮かんでいて、
壁や窓を鉛筆でフリーハンドで書くように配置できることです。
明るい家には、大きな窓が必要ですが、
究極の断熱性の高い家とは、出入口以外全てすっぽりと断熱材の壁に囲まれたものです。
極端な言い方をしましたが、設計というのは、
そのように相反する多くの課題をバランス上手くとりながら形にしていく、
という作業であり、またそれが設計者の腕の見せ所でもあります。
しかし、Aという要望とBという要望とは、片方立てれば片方が立たない、
ということがあります。
それは、絶対に出来ないことか、と問われればそうでもないのかもしれませんが、
予算や敷地の状況、建築法規など、現実の縛りのなかでは、
「出来ない」と答えざる得ないということです。
困難な課題を提示し、設計者の能力を最大限引き出してやろう、
と考える賢いお客様の下で、設計をするのはやりがいがあるものです。
しかし、その要望が、現実に困難であるとか、矛盾しているとかいう事を
あまり理解されずに話されることがあります。
「実際に、こんな建物があるじゃないか。」という風に。
それで、その写真や解説を見ると、様々な与条件が異なっていたり、又は、
きれいな写真ですがこれでクレームが出ないのだろうかと心配になるようなものもあります。
例えば、50坪位の敷地の住宅に、
「40帖位あるような外国のリビングの写真のように」といわれても無理ですし、
といってその要素を20帖に全て詰め込んだらそのようになるかというとそうでありません。
その辺りを、具体的に説明するのですが、それが、お客様からすれば
「コイツは設計者といっとるが、あんまり能力がないから出来んとしか答えられへん」
と、感じられることがあるようです。
そうなってくると、お客様との信頼関係が揺らいできます。
何が無理な、相反する要求かどうかは、わからないとは思います。しかし、
「こだわり」はあってもいいのですがそれが「頑固な思い込み」にならないよう、
こちらの話にもちゃんと耳を傾けて頂きたいと思っています。
こちらは、様々な制約の中で要望を最大限かなえるように努力するつもりで
お客様のお話をお伺いしています。

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打合せが上手くいかない04

考え方がぶれる他人の意見で、よくあるのが易学(家相や風水)です。
「合理的に考えて下さい。」と最初は言われます。
敷地の状況や要望により、少し方位的には少しまずい部分があるかな、
とは思いつつもプランをまとめることがある。
そうすると、お客様本人が、方位を気にしているとはおっしゃらない。
両親とか、普通一般やまわりの家も、そういうこと考えてられますよね。という話になる。
自分が気にしているというのは、中々認めたくないのだと思う。
基本的に、鬼門や裏鬼門などの方位は考えてプランニングします。
しかし、易学のまずい所は、それを見る人や書いてある本によって言うことが異なることです。
かつ、学問ではありませんので、
Aが正しく、Bは間違いであるという根拠も私は持ち合わせてはいません。
お客様には
「家相学の本を何冊も買ってきたら、プランニングなんて出来ません。
あなたの、一番信頼する方(親兄弟でも易学者でも家相学の本でも何でもかまいませんが)
それ一つを信じて、見てもらって下さい。信心ですので、一人の方を信じて進めましょう。」
と、お願いしています。
私は、別に鬼門や風水がぐあいわるいものとは思っていません。
慣習として人間の中に合理的でないものは山ほどあります。
それの一つですので何ら問題はないのですが、
鬼門も風水もと、色んな雑誌を持ってこられるのは、いかがなものかと・・・

過去に、店舗を設計した時に、
玄関はこの位置、入口の巾は※※センチ以上、この方角には赤いものを、
この方角には祭壇用のタナ、その大きさは※※センチ×※※センチ以上、
その板の材質は※※で、高さは※※センチ
と、事細かに十数項目のメモを渡されたことがあった。
そこまでしっかり規定されると、逆に作りやすかった。
お店のご主人が信心されている、風水の先生であったらしい。

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打合せが上手くいかない03

考え方に芯がない。
多かれ少なかれ、家を作るという初めてのこと、迷うことも多いとは思います。
しかし、いつまでたっても物事の芯が定まらない、
方針が決まらなかったり、コロコロ変ったりするのは困りものです。
基本のプランが相当煮詰まって、「これでいいかなっ」と思っていると
「この本にはこんなことが書いてある」とか
「最近家を建てたお友達に見せたらココが良くない」とか
以前打合せして合意された事項について、変化されてしまうと、
また話が振り出しに戻ってしまう場合があります。

