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2006年1月28日

地震と建築基準no2

小島さん等の証人喚問を受けて、衆議院予算委員会でも
建物の耐震構造についての質疑が行われました。

その中で、与野党とも建築技術上の誤解の上に
国会議員の質疑応答がなされていたように感じたので
そのことについて書いてみたいと思います。
それは民主党原口氏の質疑 http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm
(1月26日予算委員会)の一部です。

民主党原口氏の質疑に対し、北側国土交通大臣は
「昭和56年以前の構造計算でも、一次設計はちゃんとなされているので、
震度5強までの地震には柱梁が損傷しない」という返答をしました。
それに対しては、質問者の反論もありませんでした。
この部分は、建築基準法及びその技術的バックグラウンドに対して
与野党双方共、理解していないと。

私は、国土交通大臣の返答は誤りだと思っています。
返答の言葉を借りるなら
「昭和56年以前の構造計算の一次設計は、震度5までの地震には
柱梁が損傷しない、という趣旨の元に法体系は作られていた」
「しかし
、十勝沖地震などの被害を元に研究が進められ
1.鉄筋コンクリート構造についての柱のせん断破壊性状
2.構造壁以外の鉄筋コンクリート壁についての強さの評価
3.建物全体の強さのバランスの評価(専門的にいうと剛性率と偏心率)
4.地震力の再評価(S56以降、地震力そのものが増加された)
についてS56以前の一次設計に大きな問題があることが認められた。
だから、S56以前の一次設計がOKでも以後の法律による一次設計がOKとは限らない。」

というのが、正確に近い所だと思います。

S56以前の建物が、全て震度5強までの地震に柱梁が損傷しないとは限りません。
というか、その程度の地震で壊れた建物を調査して、上記のような問題が発見されたのです。

ただ、反対に、心配性になりすぎてもいけない部分もあります。

法律的には、S46以前の木造住宅は、基礎に鉄筋がなくてもOK、布基礎でなくてもOKです。
それらを、耐震診断をすれば、全てNGです。
ということは、ほぼ全ての神社仏閣や古民家・町屋が、
一般的な耐震診断という手法で診断すればNG、ということです。

鉄筋コンクリートなどの現代の技術で建設されたものは、それなりに評価が出来ますが
そのような技術的評価が困難な建物も存在することが現在の状況です。
阪神大震災では、都会の木造の建物がたくさん倒壊しました。
しかし、同程度の地震であった、H12の鳥取県西部地震では、古い木造建築物が
大きくひずみはしたものの、倒壊は免れていることが報告されています。
それらは、「木造」と十羽一からげにして、評価することは出来ません。

ただ、現在の普通の大きさと工法の木造住宅程度については、
現行法規が、構造的には必要十分なものになっていると思っています。
というか、それを土台にして私は仕事をしています。

また一つ話をややこしくするようではありますが
私は、伝統的木構造が耐震構造だとは思っていません。
現在の一般的な構造評価の手法はなじみにくい、とは思っていますが。
例えば、五重塔が地震で倒れない、なんてのは間違いだと思います。
現在残っている塔が、阪神大震災被災地の震度7などというものを経験していない
だけ、といった方が正しいのでは、と思っています。

 

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