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既製部材をうまく使ってオーダー風のアルミサッシに

久しぶりに、官庁工事の設計監理業務を行い、それが終わりました。
業務名は、長尾公衆便所等移転補償工事。高島市からの受託業務です。
安曇川から朽木に抜ける安曇川沿いの県道改修工事により、
その新設道路敷地にあった、既存便所を解体し、その近くに新たに設置するという計画でした。
とりあえず、このような施設は、あまり大事に扱われない、というのが念頭にありました。
トイレの扉をどうしようかと考えました。
サッシは、
スチールは丈夫ですがサビる。
アルミの既製品は、住宅用ならサビなくて丈夫そうなのもあるのですが、
トイレのドアとしてはどうもデザインが・・・
アルミ框ドアのガラスの部分をパネルにする方法もあるのですが、
それも安っぽいし、蹴ったら壊れる可能性もある。
そこで、アルミの既製品の型材を組み合わせて作る事にしました。
ビル用サッシの框ドアの部材を使用しました。
四周の枠は、框ドア部材そのまま、
中のパネルの部分は、框ドアの中桟部材を詰めて重ねてパネルとしました。
これなら、蹴っても大丈夫だろうと。
一番上の部分は寸法調整も兼ねて型ガラスを入れる、
それだけだと何だかもう一つなので、
枠と中桟部分の色を変えてみました。これも既製品の色から選んだものです。
ピボットヒンジよりも、丁番(丈夫さを考慮した私の経験値)
ドアチェックやアームストッパーは、
上框のアルミ部分がハードな使用を繰り返すと傷むのを、何度か経験しているので
(ビス留め部がスチールプレートで補強されているのですが、にもかかわらず)
アオリ止めの金物は戸当りのみとしました。
こんな感じになりました。
090711na.jpg


関連MYブログマキノのほんだ建築 は、ただいま工事中>安曇川長尾パブリックトイレ

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水を切る(FTダイヤモンド工場新築工事の菱形の窓)

FTダイヤモンド工場新築工事の業務が完了しました。
質は落とさずローコストで、ということが命題。
外壁もサイディングではなくALC100mm、屋根も鋼板折版葺きではなく、粘土瓦(平板瓦)の建物。
さてどのような形でコストを下げるか。

・計画的には、ほぼ12m角の正方形、外周面積が最も短くて最大の床面積、
・適合判定に審査が廻らない最大のスパン12mにして、手続きが簡略化されるよう配慮。
  (手数料も不要になるし、限られた設計工期という面もあった)
・鉄骨は、梁間山形ラーメン+桁行ブレースの合理的で使用鋼材のトン数なくなる構造形式。
・上記の構造形式で基礎コンクリート部分の構造も小さく出来る。
  (柱脚ピンに近い構造なので柱脚モーメントを基礎で処理し、地中梁の本数や断面を減らせる)

などと、目に見えない計画的なことで、コストを下げる努力をしました。

そこで、問題になったのが室内に現れるX型のブレース。
クロス貼りの室内に鉄骨が露出するのはどうしてもダメだ、とのお客様の要望。
工業用ダイヤモンド工具等の製作会社ということで、菱(ダイヤ)型の窓という
ちょっとダジャレ気味の説得に何とか最後に納得して頂きました。
090703ft1.JPG
最終的には、こんな外観になりました。
090522ft2.JPG
工事中の内部からの写真

こういう窓にすると、必ず下の角から、雨水の汚れた跡がすぐついてしまう。
そこで、ここでは、下のようにアルミ水切を付けてみました。
090711ft.JPG

雨の多い日本では、防水ではなく、水を切るという言葉が工事の中で良く使われます。
大きくいえば、
軒先もケラバも大きく出して勾配の屋根をかぶせる、というのも水を切る手法の一つであり、
外壁の部材には、壁水切・土台水切・サッシの水切など、色々な水切部材があります。
これらは全て、壁面に雨水がつたわないように(汚れや漏水の危険が少なくなるように)
考えられた先人の知恵の継承です。

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ウッドデッキの修繕をしました。

2002年に竣工のMt様セカンドハウスの、ウッドデッキの修繕と
外壁部分の再塗装を行いました。
081011mt01.jpg
雨ざらしで丸6年経過した防腐注入加工のデッキ材(SPF)は、所々クサリがあった材のみ交換しました。
色の薄い所が、交換した部材です。
お客様も、デッキ床などはご自分で塗装され、メンテナスはがんばっておられたと思うのですが、
釘アナや材の突き付けの継ぎ目部分から腐り始めていました。
デッキの柱材には、金属製のキャップを付けました。
081011mt02.jpg
板金屋さんの銅板はんだ付け加工、昔の仕事を知った人でないと出来ない仕事です。
鉄板でどうかと打合せしたら、板金屋さんが、
鉄板折り曲げだと、出隅の部分がとんがって怪我をするかもしれないので
これにしよう、ということで決定しました。

実績一覧掲載中-02Mt邸セカンドハウス

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軸組みを現した木造の建物(AN邸03)

