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自然との共生、台杉 と やまおやじ

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台杉とは、私は和の庭園用に奇形的に剪定されたものだと思っていました。
それはそれなりに面白い形をしているものです。
ところが、それは、北山杉のタルキ丸太大の寸法の材を継続的合理的に生産するために
考え出された、林業生産の手法だったそうです。
daisugi_thumb.jpg
photo from藤田林業>商品紹介

そういう目で地元を見てみると、まるで同じようなことが行われているのを思い出しました。
写真家の今森光彦氏が やまおやじ と名付けた、
マキノの里山に散在するクヌギなどの雑木から燃料の薪用の材を継続的合理的に生産するために
自然とできた、迫力のある根っこと同じ生産の理屈です。

yamapano.jpg

dscn5066.jpg dscn5086.jpg
photo from マキノ自然観察倶楽部>やまおやじ

根と幹の力を残して、萌芽更新 という植物の力をうまく利用した
昔の人の自然との合理的な付き合いの仕方を教えられると共に、
その 人工 の自然の美しさや、
今の人間が捨て去ったものの多さを見せ付けられるようなきがします。
燃料に化石燃料を使用し、
このような里山の姿を忘れ去ってから、たかが50年くらいしか過ぎていない。
それは、人間の営みの歴史からするとそう長い期間ではないのかもしれません。

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完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。   また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。

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日本の建築用木材利用の現状を、仕事上身近で見ていると

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近江環人地域再生学座12/18 近本先生の講義を拝聴して

私の認識が極端かもしれませんが、
日本の国土は有史以来、人間が営々と手をいれ、
平坦な部分は、ほぼ、穀物などの作物を作る為の農地として開墾され、
それが作りにくい傾斜した地形の部分が山として残り、その部分に木が生えています。
それでも農地が不足して「耕して、天に至る」状況まで作り出しているのが日本の国土です。
しかし、日本が木を輸入している外国の、北米や北欧ではそうではありません。
延々とした平原に、木が生育して平地林を形成しています。
それらの土地で産した均質性の高い木材と、
日本の木材とは、その成り立ちから違いがあって当然。

傾斜地で育つということ、南向きの斜面・北向きの斜面、それぞれに日の当たり方、
それに土壌も様々です。
生育条件がバラバラであれば、その質もバラバラなのではないかと。

そのバラバラな品質の日本の木をうまく扱う、昔からの日本の技術や手法
 ・長い工期による自然な乾燥
 ・材種や木の部分によって細かく用途を分ける見立て
 ・木の「なり」を見て使う大工の技術
 ・部材を精度で合わすのではなく、アト・サキの手順で合わす
 ・例えば、「和室は中塗り終い、上塗りは一年後にする」
  などという、「完成引渡し」という概念からかけ離れた建築生産の手法、
などなど、それらに支えられた過去からの木造現場建築生産方式を全て捨てて、
効率化のために現場での仕事は全て組立てだけ、

ということに、問題の根っこがあるようなきがします。

現場にカンナはいらないなー、と笑い話をしていたのはもう遠い昔、今はノコギリもカナヅチもいらず、
釘打ち機とタッカーと電動ドライバーと接着剤さえうまく扱えれば、
大工さん?という時代になってしまっている。
それは、大工さんじゃなくて組立工、
(ベニヤ等のパネル方式の採用は釘を正確に打つだけでカネやミズがでるという側面が大きい)

そんな、今の木造住宅建築生産の手法と、
それが当り前だとおもう「完成された商品」として購入する消費者、
そのルートを王道として、それら以外の建築生産を排除する法律、
その辺り全てが自然のままの日本の木を使う事にかかわりあってくると思う。

こちら(工事施工側)も、昔のままで良いとは言っていられないが
私の広告チラシに書いていることですが、
「自然の素材が元々持っている、品質や見えがかりのばらつきを、
風合い風情として許容できる方と共に一つづつ仕事に取り組みたい。」
という風に、
消費者の側にも少しはこちらに歩み寄ってもらわなければならないのではないかと感じている。

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地産地消-地元の若い杉材による家づくりセミナー

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高島の木の家づくりネットワークの関連で、下記のセミナーが開催されます。
少し、専門的になるとは思いますが、興味のある方は、ご参加下さい。

