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2007年8月28日

高島市景観計画への意見

8/20に行なわれた、高島市都市計画審議会で、
委員の意見の集約を「都市計画審議会意見書」という形でまとめることなり、
会長の広原氏の意見書(案)の回覧がありました。
それについての意見を各委員が文書にて回答するようにということで、
今までの、私の考え方をまとめて提出しました。
多少、回覧の趣旨とは異なってしまったのですが、とりあえず、
市の担当者にも読んでもらえるだろうということを期待して文章を書きました。
長文になりますが、ココに掲載します。
景観を規制する法律の対する考え方の私なりのまとめになりますので、
以前書いたものと重なる部分も多いのですが、それはご容赦下さい。
なお、これはあくまで私の個人的意見で審議会の総意ではありません。
意見書の方はもう少し大局的な見地からまとめられる事になると思います。

1.風景条例施行22年の結果の検証が不十分ではないか

市の景観条例は、滋賀県の風景条例を踏襲しているとのことですが、S59年に制定された
その条例の結果がどうなっているかということの検証が全くなされていない。
ただ、立派な条例だからそれを踏襲するという考え方に納得が出来ません。
その条例(滋賀県の風景条例)にはいくつかの問題点があるように私は考えます。

1.建物の形態・色彩それぞれの規制が、本当に良い景観を生み出しているといえるか。
2.道路前の空地の規定があります。
その開いた空地に植え込みなどが配置されてきれいになることを期待しているのでしょうが、
そうなるとは限りません。逆に、変な増築をしたりされたりします。
マキノでは建物の周りは、屋根雪などの被害にあう為にあまり植栽はしません。
何だか、期待している方向にならないようなきがします。
景観に配慮された建物が道路のそばまで建っている方がいい場合もあるはずです。
特に、狭い敷地などではどうしていいか、困ってしまいそうです。
3.条例に違反した物や条例対象外の物が景観を悪化させていることに対する措置がないこと。

2.地域に根ざした景観が守られる配慮がなされているか

地域に根ざした景観計画といいながら、その具体的なことが全く提言されていない。
旧来の日本家屋が並ぶ(文化的景観)を有する地域は、ほとんどといってもいい位に、
道路や水路上に、建物や塀の屋根がかぶさっている。
カバタなどは建物本体が水路上にせり出している。
それは現状をまともに捉えれば法律違反。
だから、新しく建て替えをしようとしたらその景観を守ることは出来ない。
それ自体が(文化的景観)をなしているのに、そのことについて全く触れられていない。
里道水路は、
平成12年4月「地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律」が施行され、
「国有財産特別措置法」の改正により、国から市町村にその財産を移管されました。
今は、市の裁量によって河川の占用の許可が出せるようになったはずです。
伝統的な景観を生かすことを考えるのなら、その辺りをスッキリさせて頂きたいものです。
伝統的景観や利便性の確保のために、
適正な、高島という地域に合ったガイドラインを作る必要があると思います。
それこそが、「地方分権の推進」の端緒ではないかと思います。

3.景観教育(何が美しく、何が醜いのか)

景観の不調和、イロイロな看板による色彩の景観の不調和、
などは日本の都市のそこここに見受けられます。
それら、全てが人々の営みの結果です。
それらが行われる原因の一つに、一般教養としての、デザインや色彩教育が、
必要なのではないかと思います。
現在の美術の教育は、芸術家になる者はほんの一握りなのに、
それに必要な創造性や独創性に偏重されているような気がしてなりません。
色の合わせ方、鮮やかな赤や青を引き立たせる方法、古い町並みはなぜきれいに見えるか。
簡単な一定のルールは、学習すれば覚えることができ、
実際に服を買うとき、家を建てるときに、簡単に役立ちます。
工芸に近いデザインの普遍的な部分を、もっと教育すべきではないかと思います。
それらの上質な美意識が、何世代重ねられることによって、
良い人工景観が造られていくのではないかと思います。

4.今後の景観行政への要望

自然公園法、琵琶湖景観形成などの申請手続きで何度か許認可は頂いているのですが、
景観の行政というのは難しいものだと思います。
法律が公布された当初は、事務屋さんも、法律を作った手前、
それなりのデザインの専門家とも交流があり、勉強もされ、
法律が適正に運用されるように努力される。
しかし、時がたつと、担当者が変わる。
デザインの知識も全く持たない事務屋さんが担当するようになり、
ガイドラインが出来た経緯などに関わりなく、その法律の文章だけで許認可が行なわれる。
そうすると、明らかにおかしな格好でも、文章にさえ合致しているとOKということになる。
そしてそれを何の痛痒も感じていない、のではないか、と感じるのです。
担当される行政の方々も、決裁をされる限りは
「古人の跡を求めず、古人の求めたるところを求めよ」芭蕉
という言葉どおり、法律の字面だけを追うのではなく、
当初の原点に戻りよい景観とは何かということを深く考えて頂きたいと思います。
当然のことながら、法律は文章のよってのみ規定されますが、
おかしな事例はおかしいと感じ、優れているものを優れていると感じる心、
は少なくとも培って頂きたいと感じます。
神奈川県真鶴町のまちづくり条例には「美の基準」というものがあります。
その運用がどうなっているかは知りません。
それでも、「美の基準」という打ち出し方は、
法律という規制にはなじみにくい部分もあるかもしれませんが、
シロウトと専門家双方が共通の土台の上で、常に「良い景観とは何か」
という原点に立ち返って判断できるように作られた良い条例のような気がします。

5.最後に、全体的な枠組みについて等

[景観計画-はじめに-3.良好な景観への取り組み]の中にある
「住んでよし、訪れてよしの国づくり」
という中途半端なスローガンに問題があると考えています。
「訪れてよし」とするには、相当徹底したものでなければなりません。
そうでなければ、逆にいえば規制する意味がない。厳しく規制して、よい町並みだと、
「訪れる」人が増えて初めて規制した結果が出たと考えれば
緩やかな規制で、そんな結果の出る町並みは望むべきもないと思います。
厳しい景観規制をするかどうかも議論のあるところですが、
私は今回の「景観計画」中の「文化的景観地区」が
そういう風に景観を誘導するものにはなっていないようなきがします。
それは、何のための規制だったのかということになりかねないもののように思えてなりません。
もう一方、全体のゆるい規制については、N01で述べた通りの問題点があると考えます。
緩やかな規制は規制として、それを逸脱する場合は、
適切な評価機関に検討を依頼するというような法体系が望ましいと考えます。
そうして、お願いするだけの法律ではなく、ちゃんと守る法律とすべきだと思います。
本当に景観を考えるのであれば、目に飛び込む全てについて配慮しなければいけません。
今の風景は、その中にそんなことおかまいなしに設置されているものが沢山あります。
電柱・電線類、屋外広告物規制にかからない看板類、
規制にかからない小さな建物(スチール物置やカーポート、簡単なビニールトタンの増築)
景観に配慮されたとはいいがたい公共のもの(バスストップ、高架道路や橋・歩道橋)
そして無許可違法の建築物や看板等、それらの多くが
景観ということについて一片の配慮もなされていないことに問題があります。
それらをを平等に拾い上げるためには、現在では天空率や立面投影などの手法が、
風景条例施行後に、他の法律体系で使われるようになっています。
それらを利用するのも、一つの方法ではないかと考えます。
また、個別の問題になりますが、リゾートの地域には多少は原色の色使いも、
リゾートの雰囲気を高める手法であると考えますので、
その辺りの規制の配慮もあったもいいのではないかと考えます。 以上

景観に関する今までの記事
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