ホーム »  e こんな事考え設計してます - 一級建築士 本田明のブログ

リビングで何をする?

家を建てる方は一度考えてみてください。
あなたは、リビングで何をしていますか。奥さん(だんなさん)や子供はどうしていますか。
そして、あなたはリビングでどうすごしたいと思いますか。
奥さん(だんなさん)や子供はどうすごしたいと思っているでしょうか。

近頃、建物の案内番組などで、
リビングのガラス越しにガレージが見えるような、プランニングを観ることがあります。
建物探訪 (07/05/06) (06/09/24) など
ご主人の趣味で、いいつもそこでぐずぐずしていたい、
かつ奥さんや子供の様子も確認できて、一体感が保てる。
っていうか、奥さんがちょっと「手伝ってよ」と言われてもすぐに手伝いに行ける。
設計する方からいうと、大きな二部屋が一体になっているので、
広々とした面白い空間を構成することが可能になる。
そんな両者の考え方が合致して、出来ているんだと思います。
このように、実際に自分の行動を分析して考えてみると、
※LDKではないオーダーメードである家の存在理由が、ぐんと上がると思います。
モダンイタリアン家具のソファーに深く腰を下ろし、ガラステーブルにワインを置いて、
子供達のバイオリンとピアノのアンサンブルを聴くような生活習慣がある方はそういないはず。
でも写真で観るとそのような空間は憧れにはなります。
しかし、そのような空間を作っておいて、
ソファーの座席の部分を背もたれにして床に足を投げ出して座り、
ガラステーブルにスナック菓子を広げて、テレビを見ているのでは、
その空間を作ったことが台無しになってしまいますし、本人にも違和感があるはず。

一度、自分の生活の行動を分析すること、
そして本当はこうしたいと望んでいる生活のイメージを組み立ててみること、
そういうことを設計者にぶつけてみると、家作りが楽しくなるのではないかと思います。

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ハウスメーカーぎらい(私の住まいや建築に対する考え方)

私は、性能・機能とのバランスを十分に考慮に入れながら、 基本的には、
 
木(合板は最小限に)と
 
土(じゅらく土やプラスター)と
 
焼物(瓦やタイル)・紙や草(障子や畳)
 
で住宅を作っていきたい。
 

以下は、作家開口健氏が、

1977にブラジル・アマゾンを釣り紀行したオーパという作品のブラジリア訪問からの抜粋です。


 
・・・・こうしてブラジリアそこに、そのまま、おかれている。
今日も輝いている。まるで昨日生まれたばかりのように輝いている。
構造物たちはまだ細根も、地下茎も、気根も生やしていない。
しかし、建築物も人と同じように年齢を知らずにはいられないし、
体のあちらこちらにそれを分泌せずにはいられないものである。
これまでの木造建築や石造建築は
歳月や疲労がしるしづけられると同時に成熟の気品や威厳を身につけるすべを知っていて、
不断に育ちつづけて数世紀、十数世紀を生きぬいてきた。
しかし、現代建築というものはこれまで私が諸国で見聞をしたかぎりでは
歳月と添寝することができないのである。
デザインの流行が変わるから“時代遅れ”になってそうなるのではなく、
どうやら、もともとそんな体質や気質に生まれついていないのである。らしいのである。
どの傑作もちょっと歳月がたつとたちまち醜怪、卑小な不具者となってしまう。
ある年齢で成熟がとまってしまった美青年みたいなところがある。
美貌を保つためには自殺するしかない、
ある種の早熟な不具の美少女みたいなところがある。
一つとして例外なくそうであったといいたくなるほどである。
ニーマイヤー(ブラジリアの建築物の多くを担当した建築家)の傑作群は
年齢を知らずにここまでおかれたけれど、
いずれ遅かれ早かれ年齢を知りだしたとき、心ある人の眼から見れば、
いたましい不具者としか映らないようなものとなってしまうのではあるまいか。
過去をなくして生みおとされ、未来を知るすべを知らず、
ただ現在にありつづける―いつまでかは誰にもわからない
けれど―壮大、純潔だけれどついにはそういう存在でしかないのではないか。
人びとにできることといえば、
せいぜい毎日、精魂をこめて磨いてやることぐらいではないだろうか。・・・・・  

