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2006年10月30日

地域の木で家を作ろう?

一昨日、二つの会に顔を出しました。
一つは木考塾の定例会、「林産地を訪ねて地域材の現状と将来像を探る」
そしてもう一つは安曇川流域・森と家づくりの会の地域材を使った住宅の完成見学会です。

こういう会(特に完成見学会の方)に何度か顔を出して、
いつも何がしかの違和感を感じていました。
それが、何かは今まではぼんやりとしたものだったのですが、
二つの会に続けて参加して自分なりにそれがわかりました。これらの会が、
主催者の努力の賜物であり、完成した住宅がすばらしいものであることには違いありません。
しかし、何かがおかしい。

川上(地域材供給者)と川下(主には木造住宅の建築主)を繋ぐこれらの取り組みでは
こんなことがよく言われます。
地域の良い材料を再発見してそれを利用しよう。
そのためには、最低限安定した品質と供給量を確保しよう、と。
川下側の代弁者である設計者が要求する、
この至極当り前のことが本当に可能なことなのか。

現実には、山から出る材料は良材ばかりじゃない。
その良材じゃないものをいかに利用するかを、いっしょに考えておかないと、
不良材返品の山になりはしないかという危惧です。

見学した住宅は、施主・工務店・設計者・林業者、
全ての方々の熱意が感じられる立派なものですが、
そのめがねに合わない木は、はねられているのではないか。
そして、本当はそのはねられている木をどのようにちゃんと利用しきるかということに
問題があるのではないかと。

コーディネーターは、森と水の環境(大きくいえば地球環境)の維持保全を
設計者は、木を見せ場に使いかつ、環境も配慮した住宅を
工務店は、そのコンセプトのある住宅の安定した発注者の発掘を
地域材供給者は、その地域の生活を最低限維持したいという思い(活性化)を
発注者は、環境にこだわったエコロジカルでかつ良質な住宅建てたという満足感を、
それぞれが、微妙に異なる思いをもって作業している。

そして、それらの思いのズレが大きくならないようにする必要がある。
その原点の一つに、自然の木は
反ったり曲がったり、欠点となる死節やくされ・割れがあるものが多数あるものだという、
共通の認識を持つことがあるのではないかと。
そうしないと結局、川下側からすれば、山側(供給者)の努力不足
山側からすれば、
本来多数産出する材からかけ離れたコストに会わない川下側からの品質の要求
による全体のスキームの破綻に繋がるような気がしてならない。

図面を引き、かつ小っちゃな製材機も使って木を挽くこともある者としての、
私の本音を書いてみました。

関連項目(林業関係の話)
私の取り組み ◎外壁-ジョリパット(06/06/20MYブログより)
日本の木にも団塊の世代が(MYブログ07/05/31)
木は山に生えていない(MYブログ07/06/01)
ちょっとアニメっぽい機械(MYブログ07/06/02)
林道は自然破壊か(MYブログ07/06/03)
熊本県の小国杉(MYブログ07/06/06)
林業にも年金と似たことが(MYブログ07/06/9)

 

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