AN邸は、木造在来工法のセカンドハウスですが、
梁や柱が化粧(室内外から見える)デザインになっていて、
現在の建築基準法で必要な金物をいかに見えなくするか、ということが、
設計や施工の重点項目となりました。
そんなに特別なことをしているのではありませんが、一つ一つを吟味しました。
この項は、ある程度専門知識のある人しかわからないかもしれませんが、
ご容赦お願いします。一々語句を説明していると話が進んでいかないので。

梁側面に羽子板が見えるのを避けるために羽子板ボルトの使用を止め、
パイプ羽子板-かくれんぼという金物を多用しました。
似たような商品でDボルトというのもあるのですが、こちらの方が安価だったので。
090928an02.jpg
090928an06.jpg

羽子板ボルトの使用を避け、同等耐力以上のビス止め金物を使用しました。
090928an03.jpg

又、V金物の代用で、コーナープレートという商品を使用しました。
090928an04.jpg

この二つの金物は、両方とも壁の中に納まって見えなくなるからです。

梁側面の継ぎ手金物を使用せず、梁を柱に差込み、二方差しの栓打ちの仕口としました
090928an01.jpg

筋違の金物です。最近はこの金物を使用しています。以前の認定金物だと、
柱・梁取り合いの入り隅部分が、
ホールダウン金物などでごちゃごちゃしてしまったりする場合があるからです。
090928an05.jpg

その他、ホールダウン金物を使用しないように、筋違の位置を良く検討しました。
ホールダウン金物を使用すると、真壁納まりの中に色々な金物を全て収めるのが
困難になり、施工不良を起こす可能性も否定できないからです。

金物の納まり関係の話を終わります。

関連MYブログ
◎09/09/17軸組みを現した木造の建物(AN邸01)
◎09/09/25軸組みを現した木造の建物(AN邸02)
◎09/09/28軸組みを現した木造の建物(AN邸03)

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軸組みを現した木造の建物(AN邸01)

木の軸組みを現した建物を建築中です。建前が完了し、軸組みが姿を現しました。

080917an01.JPG

屋根の形もシンプル。この柱梁が、そのまま内外装になるような建物になる予定です。
普通の建て方(工法)で、出来るだけ構造金物が見えないようにしました。
細かい写真は再度、UPしたいと思います。
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倉のディティール(納まりなど)

近頃、旧高島町の工事現場へいく道すがら、
武曽横山という旧い民家や倉が残っている集落を通ります。
きちんと作られた倉がきれいに残っていたので、写真に撮ってみました。
080114kura01.JPG

◎ 倉の観賞の基礎知識などを
この倉のように、屋根と白壁の隙間が暗く見えるような倉は、
倉の屋根の部分にも壁と同じように土壁を塗り、
その上にもう一度、母屋や垂木の小屋組みを載せて瓦を葺く、
置屋根形式の倉になります。
もう一つの形は、軒天塗篭め形式です。
それは普通の家屋と同じような小屋の組み方で作ってしまってから、
軒裏・垂木小口まで、すっぽりとしっくいで塗り固める工法です。
お城の形をイメージしていただければいいと思います。
亡父などは、この写真のような置屋根形式の倉の方が本式だといっていました。
 
◎ さて、その妻面の上のところ、
080114kura02.JPG
焼杉板と漆喰の壁の境に笠木があります。
その山形に交差する所を、
留め(トメ)ではなくもう一つ棟木になるような部材を入れて納めています。
材の小口は一番腐りやすい所、それを保護するための納まりです。
左官のその形に倣ってその部分を円形の散りをつけて納めています。
外壁の耐久性という機能を丁寧に考えた、そしてそれを素直に表しながらも、
きれいに納める、手本のような納まりです。
良く見ると、杉板の目板もちょうどその位置に打たれていて
板の割付も丁寧に考えられています。
 
◎ 次は、同じく角の納まり
080114kura03.JPG
笠木は、当然水勾配を付けるので、傾斜しています。
妻面(ツマメン)の傾斜と平面(ヒラメン)の傾斜が交差する出隅は、
その勾配の傾斜の関係で上手く平面的に留になりなせん。
その納まらないところをここでは、
小さな三角形の山型の板と小さな棟木を使って破綻なく納めています。
笠木を受ける釘が平べったい和釘であることに時代を感じます。
全体的には、何の装飾も施されていない普通の倉ですが、何だか風格があったので
写真に収めてみると、やはりとても丁寧な仕事の集積であることがわかりました。

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大広間和室周りのしつらえ(吉平さん工事覚書06)

大広間は、12帖と15帖に分割できます。
開放した時に違和感のないように、H=2200の、ベニヤフラッシュ戸に壁と同じクロスを貼りました。
引込形式は、一筋鴨居。
引き込む方の戸当り柱になる部分の中央に建具の引き込む隙間を作り、
見付巾40mmの方立が2本建っている形にしました。
その後は、昔の木造住宅の雨戸と同じように戸袋の中へ順次納まるようにしています。
間仕切建具は壁に見せたかったので、取手は、建具の小口に付けられるものを選びました。