話の途中ですが、ちょこっと解説

ブラジリアブラジルの首都(1956に遷都計画が始まり荒野の中に現代建築のみが建ち並ぶ都市)
Google earthで ( Brasília ) をコピーペーストし検索して、「航空写真」のタグをクリックして下さい

都市計画から、大きくしたりしてみると建物の形までわかります。
私は、そのコンピューターのソフトに、最初感動してしまいました。

話題を元に戻して
自分でマンションを設計していても、そのツルツルピカピカ感が、
完成する喜びと共に鼻につきはじめる。
曰く、性能の明確性・性能の均質性・施工期間が短い・工事単価の明朗性
「商品住宅」が、滋賀県湖西のこのいなか町の「消費者」にまで浸透しつつある。
それなりの合理性があることは頭では理解できる。
でも、ハウスメーカーの作り出す商品住宅や、分譲マンションが好きになれない。
その理由を説明できない。
少し前までは、仕上材が人にやさしくないだとか言っていられたけれど、
いまやその点でもちゃんとした商品住宅は及第点。
このモヤモヤした感情対する答えを的確に、開口氏はとうの昔に著わされておられた。
私の商品住宅に対する違和感は、開口氏の現代建築をみる視点ときれいに重なっていると、
感じる。
そして皆さん、新居を取得した方々は、中性洗剤で「毎日精魂をこめて磨いて」はいませんか。
 
「ハウスメーカー」 関連項目

外断熱(MYブログ07/03/06)
みのもんたさんのCM(MYブログ07/02/20)
年明け早々から宣伝になりますが・・・ (MYブログ07/01/02)

(H12.11) (H19.3.31追記) (H19.12.22補正)
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ピアノの置場

ピアノの置場は、いつも悩む所の一つです。
よほど広い居間なら別ですが、普通広くても20帖、
そんな所に、大きなテレビとピアノを置いてしまったら、
必ずどちらか一方を使う時はもう片方は使えません。
それに、たいていピアノを使うのは練習。奥さんが、家事をするか
くつろぎながら子供のピアノをBGMとして聞けるという状態はほぼありえない。
子供部屋はというと、1台しかないピアノ。一人の子供部屋に入れてしまっては、
他の子が使いにくい。それにその子が、好きでずっと使ってくれるとも限らない。
本当は、「子供用の居間」みたいな場所に置くのが最適なのかもしれませんが、
中々そういうスペースも取れないし、
そういう部屋はたいてい2Fにとるので、ピアノを2Fへ上げるのもどうかと思う。

下の住宅のプランの②。ここでは縁側にそのスペースを作ることにしました。
田舎の長男さんの家(本家)、冠婚葬祭の行事は少なくなったといえども、
先祖代々の仏さんを配置する二間続きの座敷はどうしても不可欠とのこと。
そこで、冠婚葬祭以外には、あまり使われないであろうその座敷の縁側に、
ピアノを置くことにしました。
ここなら気楽にいつでも子供さんがピアノを弾けるハズです。
もう少し発展して、座敷を客席に見立てて、お誕生日会などの仲間内の、
ミニ演奏会みたいなものも出来たらいいなと考えました。

しかし、いつもピアノの置き場所には悩まされます。
06KBplan01.jpg

その外に、このプランで考えたこと

① 普通ならここに縁側の突き当たりに書院がきて、格式は出来ますがデッドスペースになる。
ここではそこを押入にして、反対側の外部を出窓にして、書院らしくしつらえました。
収納を増やし、且つ座敷らしいしつらえは保たれたと思っています。

③ お客さん用と、おばあさん用のトイレです。
お年寄りのためにも部屋に近いトイレは何かと便利だと思います。
朝、もう一つのトイレが満員の場合こちらを使います。朝のトイレが長い私はとしては、
いつもトイレは2つあったほうがいいとお勧めします。

