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2006年5月27日

浅草に芝居小屋を!地方のは?

浅草に芝居小屋を 中村勘三郎さんら署名活動へ

という記事を見ました。見出しを見たときの、直感的な感想は
これでまた、地方の木造の芝居小屋の興業が減り、東京の一人勝ちか(落胆)でした。

記事を読み進めると、鉄骨造とのこと、少し安心。というのは、
少なくとも地方の小屋が木造であるというアイデンティティーは残った、という点で。
しかし、浅草という「地方」の地域振興は、その他の本当の地方の
木造芝居小屋を目玉とした地域振興に、打撃を与えることは、確かなように思います。

木造の芝居小屋の現在というホームページを見つけました。
全国にこんなにたくさんの木造の建築物が残ってるんだ、と改めて驚き。

中村勘三郎さんは、全国芝居小屋公演も企画し、
桟敷の観客から手が届きそうなくらいに近い舞台の芝居小屋の雰囲気を
大事に思っておられることも事実のようですが、
キャパの少なく、かつ田舎にしか残っていこんな施設の巡業は、
多分興業主の松竹としてはあまり面白くないはず。

ちょっと寄り道
こういう施設は、ある時点で、歴史が止まったような場所にしか残らない。
続いていれば、当然鉄骨や鉄筋コンクリートで立て替えられている。
宿場町で初めて(だと思う)重要伝統的建築物保存地区になった妻籠などもそのパターン。

元に戻って
歌舞伎人口の拡大に努力されていることとは思いますが
地方の芝居小屋の公演は、地方にとっては、年に一度下手すれば数年に一度の大イベント、
地元民に地域のアイデンティティーを自覚してもらうには他に変えられないものの一つのはず。
木造芝居小屋の歌舞伎公演の火が消えないことを望みます。

重要文化財や民俗資料として見学するだけでは、その建物は、死んだも同然、
木造芝居小屋は、劇場として使われてこその建築物です。

木造芝居小屋の観客の方(当然のことながら運営者も)へお願い。
火災の原因になるようなことは、間違ってもやらないで下さい。
建築基準法や消防法に、基本的には合致せず、
特例で認められているような建物ばかりだと思います。
ひとたび、火事が起こり死者など出れば、一度に全国の施設は使われなくなり、
建物自体なくなるか、良くて博物館化してしまう事となるでしょう。

 

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