♪近頃、気になることがある
近頃、気になることがある・・・、というCMが以前流れていました。
しかし、こちらはちょっと深刻かな?という話を。
近頃時々、R303を走ります。
今津町生見のたしかこのあたりの道路の山側の擁壁が気になって仕方がありません。
あまりに気になったので、ケイタイで撮ってみました。
ちょっと見難いかも知れませんが、積み重ねられた現場打ちのコンクリート擁壁にヒビがはいって、
上の方が少ない所で2、3cm、多い所では5cmくらいせり出しています。
私の感覚では、この土木構造物は、「滑動」を起こしている状態で、端的にいえば、コンクリートの
積み木が上にちょこんと乗っているだけで、何かあれば簡単にひっくり返る状態のようにしか
思えません。
姉歯さんを例えに出していうと、あの建物は35~70%の強度しかないとの結果ですが、実際に建物が変形したり、大きなひび割れが、入っているわけではありません。
この構造物は既に大きな変形を起こしていてそれ以下の状態としか思えません。
あまりに、恐ろしかったので、県事務所の管理課に、同じ写真を持っていってきました。
今津県事務所管理課では
「把握しています。今上(3階の道路計画課)で対策を計画中です」
との、お答えでした。
そういわれると、それ以上何も言えなくて、帰ってきたのですが、
腹の中にモヤモヤとしたものが残っています。
ほんの一年前、別の場所でがけ崩れがあって、死亡事故があった路線じゃないか、それにしては
悠長すぎないか?
もしかして、そんな所が山ほどあって、対応ししきれないのだろうか?との思いです。
もうすぐ梅雨の季節、対策が後手にならないように願っています。
少なくとも、私は、通りたくありません。
擁壁の構造の検討は、「滑動・転倒・支持力の安全」を検討します。
滑動とは、擁壁が、押されてずれてしまうこと
転倒とは、擁壁が、押されて回転して転倒してしまうこと
支持力の安全とは、擁壁自体に問題はなくてもその下の地盤が軟弱で擁壁が地盤にめり込むようにずれてしまうことです。
その、三点に対して安全でない擁壁は計画することが出来ません。
既に、目に見えて安全でないことがわかっている現場なのに・・・
今、エキスポランドの事件をニュースで取り上げていました。
車軸の破断が予見できたかが今後の問題だといっていました。
R303の擁壁はもし事故があれば明らかに予見できていたものだと思います。
この文章が、幸いにも何かの誤解に基づいているということであればコメントを頂ければありがたいと思っています。
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