100107seminar1.JPG

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合わせ梁に関する見学会

今日から12月ですね。

先月、26日に開催されました「合わせ梁に関する見学会」に参加して来ました。

5寸角の木材を重ねて組み、梁や桁として使用できれば、

地元木材を活用することができるのではないかという取り組みです。

高島地域の若い杉を活用することが目的です。

朽木の体育館の設計をされた東京の設計事務所さんにより、

梁の組立てから強度実験、設計施工マニュアル作成が行われているようです。

5寸正角材を上下に組み合わせます。3段は大梁、2段は小梁として、長さは2間を標準とし、

5寸角の通し柱と共に主要な架構は5寸角だけでつくれる工法を目指しているそうです。

梁の接合方法として金物を使う方法「ホゾパイプ+ドリフトピン」と、

昔からの込み栓により留める方法「板ダボ+込み栓」を取られているそうです。

接着剤を使うとさらに強度は増すが、 接着剤は使用せずに2つの方法で合せ梁に強度を持たせるそうです。

kanamono2dan.jpgkanamono.jpg

 金物の方法の組立て前です。

プレカットでは、このような加工ができないため、大工さんの手作業となります。

上写真の右側にあるのが、2段に合わせた梁です。

komisen2dan.jpgkomisen.jpg

込み栓の方法です。

それぞれ三段の場合は、下の写真。

komisen3dan.jpg kanamono3dan.jpg

見た目の問題もあるため、5段まではしないようなことおっしゃっていました。

komisenf.jpg

 込み栓で合わせた後の、様子。

kanamonof.jpg

 金物で合わせた様子。

それぞれの接合部分の間隔も、いろいろと試されているそうです。

komisenmunagi.jpg

これは、棟木となる合せ梁です。

一部3段になってる部分に柱が支える形となります。

komisenmunagi2.jpg

2段の込み栓の方法で合わせている所を見学させていただきました。

sagyou.jpg

梁同士を合わせたところです。かけやで、叩いていきます。

sagyou2.jpg

込み栓で留めているところです。

1月には、香川県で若い杉材を活用した家作りに取り組んでいらっしゃる 

六車氏による講演があるようです。

 お知らせまで。

竹中

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高島の木の家づくりフォーラムが開催されます

高島の木の家づくりフォーラムが開催されます
1.開催日時  平成21年3月28日(土)13時30分から16時30分
2.開催場所  藤樹の里文化芸術会館  です。
実際に施工した住宅のパネル展示や木の記念品もあります。
私もお手伝いで参加します。
090311kinoie.jpg

詳細は、高島市HP-高島の木の家づくりフォーラムの開催についてよりどうぞ

また、高島市では、高島地域材活用住まい手補助金応募要領についてという、
地域材活用の補助金もあります。

その事とも関連した今回のフォーラム、興味のある方は、是非ご参加下さい。

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嘉田知事と坂本龍一氏の対談&VolvicのCM

滋賀県の広報誌滋賀+1の10月号に嘉田知事と坂本龍一氏の対談が載っています。
私としてはYMOの一員や元矢野顕子のだんなさんという、
音楽家の側面しか知らなかったのですが、
環境にも造詣が深く、色々な活動をされているようです。その対談の一部を抜粋してみます。

知事 ・・・蛇口から出る水を安全に飲めるというところは世界中でも少ないんです。
    蛇口の水を飲めるって良いと思いませんか?
坂本 実は、蛇口の水(タップウォーター)を飲もうという運動が
    流行に敏感なニューヨークの人たちの間ではやりつつあるんです。
    良いレストランに行くとボトルの水を飲みますが、
    北イタリアの水だ、フランスの水だと流行があります。それが1年前くらいから、
    二酸化炭素を排出して運ばれたボトルの水でなく、タップウォーターが最先端だと。
    かっこいいでしょ。そうやってニューヨーカーが蛇口の水を飲むことで
    「もっと(環境に)良い水を」という働きかけになるんです。
知事 いいですね。日本では行政が安全な水を供給しています。
    それもだいたい1t-100円。ボトルの水の1/1000くらいの値段です。
    琵琶湖の水は275億t、滋賀県民が使う水道の約7割は琵琶湖の水で、
    京都大阪などの近畿1400万人が利用する水も琵琶湖周辺の山から出ています。
    水道水を飲むと、琵琶湖の山のことが気になるはずですね。
坂本 だから滋賀の山を守らないといけないと・・・
知事 ・・・水と森のつながりを意識されてmore treesという活動を始められたのですか。・・・