例えば、対面キッチン(この頃はこれが主流ですが)
ダイニングキッチンでそのスタイルにすると、12帖くらいはほしい。
そのプランニングでOKだったはずなのに、次の打合せでは
「やっぱり、流し台を壁につけたほうが広い、と※※さんが言っていたので」
と話される。
こちらは、流しの配置に、部屋の大きさだけではなく、他の部屋とのつながり具合、
窓の取り方など、対面キッチンに合うように、
その廻りの間取りや取り合いも考えてプランニングしていたのに・・・
その次に行って、「やっぱり対面キッチンの方がいい。」などと言われると、
こちらとしても立つ瀬がありません。

例えば、外観のスタイル。間取りもそこそこ決まってから
「洋風のモダンなスタイルもいいけど和風もやっぱりいいわね。」
などと言われるとドキッとしてしまう。
外観のスタイルは、壁の仕上の変更や屋根を瓦にするだけでは上手くいかない。
和風らしくするには、1階より2階を小さくして、1階の屋根と2階の屋根の重なりがないと、
どうも似つかわしくない。
そのようなことは、プランニングの初期の段階から打合せして
お客様の嗜好も取り入れたつもりで、外観も考えながら計画している。
窓にしても、洋風の場合は縦長の窓などをうまく使うとそれらしくなるし、
和風の場合は基本的には引違窓を使う。
そのような窓を使って上手く立面が納まるようにと考えながら間取りも考えている。
それを、服でも着替えるような気楽な気持ちで言われてしまうと
こちらとしては困ってしまう。

打合せを何度も重ねてきた図面も、一番最初に書いた図面も、体裁はほぼ同じです。
しかし、一つ一つの打合せ事項という石を積み重ねたピラミッドの高さが
全く異なる上に載っています。
最初の低いうちは、なんども積んだり崩したりをしたりもしますが、
回を重ねて高く積まれたものの根元の辺りを外されてしまうと、
上に乗っているものがガラガラと崩れてしまう。
そういうことがあると、そのことを指して
「以前はこのようにおっしゃってましたよね」と確認する。
そしてその返答が「そうだったかしら、そんなこと言ってました?」
ということになってしまうと、物事が前に進まない。
どこからもたらされたかは別にして、以前の方針と異なった情報があった場合、
「それは、方針の転換になりますね」ということの自覚を即し、
それがご理解頂ける場合は、またそれはそれで一つの話が進むことになる。
多少は手間取るものの、より良い方向に進む。
家を建てるというのは初めてのこと、どうしてもそういうことは避けられない。
いや、そういう事の積み重ねこそが打合せだといってもいいくらいです。
しかし、そのように言って自覚を即しても、理解頂けない場合がある。
百歩譲って、お客様の論理としては大きな前提でなかったのかもしれませんが、
設計する者の論理としては「あるそのこと」は大きな前提の一つなんです、
というところまではご理解頂かないと、なかなか打合せがスムーズに進まなくなる。
そういうことが、たび重なると結局、お客様からすれば
「あの人、私の言うこと、ちっとも聞いてくれない」
ということになり、信頼関係が崩れてしまう。
そうなってしまうと、後は、ご破算になるか、又は、
お客様のいいなりになってあっちふらふらこっちふらふらしながら
長い時間をかけた割には、「こんなものが出来ちゃいました」という感じ。
私としては、
労力のワリには、何でこのようになったしまったのかという図面を作り上げることになる。

打合せが上手くいかない01(MYブログ07/04/20)
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打合せが上手くいかない03(本文)
打合せが上手くいかない04(MYブログ07/04/23)
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打合せが上手くいかない02

打合せというのは、物事の決定権を持つ人としなければならない。
当り前のようですけど出来ない場合もあります。
良くあるパターンが、
ご夫婦そろって「私達は気に入っていたのですが、ちょっと方位のことで」
と、話を切り出される場合があります。
そういう場合、ほぼ100%
「ワシが助けたるさかいに、お前ら(若夫婦)の好きなようにせいや」
といったであろう、金方(資金の調達先)となる親の存在があります。
そういう方は、ほぼ打合せには出席されません。
そこまで、でしゃばるのは息子・娘の手前はばかられるという感じだと思います。
若夫婦はそうでもないのですが、親の世代の方ですと相当方位を気になさる方もおられます。
そういう場合は、多少の変更ならみんなが納得するようにするのですが、
どうもあまりに不合理になる場合は、若夫婦の方を味方に付ける作戦になります。
変更した場合のプランを仮に考え、イロイロな不合理を説明し、
若夫婦に、親を説得してもらう作戦です。
かわいい娘や息子のことですから、そうなったら、たいがい上手くまとまるようです。
でも、金方は煙ったい存在。こちららからすれば打合せを重ね、
やっと出来上がったプランを報告することになってしまうので、
打合せという作業の大きな手戻りになることに変わりはありません。
でも、最初から「お金出してくれはる、おじいさんいやはりますか?」
なんてことは聞けませんし、「物事の決定権を持つ人」を探り当てるというのは、
簡単なようですが、なかなか困難な場合もあります。
ただ、資金調達の方法は、計画の相当初期の段階で聴くようになりました。
そうすると、少しうやむやに「現金で」などと話される場合、そのようなケースが多いので、
「計画途中でも早めにプラン見て頂いて下さい。」と、お願いすることになります。
計画に関わりを持つ人(口を出す人)を早めにその計画の渦の中に巻き込むことは、
打合せを手戻りなく進めるのに、重要な手法の一つです。

