ホーム »  o 建築とエコ(環境・省エネ) - 一級建築士 本田明のブログ

輪廻、浄化槽と抗生物質

ある、大学の先生の自宅建設や改修などのご本人の経験を通じて
耐震のことや、環境と暮らしのこと、のお話をうかがうことが出来た。
その中の印象的な一言。
そのお宅では、合併処理槽からの排水を再度利用して、トイレの洗浄水として利用している。

「・・・浄化槽をちゃんと機能させるには、私が健康でなければならないんですよ。
病気をして、抗生物質を使ったりすると、すぐわかるんです。
抗生物質は、体内にも残って作用するんですが、残りは尿などで排出される、
そうすると、浄化槽の中のバクテリアもそれにやられて弱ってしまうんです。
今まできれいだった水が薄茶くなって、明らかに機能不全をおこしているのでわかるんです。
だから環境に良い暮らしをするためには私達は健康でいなければならないんです。・・・」

講演を聞かれた中に、水処理の専門家がおられて、後から次のような発言をされた。

「先程の浄化槽の話の部分ですが、公共下水でも同じことなのです。
基本のシステム的には、浄化槽を大きくしたようなものですから、いくら高度処理を施しても、
抗生物質を処理できない。
(調べていないのでわかりませんが、滅菌処理などをしても抗生物質が壊れないらしい)
下水処理場をすり抜けて自然界に抗生物質がそのまま流れ出しているのです。
そうすると、抗生物質に耐性のあるものが自然界で発生する可能性がでてくる。
先生のお話は、今後の下水処理の大きなテーマ(問題点)でもあるのです。」

現代の高度な医学の発達が、廻りまわって、こんなことで自然界の影響を与えているのか・・・
「輪廻」という哲学的な言葉が頭の中にポッと浮かびました。

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完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ 住宅建築は個人ができる身近でとても大きな地域振興でもあります。   また、地元で
長く仕事を続けられているということこそが品質をおろそかにしなかった証拠ではないでしょうか。

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冷房の考え方-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.13

 冷房の考え方

「ハードだけで究極のエコハウスを実現しようとするのは大間違い」

冷房に関しては、徹底的に日射遮蔽技術を盛り込んだものにしたい。

開口部の外側には反射率のよい雨戸的な部材を設け、植物の利用で

外壁に当たる日射量を抑える。もちろん軒や庇は必須だ。

日射遮蔽と通風に関しては、ハイテクな装置もいろいろ思いつくが、

そういう方向ではなく、徹底的に「住まい方」で対応させたい。

そのうえで情報提供やコミュニケーションを充実する。

ハードだけで「究極のエコハウス」を実現させようとするのは大間違い。

「省エネと快適が得られる住まい方」を日本の文化にしてしまうくらいの

気概が必要だと思う。そういう素地はあるのだから。

それを捨てる方向に進もうとしている住宅業界には本質的な知性さが

欠けていると感じてしまうのだが、いかがだろうか。

究極のエコハウス (終)

野池政宏氏が新建ハウジングエコハウス宣言2008秋という雑誌に寄稿された文章転載

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暖房の考え方2-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.12

暖房の考え方2 

床暖房するとすれば、太陽熱+効率のよい給湯設備を利用した

温水型からまず考えたい。

しかし、私は給湯を床暖房にまで利用することは反対だ。

繰り返すが、熱の配分はできるだけ分散型がよいからだ。

給湯量や給湯パターンの変化が大きくなるほど、そこには効率の

低下が生まれるだろうし、イニシャルコストが無駄になる可能性が

高くなる。「家庭内の配分をできるだけ分散型にする」。

このことは極めて重要な原則であると私は考える。

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暖房の考え方1-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.11

暖房の考え方1


次はいよいよ暖冷房。やはりもっとも建築的な要素と関連が深いので、

いちばんおもしろい。

私は少し前から「間仕切り断熱」というような提案をしてきた。

なぜこんなことを考えたかといえば、Q値を1に近づけたり切ったりして

全館暖房するというのは、地域によっては不自然ではないかと

ずっと思ってきたから。すべての地域でヨーロッパを目指さなくても

いいのではないか。寒すぎるのはよくないけれど、少々の寒さはそれを

楽しむのがこの国の「文化」だと思う。暑さも同じ。

部分間欠冷房でいいのではないだろうか。

最近になって言っているのは「夏冬の住み分け」。夏は1階で過ごし、

冬は2階で過ごすというもの。この発想も間仕切り断熱と同じ。こんな

住み分けが合理的にできる賢いプランができないものか。

それほど難しくないはずだ。

ということで、暖冷房計画のベースとなるものをこれにしたい。もちろん、

Q値で言えば、最低でも次世代省エネレベルはクリアする必要がある。

暖房については、シンプルな熱取得を行う暖房は取り入れたい。ただ、

できるだけそのシステムは簡単なものにしておく。おもしろいのは太陽光

発電と熱取得のハイブリッドだが、これを採用するかどうかについては、

基礎データを入手していないので、現段階ではこれ以上は述べることが

できない。

いずれにしても、太陽エネルギーの「暖房」「給湯」「発電」における

最適分配バランスを探ることは今後大きなテーマになるだろう。ただ、

残念ながらいまの私の力量と情報量では、この刺繍すら与えることが

できない。

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暖冷房の基本的な考え方-「究極のエコハウス」考え方の手引きNO.10