中々興味ある対談記事でした。
日頃感じていたことでもあるのですが、
VolvicのCM 1L for 10L (1Lのボルビックの水を買うと10Lのアフリカの水が井戸から生まれる)
などという活動は、それはそれなりに意義のある活動なのかも知れませんが、
こんな記事を読んでしまうと、何だかよけいに胡散臭く感じてしまう私です。

関連MYブログ(山と木関係)
07/05/30彼は貝にならなくてよかった
07/05/31 日本の木にも団塊の世代が
07/06/01 木は山に生えていない
07/06/02 ちょっとアニメっぽい機械
07/06/03 林道は自然破壊か
07/06/06 熊本県の小国杉
07/06/09 林業にも年金と似たことが
07/06/13 林業関係の話
07/06/28 簡単に解体?緑資源機構
07/08/10 林業の問題は経済の問題
07/08/26 林業のことわかってる?
08/04/03造林公社と山林所有者の分収率が6:4から9:1に変更
08/06/18中腹までは杉林(マキノ山歩き03)
08/06/19林業の問題で、誰が責任を取らないと
08/06/23林業に専従して山のみで生活が維持できるか?
08/07/24今こそ、自分達(滋賀県民)のために嘉田知事を応援しよう
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林業に専従して山のみで生活が維持できるか?

先日、08/06/18中腹までは杉林(マキノ山歩き03)を書いている時に「木起こし」という言葉の
いい説明がないかと色々探していたらとても面白いHPを見つけました。
石黒の昔の暮らしというHPです。
このホームページは、山へ入った若い研究の指導の下に、
地元のお年寄り達が昔の生活を一つ一つもれなく思い出しながらまとめられたもののようです。
このHPの四季の農作業-杉の木起こし、というページに木起こしが解説されています。

このページを見ていて思ったのですが、昔は山の手入れは、
多種多様な農作業の合間にその農作業の一つとして行なわれていた。そして、
大きく成長すると娘の嫁入りだとか家の新築だとかの臨時の大きな出費の備えとなっていた。
それでも、冬には出稼ぎなどをして生活を支えてきた。それが山村の生活だった。
しかし、造林公社などは専従の職員を何人も配置し、その給料を、昔で言えば、
娘の嫁入りなどに備えて取っておくものを、どんどん前借していった。
そして、たくさん前借して、ちゃんとした山を育ててかというとそうではない。

元々、山というのはそんなに人を抱えられるだけの物的資本ではないのではないか。
環境と言う立場で捉えるなら、山の維持管理というのは河川の維持管理などと同じように、
税金でまかなわなければ仕方がないものなのではないか。
そのあたりをちゃんと見据えて、今後の林業施策がなされていくべきだと思う。
そして、ちゃんと維持管理された木がいい値で売れるようなことがあれば、売った時に、
ご先祖様のありがとうございました、と感謝してその時代に必要となった事業に振り向ける、
日本の山の資産というのはそんなもので、
それを担保に借金して未来から前借するようなものではないと思う。