④ 建具を外せば、玄関から正面方向に床の間が見えます。
お葬式が無理なく出せるの間取りです。
玄関から床の間の前にしつらえられた祭壇に向かってお焼香が出来る。
御棺を両側に抱えて祭壇から、
玄関を通って最後のお見送りが無理なく出来る開口の巾があること。
そのようにしつらえることも、田舎の家に必要なことです。

⑤ 内玄関を作ってみました。家族の靴類はどうしても散らかりがちです。
それにここマキノでは、冬場の長靴。これが家族全員ともなると、
ちょっと雰囲気のいい和風の玄関も台無しです。

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住まい、棲み家-KB邸7

お盆は、親戚などの交流の機会、一種の家族のイベントでもある。
そのお盆休みも今日まで、ちょっと雑感などを。

家族が対外的に行う一番大きなイベントが、結婚式と葬式。
次に、法事や地元の祭礼、お正月の行事など。
結婚式は、今は家で行うことはほとんどない。
結納の儀式はすることもあるかもしれないが、
その後の宴は、どこかの料理屋を借りて、ということになると思う。
お葬式の方は、この地方ではまだ自宅で出すことの方が主流。
二十歳過ぎのヒヨッコ設計士の私に、父は
「輿(コシ-棺を親族で運ぶための道具)が通らんような家の間取りではあかんわい」
と、田舎の家の図面を書くときによく言ってました。
床の間の前に置かれた棺を、親族が両側から支えて外へ持ち出すには、
少なくとも1間の巾が外部まで続いてなければならない。
田舎でも間取りの関係で縁側から棺を出す場合もありますが、
できれば最後の旅立ちは玄関から出してあげたい。
学校で、「家族が快適に暮らせる合理的な家」が金科玉条のように教えられてきた私は、
「死んだモンより生きているモンのために作るべき」と、心の中で大いに反発したものです。

近頃はそんな図面をほとんど書いたことがなく、久しぶりに昨年、KB邸という、
8帖+6帖に仏間・床の間が付く、二間続きの座敷を持つ住宅を建築しました。
床の間を正面に、座敷8帖、次の間6帖。
その次の間に接する玄関とは、1.5間4枚立ての建具で接し、玄関は1間引違のサッシ。
お葬式の時、建具を全て開け放てば、玄関に焼香台が置かれて、
床の間の前にある祭壇が、ちゃんと正面方向に見え、拝むことが出来るように、
作りました。父の言葉をきれいに守った間取りです。
施主さんは、「二間続きの座敷は、必要」とは最初に言われましたが、
私がそういうことに気を配っていたのをご存知だったのかどうかは確かめていません。
私と同年代のお施主さんは、田舎の本家筋の長男さん。
多分、阿吽(あうん)の呼吸だったとおもいます。
(設計打合せの場でお葬式などの話題ははばかられます)
基本的に打合せは、LDKの使いやすさや、主要な部屋を出来るだけ南に並べる
などという、今の住宅の快適性についての話題がほとんどでしたので。

そんな図面を久しぶりに書いて、
今までは、「住まい」じゃなくて、快適ではあるけれど「棲み家」
を作ってきたんだと、感じました。
昔のちゃんとした家は、家の中に、イベントが出来る装置が備わっていました。
座敷、五客・十客揃えの、皿椀鉢物や漆塗りの脚付きのお膳、座布団
季節や行事毎に取替えられる掛け軸。
そんな、装置と小道具によって、ハレの舞台が作ることが出来る。
そういうこと全体が「住まい」なのではないか。

「居住まいを正す」という言葉の中に含まれる「住まい」という感覚を
もう少し現代の家に取り入れる必要があるのではないか。
家は、家族だけのもの、付き合いの場は全て外部の専門的な場所へという
現代の生活形式の潮流に一抹の寂しさを感じました。

この頃コマーシャルにある「現代のLDKにも似合う、イタリア家具調のお仏壇」は、
「棲み家」の方に家の仏様が擦り寄った感じで、どうも違和感があります。
こんなことを書き連ねていると、嫁さんから
「いつも、家のことホッタラカシやのに、ようそんなこと言えるわ、
家で行事ゴトするとどんな大そうなことになるか、男の人はわかってヘン」
と、言われそうですが・・・
その嫁さんが楽しく出来る何か。
招待される側ではありましたが、先日の楽しかったおよばれなどは、
新しいコミュニケーションの場としての住まいや暮らし方のヒントがあるような気がします。