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打合せが上手くいかない02(本文)
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かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。   また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。

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打合せが上手くいかない01

設計事務所で修行を始めて30年。お客様と直接打合せが出来るようになって25年。
打合せが上手く進まない事例には、いくつかのパターンがあることに気付きました。
プロローグとして、25年くらい前の話から、

その当時田舎の方ではまだ家を建てるのに奥さんがあまり口を出してはいけない、
というようなお客様もおられました。
家の話も、柱は桧、大黒柱は7寸にするだとか、
大きなお宅ですと、本屋の軒先は出桁にしよう、だとか
地棟を一本だけでなく、二重にして三本の二重地棟にするだとか
和室廻りの造作材をいろいろ吟味するだとか、
大工さんや木に関すること木造の軸組みに関することが
話題の中心になったりしたことが多かったりしたせいかもしれません。
しかし、奥さんがお茶を出してきて頂いたあと、
ふすまの向こうで聞き耳も立てている方がほとんどだと思うようになりました。
そういう場合、間取りが決まって「そしたらこれで細かく見積をします。」といって帰ってから、
二、三日から一週間位の間に必ずこんな電話がかかります。
「ちょっと、もういっぺん来てくれへんやろか。」
そして、お伺いすると
「前はこうしてくれって言ってたんやけど、ココがどうも」と、バツの悪そうに話が始まります。
お茶を出してこられた奥さんに、少し話の水を向けると
旦那さんと奥さんの意見の違いがすぐにわかります。
あぁ、そいういことか、と今度はみんなで打合せをするようになります。
こういう経験を二三回積むと、
世の中の夫婦は亭主関白のように見えていても見えていなくても、
中味は似たようなものだということがわかりました。
それからは、最初に奥さんが出てこられない場合でも、お茶を出された時、
「チャンス」という感じで、話題が他のことになっていても
奥さんに流し台や水廻りのことなど、旦那さんが余り関心のないことについて質問して、
打合せの場から離れられないように話をするようにしました。
話が始まりさえすると、話題が他に移っても、
最後まで打合せの場におられ聞いて下さることがほとんどでした。
三者で打合せすると、意見の違いを摺り合わせたり、
上手く両方の意見を取り入れる手法をその場で考え、
その考えたことに対しての良い悪いの判断もそこで出来ますので、
スムーズに打合せが進むことになります。
「打合せというのは、物事の決定権を持つ人としなければならない」
当り前のことですが、何度か話が逆戻りする苦い経験をして身に付いたことです。
これは、企業や役所でも同じでした。
企業の場合は、私がお付き合いできるような中小企業では、
ほとんど社長さんのトップダウンという感じで、
最初から社長さんと打合せできるのでそう問題はないのですが、
役所の場合はちょっと違います。
書類に稟議で何個か判こが押されますが、
どの判こを押す人が本当に物事の決定権を持っているかということは、中々わかりません。
熱血漢の一番下の課員さんである場合もありますし、
課長さんの場合も、部長さんの場合もあります。
打合せを手戻りなく進めるには、それが誰だか突き止めるのも、
打合せの初期の段階の重要な仕事だと思うようになりました。
一般的には、課長さんクラスが基本的に物事を振り回し、下を使い、
上はメクラ判とは言いませんが余り口出しはしないというパターンが多いとは思いますが。
ただ、役所の場合、判こを押すそれぞれの人にそれぞれの考え方とプライドがあります。
それを全て無視してしまうと
役所内部のギクシャクをこちらから作り出してしまうことにもなりかねませんので、
皆さんすべてにそこそこ話を聴かなければいけないということもあり、
「むつかしいものだ」と思いました。

打合せが上手くいかない01(本文)
打合せが上手くいかない02(MYブログ07/04/21)
打合せが上手くいかない03(MYブログ07/04/22)
打合せが上手くいかない04(MYブログ07/04/23)
打合せが上手くいかない05(MYブログ07/04/24)
打合せが上手くいかない06(MYブログ07/04/25)
打合せが上手くいかないend(MYブログ07/04/26)

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