大広間和室周りのしつらえ(吉平さん工事覚書06)
大広間は、12帖と15帖に分割できます。
開放した時に違和感のないように、H=2200の、ベニヤフラッシュ戸に壁と同じクロスを貼りました。
引込形式は、一筋鴨居。
引き込む方の戸当り柱になる部分の中央に建具の引き込む隙間を作り、
見付巾40mmの方立が2本建っている形にしました。
その後は、昔の木造住宅の雨戸と同じように戸袋の中へ順次納まるようにしています。
間仕切建具は壁に見せたかったので、取手は、建具の小口に付けられるものを選びました。
出入口の上には、ランマ障子が付いています。
これは、冬の鍋料理などのとき、天井換気扇を使って排気する時の給気口です。
そこそこ大きな給気口がないと、
座っている後ろの下の方のドアや外部のサッシのスキマから、冷たい風が入ってきてしまいます。
床の間と反対側の壁には、ビニールクロスの色分けで竹生島を配しました。
水平線は、700mmの高さ、目の高さに合わせ、
外部の本当の水平線と同じくらいになるようにしました。
床の間側の押入には山の模様、反対側が琵琶湖、座敷がマキノの平野
というのは後から付けた屁理屈ですが、ちょっとした遊び心を試してみました。
畳縁もちょっと面白い柄を選んでいます。それは実物で確認してください。
関連項目
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(MYブログ08/01/06) コストを管理する(吉平さん工事覚書08)
(MYブログ08/01/04) なにげない手摺の形も(吉平さん工事覚書07)
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