この辺で、最近感じた林業についての話は終りにします。

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林業の問題で、誰か責任を取らないと

林業の問題、昨日の続きです。
今日の京都新聞の一面トップの解説にまた、憤りを覚えてしまいました。

見出しが、回収に道筋、現実的な判断

中味の文章で、・・・両公社の支払能力が生じるのは森林伐採収益が上がる2015年以降で・・・

京都新聞の解説記事を書く人が、負債を出した当事者言葉をそのまま載せている。
収益が上がると狼少年のように言い続けて、今現在に至っている状態なのに、
まだ、将来に収益が上がるなどということを。
これでは、世間に間違った認識を与えてしまう。
経済的には債務整理という、会社でいうと破産状態を作り出し
その使ったお金で、
金にもならない荒れ果てた杉山や、とても搬出できそうにない山奥の杉山を作った。
この責任を誰か取ったのか。
そのけじめがなく、債務問題が「現実的な判断」として評価することは、
今後の林業を間違った方向にもって行く気がしてなりません、
2,30年前の緑のオーナー制度と同じように。
誰かが、山一證券の倒産時の社長のような記者会見をしなければ、
結局、経済的喪失と山の環境破壊をした当の組織が
今後、山の環境を守る専門家の集団として連綿と続いていくことになりそうな気がします。
それは、社会的にも将来的にも絶対に良いこととは思えません。
誰か腹を切ってください(当然抽象的な意味で)。

葉隠れの有名な一節を書いて見たいと思います。

(岩波文庫の原文)
武士道といふは、死ぬ事と見付けたり。二つ二つの場にて、早く死ぬかたに片付くばかりなり。別に仔細なし。胸すわって進むなり。圖(図)に當(当)らぬは、犬死などという事は、上方風の打ち上がりたる武士道なるべし。圖に當るようにわかることは、及ばざることなり。我人、生きる方がすきなり。多分すきの方に理がつくべし。若し圖にはづれて死にたらば、犬死氣違いなり。恥にはならず。これが武道に丈夫なり。毎朝毎夕、改めては死に死に、常住死身になりて居る時は、武道に自由を得、一生越度なく、家職を仕果たすべきなり。
(私のいい加減な意訳)
(高潔で偉大な忠義を尽くすべき主君の下で、旧国の統治を任されている)武士は、いつでも責任を取って死ぬことができる心持で、常に事に当たらねばならない。失敗があればそれぞれの場面ですぐに責任を取って死んでしまえばいい、それだけのことだ。その心持を持つことで、腹が据わる。未来の結果を見てみないと犬死だなどと考えてしまうのは、当世風の上方の武士道だ。将来の本当の結果は、誰もわかるはずがない。誰もみな、生きることの方が好きに決まっている。必然的にその好きな生きることの方に、理屈を付けてしまうものだ。もし、その時点での将来の判断を見誤り、死ぬほどのことではなかったのに死んでしまったところで、それは、バカなあわて者と思われるだけだ。恥にはならない(恥をかいたまま生き続けることの方が武士として余程見苦しい)。これが武士の常に持たなければならない心持だ。毎朝毎夕、自分の行いに、「今日、切腹に値するような間違ったことをしでかしてはいないか」と思っていれば、自分の思考にいらぬ拘束がなくなり大きな自由が得られ、公明正大な間違いのない判断が出来るものだ。そしてその心の持ちようで、一生落度なく、仕事を勤め上げなければならないし、そういう心持ちでいれば実際にそう出来るのものだ。

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かつ、住宅建築は個人ができる、大きくて身近な地域振興でもあります。

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変じゃありませんか。
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中腹までは杉林(マキノ山歩き03)

石庭という集落から山に入ってはじめの方は、植林された杉林が続きます。 
080615harayama07.JPG

根曲がりしたまま林立する杉の光景を見て、とても腹が立ってきました。
建築用材として最も価値のある根元に近い太い部分
一番下の部分であることから、一番玉と呼び習わされるこの部分が
この山ではほとんど建築用材として無価値なものになっています。
昨日の京都新聞の記事にこんなのがありました。
08/06/17 「緑のオーナー」元本割れの恐れ びわ湖造林公社、木材価格低迷で
リンクがすぐ切れるので、一部文章を参照します。

滋賀県の財団法人びわ湖造林公社(大津市)が森林育成のため出資を募り、成長した木の販売収益を配分する「緑のオーナー制度」(分収育林事業)で、木材価格の低迷から配分金が出資額を下回る「元本割れ」の懸念が生じている。最初の伐採時期が2年後に迫る中、同公社は琵琶湖を取り巻く森林を守るとの理念を訴え、オーナーに理解を求めている。 ・・・