 暖冷房の基本的な考え方

この答はいたってシンプル。「それぞれの家庭での必要給湯量や

給湯パターンに合わせ、最良の省エネになる設備を選ぶ」ということ。

そしてそれはできるだけギリギリのものにしておき、シンプルで小さい

灯油ボイラーをつけて追い炊きできるようにしておく。薪ボイラーでも

いいのではないか。

暖房でも同じだけど、いかに省エネ型の設備をギリギリ設定にして

設置しておき、それを補助する小さくて安い、シンプルな設備を

つけるかがポイントなのだ。

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エネルギーをどう考えるか-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.09

太陽熱給湯との組み合わせ
現実的な話に戻ろう(でも捨てているお湯の熱を利用するという発想は

かなりおもしろくて、いますぐにでも真面目に考えるべきだと思う)。

太陽熱給湯と何を組み合わせるべきか?

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エネルギーをどう考えるか-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.08

捨てているお湯を生かす
ここでちょっと突拍子もないことを考えたい。「2050年」を見据えてのことだ。
給湯に関して、もっとも無駄になっているのは「捨てているお湯」。
湯船に張ったお湯にしろ、シャワーにしろ、台所で使うお湯にしろ、おそらく
その温度はあまり下がらない状態でたくさんのお湯を捨てている。12度の水
を42度にしたとして、平均すれば半分の27度くらいで捨てているように思える。
とてももったいない。
 この熱をたとえば半分くらいでも使うことができれば、おそらく年間で6GJ
くらいの省エネになるはずだ。これは何と部分間欠暖房の場合の
暖房エネルギーの半分くらいにもなる。こうした熱を何かに交換するシステムや、
そのまま暖房に使えるようなシステムは考えられないのだろうか?
誰かこんなことを考えている人や会社はないのだろうか?
考えてみたけど、計算が合わないのだろうか?
それで、結論。もしかしてそんなシステムが生まれるかもしれないから、
風呂場からの排水を新たな設備に接続できるようにしておきたい。
ユニットバスであれば、普通にやっても可能なのかもしれないが。

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エネルギーをどう考えるか-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.07

給湯は太陽熱利用基本に
あとは用途別に順番に考えていこう。

ちなみに家電のエネルギー消費量がもっとも多いが、これは建築的には

どうしようもないところなのでここでは考えない。

ということで2番目にエネルギー消費量が多い給湯から。

これは太陽熱利用が必須。

省エネはもちろん(ポンプに使うエネルギー消費量が小さい)、耐久性があり、

メンテナンスが容易で、かっこ悪くないものを考えたい。
ただし、このあたりの情報が圧倒的に不足しているし、メーカーに競争原理が

働いていないように思える。たとえば太陽熱給湯設備メーターにこれらの要素

を考慮させて競争させる、第三者的立場のものがランクをつける、

といった取り組みも必要だろう。

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エネルギーをどう考えるか-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.06

エネルギーをどう考えるか 

生活時の環境負荷を減らす」
早速ではあるが材料がおよそ決まったので、次は「生活時の環境負荷」を

どう減らすかに移りたい。

対象となるのは「エネルギー」「水」「食べ物由来の廃棄物」。

「自立循環型住宅」でも、この3つを対象としている。
ここで何より重要なのが言うまでもなく装備しておいたほうがよいもの」

について考えてみる。

エネルギー供給の形が根本的に変わるかもしれないからだ。
 しかし結局のところ、エネルギー源の供給形態は液体か気体か電力か

しかなく、この原則は将来も同じ。

だから装備しておかないといけないものはとくにない。

もし燃料電池の時代になったとしても、電気の配線があれば何も問題は

ない。ただ、車が「ハイブリッド」→「電気自動車」と進んでいく可能性は

かなり高く、それもおそらくプラグイン型(家庭の電力で充電する)になる。

そういう意味で家庭における電気の価値(位置)が大きく高まり、電気設備

関係で劇的な変化が生まれるかもしれなく、この準備は必要だろう。

つまり、配線も含めた電気設備関係について交換が容易にできる工夫を

しておくということだ。

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木造+コンクリート基礎を基本に-「究極のエコハウス」考え方の手引きNo.05

 木造+コンクリート基礎を基本に

野池版「究極のエコハウス」
● 定義
・将来においても評価され、かついまの時代にも一定の影響力と現実性を持ち、
 さらにソコソコの費用で建てられるもの
● 躯体の考え方
・構造:木造
・内装材・断熱材・外装材・室内建具:できるだけ木系を使う
             ▼
・木材は環境インパクトが小さい
・耐久性が課題だがそれを解決する工夫を
・できるだけ現場に近い生産地の木材を使う
・基礎:コンクリート
             ▼
コンクリートに代わる材料はおそらく登場しない

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