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2008年6月20日

杉並の小学校の天窓落下事故の正直な感想

既存のトップライトに後付も出来る、落下防止ネットがあるそうです。
㈱菱光(トップライトのメーカー)の落下防止ネットのホームページ
浅学にも知りませんでした。(以上6/26追記)

杉並で小学校の天窓に穴が開き、児童が落下して死亡。
予想もしない事故、これもその一つだと思う。
壊れたのは多分、アクリルドームだと思うのだが、
こわごわと静かに乗って破損するようなものではない。
亡くなられた方には非常に失礼な言い方になるのかもしれないが、
その上で、本気になって飛び跳ねるようなことでもしない限り壊れるようなものではないと思う。
多分、今までもそのようなおふざけを皆がしていた。
下が妙に透明っぽいし、飛び跳ねると合成樹脂であるため適度な弾力性があったりして、
それなりに遊びとしては面白かったのではなかろうか、とも思う。
先生もそんなことは知っていたけれども、身の危険があるような行為だとは認識していなかった。
屋上の手摺を乗り越えて、転落などの事故がないようには目を光らせていたかもしれないが。
ところが、ほとんどの合成樹脂は日光の紫外線の影響により年月が経つと、劣化しもろくなる。
たまたま、そのもろくなっていたものに極端な力を加えた結果なのだろうと思う。
現在では、こういう形のドームでも、アクリル樹脂ではなく、ポリカーボネート樹脂という
経年劣化のかなり少ない材料が使われている。
アクリル樹脂だって、塩ビなどと比べれば相当経年劣化は少ない方で、
私の仕事を始めた当時(昭和52年)既に、建築材料として一般的な商品だった。
今は、ポリカドームの方が主流になっているのではないかと思う。
公共施設は、蹴っても叩いても壊れない、そんなヘビーデューティーな仕様で作られてはいるが
それでも、経年変化により、こんな不幸なことが、起こってしまうことがある。
少なくともこの事故で、
学校関係者が建物の維持管理に手落ちがあったという結果にはならないで欲しい。
それは、あまりにも予測の範囲を超えている。

アクリルドームトップライトにという物に関しては、
建築年次を調べ、メーカーに経年劣化の度合を確認する必要があるのかもしれない。
総じて、このような物質は経年変化により新品の白い色から、黄味がかった色に変化する。
現物を確認する場合は、
黄味がかっている度合が大きそうな場合は、注意する必要があるかも知れない。
また、上に載ったり衝撃が加えられたりしていると、
取付けボルトの周辺にヒビが入っている可能性もある。そんなものがあれば要注意、
人が多く通るような場所なら、交換も考慮する必要があるのでは、と思う。
このような商品は、一般的に屋根の上に設置されることを想定されているので、
雪などの積載荷重については、充分に検討されているだろうが、
衝撃強さ、などについてはそんなに深く検討されていないもののように思う。

建物維持管理者様のために、アクリルドームトップライトの主なメーカーを記しておきます。
◎ 株式会社菱光 ◎ 株式会社鎌倉製作所 ◎ ナブコシステム株式会社

あっ、それからニュースで
アクリルドームの下にガラスがあって、それも突き破った、という表現がありましたが
このガラスは、このような事故を想定したものではありません。
学校などの建築物は、耐火建築物(建築基準法で明確に仕様性能を規定している用語)
という火災に対する性能が高いランクの建築物にしなければなりません。
アクリル樹脂は基本的には可燃性の物質なので、
それ1枚で、建物と外部とを区切ることは耐火建築物の性能上許されておらず、そのために
6.8mm網入ガラスという防火設備(これも、建築基準法で明確に仕様性能を規定している用語)
が入っています。
それならガラス1枚だけでも良いではないかという話になりかねませんが、
ガラスならもっと落下した時の危険性が危惧されますし、屋上の防水の納まりの良さなどから、
この商品がトップライトとして一般的に利用されているのです。
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地域特性に造詣の深い地場の工務店や設計士を見直して頂ければと思います。地場で仕事が
完結すること自体、ヒトやモノの移動エネルギーが少なくてすむ環境負荷の少ない選択であり、
かつ住宅建築は個人ができる大きくて身近な地域振興でもあります。

ハウスメーカーのAD広告、新聞の全面広告、モデルハウス、チラシ、分厚いパンフレット、
立派な社屋。それらの費用の合計はどれ程でしょう? ある住宅会社の決算をネットで見ると
(原価/売上)が72~75%、建物代金の1/4は、その広告等の経費や利益になる計算です。

とりあえずそこを選択肢から外して、家作りを考えてみませんか。

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