木材価格の低迷からじゃない。それも一因ではあるだろうが、
ちゃんと維持管理しない山の木に価値はない。
ちゃんと維持管理できないと思われる山の奥になぜどんどん植林してしまったのか。
木を売るのが前提の植林なら、その木をどのようにして搬出するのか、
ということを植林する当時にちゃんと考えていたのか。
結果として、こんな山を作り続けることに、ジャブジャブとお金を投入してしまった結果じゃないか。
そういう憤懣が、この景色を見て、またその次の日に京都新聞の記事を見て、
フツフツと湧き上がってきました。

ちゃんと維持されている山の写真と見比べていただくとその違いは歴然としています。
雪のある斜面地での造林には、「木起こし」という作業が不可欠です。
杉の幼木の時代、雪で倒れかけて変な方向に育つ木を、垂直に直してやる作業です。
そんな作業もし、また、鹿の食害に合わないようにビニルテープを巻きつけられた木々が
垂直に立っていることがお分かりだと思います。

imgp2583.jpg
写真は、おじさんの山旅のホームページ の
日記リスト 07/11/14 比良・コメカイ道で地蔵山 杉林の朝日から参照させていただきました。

基本的には、緑のオーナー制度というのは、地元の林業に関わる人達が、
「分収造林」というシステム自体に深い疑念を持ってしまって
協力がおざなりにしかしてもらえなくなったので、
その内容を知らない都市の住民に「環境維持」という美名の下に結果として騙した、
ということです。
それは、当時の林業の赤字体質を立て直すために、
何も知らない素人さんからの資本注入は、バランスシートを多少手直しするのに役に立った。
そして、植えっぱなしと、以前からの仕事のやり方は全く変わらなかった。
そして、その注入された資本は、造林公社の職員さんや組織の維持管理と
そして、山の植えっぱなし労務に消えていき
貸借対照表上は、素人さんの出資金という現金が、
杉の山という資産に付け替えられ続けるということが続けられてきた。
「分収造林」という結果としていんちきシステムとしかいいようのないシステム全体は
結局2~30年延命治療されただけ、今また死期を迎えている、ということだと思います。

この国の林業行政の大きな失敗をちゃんと喧伝することが、
本当のマスコミのすることではないでしょうか。
そうでないと、また環境保全という美名の下に、さらに変な延命処置の政策がとられかねない。

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08/06/19林業の問題で、誰が責任を取らないと
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造林公社と山林所有者の分収率が6:4から9:1に変更

県造林公社の問題が地元にも影響してきました。
山林所有者である知内に、県の造林公社から以下のように変更する申し出がありました。

現行の分収率6:4を9:1に変更
分収率とは、県の造林公社が育てた木を売却した際
その利益の配分率のことで
今までは管理育成した造林公社の取り分が6に対して土地所有者の取り分が4
それを9:1に変更するとのこと。
現状、杉の木を売ってもほとんど利益が出ない状況で、大きな赤字を抱えてしまった公社の方針で
仕方がないことと、区の役員会では同意することになりました。
これが、それを宛てにしていた個人の大地主なら
最初の約束はどうなってしまったんだと、中々腹の虫も収まらないことかと思います。

知内区の所有する県営林についても、
平成20年に切れる維持管理契約を平成50年に延長する申し出がありました。
これも、現在の木材市況をにらんでのことかと思っています。

前にも書きましたが、民間の山林所有者は、自分の山を手入れするかたわら
しいたけ等の山仕事や農業、その他建設会社などに勤めて、日々の生活を送りながら、
山を手入れしてきました。

ところが、造林公社は、その日々の生活する費用(職員の給料)の過半を、
木材の売却益の中からとるという考え方で、
何十年分の給料を山にある木という資産に振り替えてきました。それが赤字の元です。
その会計手法が「分収造林」という何十年か前に制定された国の法律です。
ですから、そのような法律にのっとって運営していた各都道府県の公社は
どこでも似たような状況です。
新聞では、山の環境問題に目を向けようとか、山にも新たな投資が必要との論調がよくありますが、
このような大赤字を抱え込むシステムを作った国や、
もう20年くらい前からこのような結果がでることがわかりきっていながら運営し続けた県の
失敗について、それを明らかにして上で
次のステップを踏み出さなければならないのではないかと思っています。

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