 

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バルコニー-KB邸06

バルコニーの屋根は、大屋根の軒先を伸ばすことにしました。

06KB.ext03.JPG

アルミのバルコニーの屋根は、この家には似つかわしくありませんし、
それよりも、積雪に耐えられるような商品は存在しません。

バルコニーは、アルミの既製品YKK-APの千本格子色はグレイ、
外回りは、普通の住宅なので、耐久性を考慮してアルミ製としました。
形的にも写真の通り、和風の雰囲気に違和感はありません。

大屋根の垂木は、軒先が長く伸ばせるように、SPF材の2×6(ツーバイシックス)
38×140の断面の材を用いて、軒天を張っています。
下屋周りは、在来のように、化粧垂木&野地板にて構成しています。
大屋根は、多少屋根の厚みが大きくても、高い位置なのでそう見苦しくはありませんが、
1階の屋根廻りに同じ材料を使ってしまうと、ちょっとゴツゴツしすぎるからです。
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自慢話を一つ-マキノ駅前駐輪場

マキノ駅前駐輪場は、S59(1984)に私が設計した公共の建物です。

cycieport3.jpg

当時役場の担当職員さんに言われたのは、

・雪が吹き込むので、外壁があること。
・雪が出入口にたまらないようにすること。
・中が見えにくくなると、犯罪などが起こってはいけないので、
 外部からは中がよく見えること。
・このような建物の常として、乱暴に扱われることが多いので、壊れない建物にすること。
・長持ちする素材を使うこと、でした。

形態的には、軒の出のある屋根
        全周廻るガラス窓と、中央三角の採光屋根で内部を明るくすること
素材的には、屋  根  ステンレス鋼板
        外壁(腰) コンクリート打放しの上塗装
        外壁(壁) 焼杉板t=21(オーダー生産品)
        軒 天 井  角波カラー鉄板

叩いても蹴られても壊れそうにない、かつ長持ちしそうな素材を選定しました。
破風板の部分を鋼板を貼り付けているのも、長持ちさすために良かったと思っています。

中央の三角屋根の部分をポリカーボネートの波板にしたかったのですが、
予算の都合上、FRPの波板になっています。

もう、22年たったことになりましが、
落書きで外壁を塗り替えたこと、ガラスが割られたこと以外は、
ほとんど手を加えられていません。
しかし、焼板が経年変化でスキマが目立ってきたこと、波板の劣化以外は
建設当時からそう変わってはいないと思います。

もうそろそろ、鉄骨ペンキの塗替えと、波板の取替えをお願いしたい所ですが、
なかなかこういう建物にまではメンテナスの予算が廻らなさそうです。

当時の役場の担当職員さんの適切な教示もあって、
古くなってもみすぼらしくない建物が出来たと思っています。

PS この建物に関わった、地元の元請建設業者さん・鉄骨業者さんの会社が
既になくなってしまったことに、時の流れ「無常」を感じます。
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物の大きさを網羅

設計事務所には必ずある本の一つ。建築設計資料集成-物品。

ナイフ・フォークから、いす・テーブル
各種の楽器やスポーツ用品、農機具や医療機械
バイク・自動車から、豪華客船・ジャンボジェットまで、
ありとあらゆるものの大きさが載っています。
ちなみに、湖西線の電車1両の長さは20m、和弓の的の円の直径は3m、と載ってます。
パラパラっとめくっていると、
世の中にはほんとにいろいろなものがあるものだと感心してしまいます。

 

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建築士は楽しい仕事のハズ

弁護士と比較しても、建築士ほど心持のいい商売はないはずなのである。
なぜって、弁護士は、揉め事のどちらか一方に加担して、
その揉め事を法律に基づいて解決していく。
揉め事がないと商売上がったりだし、どちらか一方に加担するということは、
いくらもう一方が悪者だとしても、100%悪いということはありえない。
建築士は、個人や会社や公共が、それぞれの幸せを願って、
大規模な投資を行うときのお手伝いをすることが業務。
まともに行けば、
「投資した方も、請け負った建設会社も、又その建物を利用する、みんなが幸せを享受するハズ」
人に一片の恨みをかうこともない、心持のいい商売のハズ。

