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2008年2月23日

重要文化的景観のフォーラムが終わりました

今日は、重要文化的景観のフォーラムに午前午後共、参加しました。
スタッフという名前ですがスタッフらしいことは何もしないで
それぞれの先生のお話を聴き、最後には少し意見を述べる機会を頂きました。
会場は二つのお寺、その会場移動を海津の町歩きという、
ローコストだったろうがそれなりに凝った演出を企画されたフォーラムでしたが、
残念ながら吹雪に近い雪、町歩きはマイクロバスでの移動となってしまいました。
50人近い参加者でお寺の会場は満員080223keikan.JPG

重要文化的景観選定の業務にも携わられた県の文化財課の方の意見で
「今、海津という町に住んでいる皆さんがうらやましい、外部から見れば大きな価値のある町です。」
という言葉がフォーラムの最後の締めの言葉となり、
地元の皆さんも多方面の識者の方の意見から
それなりに海津の町というものの価値を感じられたのではないか、と思いました。
今日のお話を聴いて私なりに「重要文化的景観」にまとまった考えができました。
それは、この頃のNHKの朝の連続テレビ小説の「ちりとてちん」がヒントになったのですが

理想的「重要文化的景観」とは、若狭の美しい塗箸のようなものだ、というものです。

歴史というウルシを丹念に塗り重ね
それを塗り重ねるだけでなく、
その町の輝いた時期、古い良質な建造物や町並みなどを丹念に研ぎ出し
今という時代の表面に現す、
ただ塗箸と違うのは、完成のない歴史の重層が永遠に続くところです。
そして、塗箸が美しいのは、様々な色が使われているが
そのそれぞれの色に職人さんの美意識という選別を受け
かつ、ウルシという一つの材質を用いることによって、ある統一感があるところにある。
その「美意識」と「一つの材質」を町並みや景観に当てはめてみると
ある種の基準・規制ということになるのだろう。
海津の町に当てはめてみると
それは今までそうであったように、文章化されているわけではないにしても
住んでいる人自身の良質の自己規制の領域であり
その良識的な自己規制そのものが「海津の文化」というものだろう。
今後は、その潜在的な良質の自己規制を、
顕在化し多くの住んでる人にわかりやすくすることから始まるのではないだろうか。

ひとつ、建築を生業とするものとして感じるのは、
その中で排除されるべきは、
ツルツル、ピカピカ、巨大な、均質な
という、「現代文明」や「現代建築生産」が良いモノ、立派なモノ、合理的なカタチなどとして
今も造り続けているモノやカタチのような気がする。
それが感じられる文章として、最後に、今日意見を述べさせて頂いたときに引用した
開高健氏の「オーパ」というブラジル釣り紀行の中の一節をあげておきます。 

・・・しかし、建築物も人と同じように年齢を知らずにはいられないし、
体のあちらこちらにそれを分泌せずにはいられないものである。
これまでの木造建築や石造建築は
歳月や疲労がしるしづけられると同時に成熟の気品や威厳を身につけるすべを知っていて、
不断に育ちつづけて数世紀、十数世紀を生きぬいてきた。
しかし、現代建築というものはこれまで私が諸国で見聞をしたかぎりでは、
歳月と添寝することができないのである。・・・
・・・(現代建築は)ある年齢で成熟がとまってしまった美青年みたいなところがある。・・・
 
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