071231wasitu02.jpg

出入口の上には、ランマ障子が付いています。
これは、冬の鍋料理などのとき、天井換気扇を使って排気する時の給気口です。
そこそこ大きな給気口がないと、
座っている後ろの下の方のドアや外部のサッシのスキマから、冷たい風が入ってきてしまいます。

071231wasitu01.jpg

床の間と反対側の壁には、ビニールクロスの色分けで竹生島を配しました。
水平線は、700mmの高さ、目の高さに合わせ、
外部の本当の水平線と同じくらいになるようにしました。
 床の間側の押入には山の模様、反対側が琵琶湖、座敷がマキノの平野
というのは後から付けた屁理屈ですが、ちょっとした遊び心を試してみました。
畳縁もちょっと面白い柄を選んでいます。それは実物で確認してください。

関連項目

吉平さんのHPへ
ほんだ建築の実績一覧-旅館吉平増改築工事へ
(MYブログ08/01/06) コストを管理する(吉平さん工事覚書08)
(MYブログ08/01/04) なにげない手摺の形も(吉平さん工事覚書07)
(MYブログ07/12/31) 大広間和室周りのしつらえ(吉平さん工事覚書06)
(MYブログ07/12/30) 大広間の窓と障子(吉平さん工事覚書05)
(MYブログ07/12/29) 琵琶湖の魚料理の形をイメージ(吉平さん工事覚書04)
(MYブログ07/12/28) 吉平さん工事覚書03(地味な寸法の話)
(MYブログ07/12/27) 吉平さん工事覚書02(屋号)
(MYブログ07/12/24) 吉平さん工事覚書き01(法律編)
(MYブログ07/12/06) 撮影
(MYブログ07/11/29) 民家風の室内塗装
 
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吉平さん工事覚書03(地味な寸法の話)

吉平さんは鉄骨の増築工事、計画は、既存建物の高さの測定から始まりました。

1階から2階の階高は、既存の階段部分をうまく測定して、

2階からの軒桁までの高さは既存の軒桁に近い部分の天井点検口から

天井裏の鉄骨の様子を確認し、測定した上で、設計図を起こしました。

解体工事後、再度寸法を測定しなおしましたが、

工程の関係上鉄骨の加工は原設計のまま進みつつあり、その測定も

設計時の調査がほぼ正確であったことを確認となり、修正をせずに工場加工は進みました。

以前の建物には床の段差がそこここにあったので、

今度はできる限りバリアフリー(床の段差がO)になるよう心がけました。

2階と1階の床高は、下地で少しは調整できるので、そこそこ上手く既存に合わす事ができました。

ただ、出入口の床高さが同じでなければおかしい二間続きの座敷の既存部分の敷居の高さが

微妙に狂っていたので、どの辺りに合わすかに施工時には少し悩みました。

しかし何といっても心配だったのが、屋根の取り合い。

瓦の屋根は段差なく既存の軒先に合わす計画としていました。

鉄骨が上がり、その上に木造の母屋、垂木、を載せ、野地板が既存の野地板に

ぽんとあたり、誤差ほぼ0~2mm程度で仕上がった時は本当にホッとしました。

合って、当り前のことなのですが、正確に直接寸法を当たる場所がなく、

又その測定した場所自体もどれくらいの誤差があるかわかりません。

ピチッと工事でいく所を確認するまでは、中々安心できませんでした。

旅館としては比較的小さい建物ですが、バリアフリーには留意しました。

1,2F共、既存の浴室・脱衣所を除き、段差0のバリアフリーに、

道路面から玄関土間までのスロープ、玄関上框の高さの分もスロープを取り

既存の女子便所の床高を廊下のレベルまで上げ、障害者用のトイレに改装し、

女子便所をもう一つ新たに設けました。
  
関連項目

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(MYブログ08/01/06) コストを管理する(吉平さん工事覚書08)

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内玄関-KB邸05

最初の頃の打合せで、奥さんが
「玄関に子供の靴が散乱してしまい、見苦しくなるのが何とかならないか」
ということで、玄関の脇に、内玄関をつくってみました。

06KBent03.JPG

写真は、玄関と内玄関を隔てる建具を半開きにした状態、
奥に既製品の玄関収納ユニット(WOOD ONEチェルード)が見えます。
塗り回しの開口に、板戸。
枠は和室造作と同じ米ヒバ(イエローシーダー)、面材は米杉(レッドシーダー)
ハンガー形式の金物を用い、足元がすっきり納まる(下にレールがない)
ようにした片引きの戸です。

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カウンター家具-KB邸04

LDKに造り付けのカウンター家具をつくりました。

06KBldk05.JPG

この家具でいろいろなものが隠されています。
電子レンジと炊飯器は孤形の立ち上がりにてお尻が隠されています。

06KBldk04.JPG

縦長の部分には構造柱と、
インターホン・コンセント・湯沸器のコントローラーが収納されています。
ココに設備機器類を集中すると便利だし、
大きな窓や出入口で少なくなった壁面に家具等が自由に配置できるようになったと思います。

 

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