でも、この建設業界には揉め事が多い。

その大きな一因は、動く金額の大きさが何かを狂わせて言ってしまうような気がする。
建物を買う場合、2万円の服を買うのに考える時間の1000倍の時間をかけて、
2000万円の家のことを考えるなら、揉め事はずっとへると思う。
でもたいがい、そんな時間はかけられない。
誰かを「信頼」して、お金を預けるような行為がどうしても生じてしまう。
金額が大きいだけに、その「信頼」を悪用することを業とする人があとを立たないのだと思う。ブログランキング、ポチッと一つお願いします。banner2.gif にほんブログ村 住まいブログへ
 
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てつさんのコメントに触発されてno1

>むき出しの配線でもいいんじゃないかな~、個人的に。
>見栄えさえ気にしなければ費用も抑えられるし後から融通がきくし。
>日本の一般ユーザーには受け入れられないだろうけど。

っていう、てつさんのコメントに触発されて

そうなんです。その「一般のユーザー」というものが難物です。
マキノで父の後を継承して工務店を始める前、
5~6年間、マンションの設計に携わっていました。
今でも、強く記憶に残っていることを一つ。

分譲マンションには「内覧会」というものがあります。
既に、その住戸を購入の契約をした方々が、
建物の完成に合わせて、自分の住宅の実物を初めて見る機会、
事業主からいえばお披露目、購入者からいえば完成品の検査
という位置付けの、セレモニーです。
その購入者の検査の内容を見てびっくり。
是正指摘事項が2,3個という方から、4十数項目という方まで
その、ばらつきの度合に驚いてしまいました。
建設業者としては、みんなの住戸を同じような感覚で作っている、
一つだけえこひいきして、丁寧に作ったり、また雑に作っているわけではありません。
それなのに、なぜこんな差が出てしまうのか。

一つは、マンションの建築精度に起因していることは明らかです。
水平や直角をそれなりの精度で作るということ自体、そこそこな技術ではあるのですが
車や電化製品などの工業生産品には遠く及びません。
それと同列の目で見てしまったら4十数項目の指摘事項が出来てしまうのは
うなずける部分もあります。
しかし、その建築を使用すると言う立場で考えたら、
それらの大半が問題になることではないことも事実です。
多少床の仕上がり精度が悪いことが、「マンションが傾いている」と
疑念を抱かれてしまうのは、今の世間の状態では、仕方ないことかもしれませんが。

ハウスメーカーや大手分譲業者は、当然、ノンクレームな建物を目指します。
多数のクライアントの中でも、私から見れば、不必要に高い精度のものを欲求する水準で。
そうすると、
寸法精度の高い均質な建材を利用して建物を作るという方向になってしまいます。
自然の素材が苦手とする部分です。
それは、本来、住宅(建物)が必要としているものからは、ずれていって、
必要なものを切り捨て、不要な精度を獲得していると、私は感じています。

私は、ホームページにも書いていますが、上記のことについては
素材が元来持っている品質や見えがかりのばらつきを、
風情として許容できる方と共に、一つづつ仕事に取り組みたい。

と考えて仕事に取り組んでいます。建築に本当に必要なものを外してしまわないために。

 

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ああ、メタボリズム 

沖縄海洋の、アクアポリスは、ぼろサビのまま、どこかへ曳航されてしまったし
万博の、エキスポタワーも解体されると最近、新聞に載りました。
学生時代「か・かた・かたち」の菊竹清訓を学んだ私は、とても寂しい気持ちです。
結局、メタボリズムってなんだったんでしょう。
理論としては、さびつかないとは今でも思いますが、
実作は、社会の生産システムとかけ離れたところで
構想されたことに問題があったのでしょう。
それとも、プロトタイプとしてはあれで良かったと、言えるのでしょうか。
そう言ってしまわず、問題点を指摘することが必要と思います。

「メタボリズム」 関連項目

近所ににこんな建物が (MYブログ07/05/06)

 

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